格安スコッチ探訪記~その22:ティーチャーズ・ハイランド・クリーム | 徒然逍遥 ~電子版~

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こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。

 

ブログを続けていると、時に過去記事のあまりの稚拙さに恥ずかしさを感じることもある。
自分は初期には一日千文字を目標に毎日書いていた。まあ文章を書くレッスンみたいな感じである。
ウィスキーに関しても最初期からネタにしていたので“探訪記”シリーズを開始する前に記述した銘柄もあったりする。
本日のこれもそう。


『ティーチャーズ・ハイランド・クリーム』 Teacher’s Highland Cream 880円(税別)
そう、ティーチャーズには、ちゃんと正式に“ハイランド・クリーム”とくっつけてほしい。

“ティーチャー社が世に問うハイランドの精髄”(執筆者意訳)なのである。なんと魅力的なネーミングではないか。


これに対抗し得るのは“スチュワーツ・クリーム・オブ・ザ・バーレイ”くらいのものだろう。

 *タータンチェックがいかにもだ*
 

さて、2013年当時は980円だった。今は家からちょっと距離のある地域で最安値の店舗を見出したので、そっち方面へ行くついでにそこに立ち寄っている。
何しろ本品が880円という激安である。格安なんて目じゃないのだ。
で、モデルチェンヂしてから試飲していなかったので、購入してレッツトライである。

 *こいつぁ・・・古すぎる*
 

開栓。
バーボンを彷彿とさせるミント系の爽やかかつ甘い香り。バーボン樽を使用しているのか?予想以上に複雑な香りに期待値アップ。

 *蘇格蘭のアザミの文様が刻印*
 

グラスに少々注ぐ。ほんの少量口に含んでみる。
まろやかな香りの割にアルコール由来の刺激が強く舌をアタック。切れ上がりは早いが、かすかにスモーキーさを残す。


少量加水。
エステリー香が前面に躍り出る。飲みこむとスモーキーな余韻が鼻腔をくすぐる。
数滴の加水でもがらっと印象が変わり、ぐっと飲みやすくなっている。やや腰が弱いか。標準銘柄品だけあってライト・タイプである。


2倍に加水。
開栓時にキャッチした複雑な香りは影をひそめる。味わいが薄っぺらくなってしまう。同時に刺激が抑制され飲み心地が良くてグイグイいけるようになる。
余韻に甘み。そしてスモーキーな香りがわずかに感じられる。


ソーダ割り。1:1.5くらい。
香りに煙り感が顕著。予想以上のスバラシさ。これならアイラモルト好きには堪らないだろう。

 *裏面にもアザミの文様が*
オン・ザ・ロックにしてみる。
フレッシュな草やピート香を感じる。最初の一杯は煙り臭さが強く主張していた。何杯か飲んでいたら感じられなくなってしまった。


ストレートを飲み干したグラスには翌日もかすかに樽香とピート香が残っていたが、予想よりも弱いものであった。

 *新ボトルのサイドには社名刻印が消えている*
 

総体的にスモーキーな印象が特徴的。しかし、開栓の翌日以降は早くも弱まりつつある。
ソーダ割りもその後試していないので、あの煙り感が今でも健在なのか未検証。
もっぱら水割りオン・ザ・ロックスで飲っている。


総じてこの価格帯にしては上出来のレベル。初体験から20数年経つが、その間に味わいの変化を感じる。
当時も低価格で美味い酒だなあ。と感嘆したのだが、以前はもっと生臭さのような感じも強かったし、ここまでスモーキーではなかったような気がする。
それでもこの価格帯では変わらずにあり得ないほどのまろやかさを保つ標準ブレンド物であろう。佳酒なり。

 *社名の頭文字をあしらった紋章*
 

昔はスペイサイドのデヴェロン川近在のグレンドロナック蒸留所とその上流ボギー川の東に位置するアードモア蒸留所のモルトウィスキーをブレンドしていたが、現在はどうなっているのだろう。ティーチャーズも資本がビーム・サントリーに移り、蒸留所の変遷も伝え聞くのだが。


ちなみに、宣伝広告の手練れの企業サントリーだけあって、ティーチャーズもハイボール推しで店頭販売されている。
それから、ティーチャーズ・セレクトなる兄弟分までリリースしている。うっかり購入するとサントリーの思うつぼ、みたいな気がして悩ましい。

 *誰もが有難がると思ったら大間違いだぞっw*

 

本日も最後までお読み下さりありがとうございました。

 

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エンシェント クラン

マッカーサーズ・セレクト

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カティーサーク

ヴァット69

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バランタイン・ファイネスト

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