こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。
昨年の5月ごろだったか。行きつけの地元量販店の棚で初見の品を発見。
それはスコッチウィスキーで、何やら酒類の国際コンペティションで金賞受賞の文言が印字されたペーパーを首にぶら下げているではないか。
しかも、そんな偉そうな肩書のある銘柄の割に、気になるお値段は“格安”ときた。
しかし、慌てるでない。ここはしかとその素性をリサーチせねば。と、鷹揚に懐より取り出だしたるスマートフォンにて検索実行。
うん、例によって通販サイトがずらずらと本品を紹介。だが、まだ誰からもテイスティングの報告が上がっていないのである。
だったら一丁このgonzalez様が先陣を切ってブログ記事にて報告してこましたろ。との目論見から珍しくも即買い。即ゲット。にもかかわらず、開栓したのは季節も移り冬になってから。今この執筆時点でボトルは空。昨夜飲み尽くしました。
『1495ブレンデッド・スコッチウィスキー』 1495 Scotch Whisky 980円(税別)
では、開栓時の印象。涼しげな香りがす~っと鼻孔を通過。ゴムっぽい香り。そこにバニラ香がかすかに現れる。控えめながら華やかな香り。
先ずはストレートで。刺激が広がる。ドライでオイリー。ちょっとした複雑さを感じさせる。廉価の割に思ったよりも荒々しくない。ちょっと期待。
ほんの少々加水してみる。薬品のような香り。口に含むとわずかな加水ながら刺激も和らいでスムースになる。開栓時の香りの印象通りあまりコクはなくライトタイプ。だが、想像以上に期待に応へる味わい。
1.5~2倍に加水。ここまで希釈するとすっかり飲みやすくはなるものの個性が乏しくなってしまう。これは若い原酒でライト感覚のブレンドにみられる特徴。
では、改めてストレートに氷を投入。オン・ザ・ロックはどうか。刺激が減じ飲みやすくなる。しかも安酒という印象はまるで感じられない。
ここに少量加水。口当たりが良くグラスを重ねたくなる。同時に個性も薄まるし香りも弱まる。これはまあ仕方ないだろう。
全体的な印象としてストレートではやや刺激が強くブレンドの妙が隠れるし、トワイスアップだとコクが無い分個性も薄まる感じだ。
25%ほどの加水量ならマイルド&スムースでほどよいバランスを楽しめる。バニラ香やエステリー香などがほのかに感じられ遠慮がちに独特の風味を主張してくる。なかなかに美味い。
ソーダ割りなら濃いめに作らないと没個性的で平板になってしまうだろう。
自分は試しにお湯割りにしてみたら不味くない。結構イケるのでちょっと驚いた。クォリティは確かなようである。
これならコストパフォーマンスはかなり高いと思う。格安だが安酒感は無いし。加水の割合に注意を払へば美味く飲める酒だと思う。リピートもアリの高品質でお買い得と言へよう。
さて、写真の通りSIP AWARDS 2017といふ国際コンペティションで金賞をゲットしたようだ。ネット検索したら確かに英語版のHPとイベントが存在していた。2009年から開催されている。HPには歴代の受賞リストが年ごとに閲覧できるようになっていた。
ところで、よく知られた歴史ではあるが、大英帝国大蔵省文書に「王の命により、アクア・ヴィテ製造のためリンドーアス僧院の修道僧ジョン・コルに8ボルの麦芽を支給した」とある。
これがスコッチウィスキーに関する史上初の記述とされる。1495年のことだった。
つまり、『1495』といふ銘柄はそれにちなんで命名されたのである。それなりの自信作だったはずだ。これを市場がどう判断するかは今後の売れ行きと評価によって明らかになるだろう。(注:メーカーHPの記載銘柄は『1495 Scotch Whisky』となっている)
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
追記:先月はさらに安売りがあって910円(税別)でした!
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