こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。
『張り込みプラス』(93)で潜入捜査官リチャード・ドレファスがロージー・オドネルにジン・トニックを作ってあげる場面でスコッチウイスキーが映り込んでいる。緑色のボトルに黄色いラベルというカラフルさで極めて目立つ。一発で特定できる銘柄だ。米国内ではかなり高い売り上げを誇るという。
韓国の焼酎で似たようなデザインのボトルがある。恐らくこれをパクった参考にしたんじゃないだろうか。
こっちが本家
『J&Bレア』 J&B RARE 1,180円(税別)
毎度ながら期待感に満ち満ちて開栓、少量グラスに注いでみる。
溶剤系の香りとピート香。安酒にあるようなアルコールの刺激臭は感じない。色は独特の薄いレモン色。
一口含んでみる。
アルコールがピリッと舌を刺激する。舌の上で持続するが荒々しさはない。原酒の熟成が進んでいることを感じさせる。が、フルーティでフレッシュ、クリーンな味わい。コクはないライトタイプ。
香りが開く。上品。土っぽさ。果実風味が後を引く。
二倍加水。
ライトなだけにスイスイと飲める。相変わらずピート香が感じ取れる。後口は甘い。が、平板になってしまう。加水するならギリ二倍。1.5倍程度がベターか。
ピート香と甘みが前面に。粗っぽさがないので十分にイケる。
グラスの残り香もしっかり感知。樽香が心地よい。しっかり熟成されたことが伺える。
ちょいとソーダ割を試してみる。ジョニ赤のようなクセがないので一般受けしそうだ。個人的には面白みを感じないが・・・。
そう、近年のとりあへずハイボール!的風潮には常々苦々しさを感じる身。だが、物は試しである。
これはストレートをショットグラスで飲るかオンザロック、1.5倍の水割りがいいだろう。お湯割りも美味そうだ。これなら二倍以上の希釈で可。
10年、いや20年振りか、これを飲むのは。あの時はジョニ赤とはまた違った強い風味が強烈で記憶に残る一本となっていた。だが、あれから数多の安酒体験を繰り返してきたこの俺は、当時とはちょっと違う。この度は確かにこれは美酒、と明言できる。美しいブレンディングだ。
いや、それもそのはず、本品は由緒ある銘柄でそのへんの得体の知れぬ格安ウィスキーとは一線を画する逸品。何と英国王室御用達ウィスキーなのである。まあ、自分としてはロイヤルワラントを受けた品がすべて逸品だとは思わないけどね。
標準銘柄品の中では比較的に高めの価格帯で、なかなか手を出しづらいボトルだったが、最近1,200円前後にまで下落してこればかりは有難いと心底思う。
ちなみに、J&Bとは“ジャステリーニ&ブルックス社”の頭文字だ。
格安スコッチ探訪記過去記事
関連記事
NIKKAウヰスキー関連記事
●NHK朝の連ドラとのシンクロ『ハイニッカ』