こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。
以前から気にはなっていたのだが、他の銘柄に予算を費やすなどして懐具合の様子もいろいろあり、ついつい先延ばし。
しかし、毎年恒例大晦日の紅白歌合戦を観覧しつつ口元に運ぶ酒として1位指名してみた。2018年12月31日のことだ。
妻の実家でゆるゆるするのだが、このウィスキー持参で訪問すると妻の母から、好きなお酒を購入されたし。と、いくばくかの金子を頂いた。
50代半ば過ぎの男子がこの歳で配偶者の母親から小遣いめいた現金をもらう。といふものどうかと内心忸怩たる念を交えつつも有り難く頂戴した。
『ホワイトオーク 地ウイスキーあかし』 500ml 945円(税別)
驚くなかれ。店頭価格千円未満の地ウィスキーである。今、計算したら税込で1020円といふことになる。
これを購入するとは常々言っている通りもう博打以外の何物でもなかろう。
だが、これも全て勝算あってのこと。今はネット検索である程度の事前情報を得ることが可能。つか普通はそこらへんを軽く調査のうえでトライするパターンが大勢を占めるはずだ。
さすがに『1495』は情報過疎で、熟慮(迷い)の結果思い切っての購入とあいなったが、これはほぼ例外だろう。
→格安スコッチ探訪記~その16:1495ブレンデッド・スコッチウイスキー
で、ネット上の評判は上々。これは機が熟したとみるべきです。思わぬ現金収入もアリ。
居間に場所を占めるやいそいそと開栓。
ん?バーボンの香りか。爽やかである。あ、そうか。White Oakと謳っているのは嘘偽り無しなんだ。と納得。バーボン同様ホワイトオーク樽での熟成を経ているに違いない。
期待感に満ち満ちてグラスに少々。強くない穏やかな香り。
少量口に含む。まろやか。アルコール由来の刺激はあとからゆっくりやって来る。このままストレートでsippingしてもいいくらいだ。
ほんの少し加水。オークの香りが穏やかに立ち昇る。甘い樽香。ある程度の熟成を感じさせる。気のせいだろうか。一瞬アイラの香りが鼻孔をかすめた。
気になったのでgoogle MAPで確認すると、この酒造メーカーの立地が海岸線から直線距離で200メートル程度なのである。
もしかしたらだが、この条件がアイラモルトに激似ゆへ、原酒の性格にヨードの香り付けがなされたのかもしれない。
さて、水で1.5倍に希釈。口に含むと土の匂い?香りはダウンするが、元来まろやかな口当たりなので、より一層スムースにぐんぐん飲める。
ロックではどうか。これも好い。変わらずにオークの香りが感じられた。
グラスにはウッディな残り香。
断言しよう。リピートあり。と。
700mlに換算して1323円。本ブログの“格安”水準からすると欠格すれすれだ。だが、500mlでも千円強は魅力である。
のみならずそのクォリティは圧倒的なパフォーマンスをもって認められるところ。と、なればもう飲むしか道はないのである。か?
製造元は神戸の江井ヶ嶋酒造株式会社。創業1679年の日本酒メーカーだ。
驚くべきは、あのマッサンと鳥井信治郎に先駆けて1919年にウイスキーの製造免許を取得しているのである。もっとも、本格的にウィスキー製造に乗り出したのはずっとあとのこと。1980年代からか。
とは言へ、近年の地ウィスキーブームを見越したかのように地道に研究・製造を続けてきたのは立派。おかげで我々はその恩恵にあずかれるのだ。
見掛けたら是非手に取って欲しい一本。
追記:ラベルには『White Oak あかし』とあり、その下に“明石の地ウイスキー”と印字されているが、メーカーHPでは『ホワイトオーク 地ウイスキーあかし』とある。
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