こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
とあるミッション遂行中の身です。
何度か書いていますが過去と現在では洋酒の価格は段違いです。酒税・関税が変わってドリンカーにとって天国の如き現状かも知れません。
そこで低価格（決して安酒にあらず）スコッチ・バーボン対決を企画しました。
これは価格対決ではありません。いうなれば利き酒的コストパフォーマンス対決とでも言いましょうか。
ルールは簡単。素面状態のgonzalezが両者を同日・同時刻・同量という土俵上にてテイスティングするだけ。
但し両者共にそれなりの立ち位置を確保している者同士を選びました。つまり素性の知れないモノとネームバリューばっちりの組み合わせは避けました。価格は共に980円也。
では早速ボトル紹介です！
英国代表『ティーチャーズハイランドクリーム』Teacher’s Hiland Cream（以後“先生”）
*先生* *ボトル横の刻印*
米国代表『ベンチマーク』Benchmark Old No.8 Brand（以後“水準”）
*水準* *テイスティング*
≪1Round 香り≫
◇先生～明確なピート香とアイラモルト風の磯の香-ヨード香、グラスに注ぐと薄くなる
◆水準～甘い香り-ヴァニラ香とかすかに焦げた臭いがいい感じ、グラスに注ぐとツンとアルコール臭
両者ともに期待を抱かせる香りです。しかし極めて個性的な“先生”よりも“水準”の方が受け入れられやすいかも。甘い香りが素敵です。
五分五分ですね。各0.5p
≪2Round ひと口≫
◇先生～素早くアイラの香りが広がっていく、アルコールの刺激は強く感じない、柔らか
◆水準～アルコールの刺激が舌と口腔内に、香りと異なり甘くはない、ドライ
“先生”の柔らかさに比して“水準”の刺激が強いです。加水無しだとちょっときつく感じます。
ここは“先生”優位。1p
≪3Round 数滴加水≫
◇先生～ヨード香明確-鼻孔から抜ける香りがたまらない
◆水準～バーボンらしい味と香り、やはりドライ
“先生”のピート香とヨード香、柔らかさは健在。一方“水準”はやや荒く感じます。
ここも“先生”優位。1p
≪4Round 同量加水≫
◇先生～ピート香が残る、マイルドで飲みやすいがクセが弱くなり物足りなく感じる
◆水準～ヴァニラ香が引き立つ、刺激は無くコクが残るが、飲みやすくなる
両者共に所謂飲みやすくなります。五分。各0.5p
はい、お疲れ様でした～。
以上のポイント集計の結果は…
◇先生～3p
◆水準～1p
よって味・香り・価格を勘案した結果、コストパフォーマンスに秀でた英国代表『先生』に軍配！
ちょっと解説しますと“先生”は正直￥980で飲めるレベルではないと思います。
標準銘柄物にしてこの滑らかさはモルト含有量の高さゆえ。アイラの風味も楽しめます。
但し、その個性が苦手な人も多いかも知れませんね。自分はピート香・ヨード香大好物なのでこの“先生”は重宝しています。
一方の“水準”はかつては高級銘柄物を販売していましたが、低価格銘柄も投入したのでしょうか。
この価格帯の標準銘柄物の中にあってはかなりコスパ高し。熟成もちゃんとなされている感じです。
なのでソーダ割りでも味・香りいけてます。日常用には十二分の働きをするはず。
ボトルの重厚さとラベルの上品さが好印象です。
しかも750mlとあっては見逃せませんね。
ではこれからの秋の夜長にウィスキーを楽しんでみませんか。
*仲良く記念撮影*
格安スコッチ探訪記過去記事
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