こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。
NIKKAが近年やる気を出している。やはり朝ドラ『マッサン』以降か。はたまた原材料高騰に伴う小売価格アップ以降なのか。それとも両者が触媒となっているんだろうか。
わからない。
だが確実に販路拡大を狙っていることは間違いない。プレミアムな逸品を続々と市場投入。
ザ・ニッカ12年
ブラックニッカ ブレンダーズスピリット
ブラックニッカ クロスオーバー
ブラックニッカ ディープブレンド
カフェ・モルト
カフェ・ジン
カフェ・ウォッカ
それら戦略の一環なのか。
『NIKKA・ザ・麦焼酎』 869~1,050円(税抜き) 乙類 25度
発売は6月27日。だが、さすがNIKKAだけあり大々的な宣伝による拡散は見られなかったようだ。いや、多少のメッセージの発信はあったものの、自分だけが気付かなかったのか。
わからない。
だがサントリーのような宣伝手法に倣わなかったことは間違いない。
よって遅まきながら気付いたのは8月のお盆真っ最中。県庁のエレベーター内に広告が。よっしゃ。トライしてみようじゃないか、と意気込むのはお約束。ふふ、どんな焼酎なんだろうか。期待も膨らむというものだ。
約一カ月かけて市場調査。棚に陳列されている店舗探し。結果、酒類量販店と地元の安売り店の二件を比較。安売り店の方が200円安。これで決まり。そしたら新聞折り込み広告にてセールの告知でさらに廉価に。なんたる僥倖か。
二本をかごに入れたが思い直してとりあへず一本に。ほくほくしながら帰宅し、飲むタイミングを計る。
その間つらつらとラベルを眺める。いろんな情報が載っている。
曰く、“チーフブレンダー特別ブレンド”、“樽貯蔵ブレンド”、“薫り豊かなピート仕立て”、“本格焼酎”、“700ml”、“alc.25%”等々。
裏面には写真入りの能書きが掲載。抽象的表現が踊っているので、消費者が想像で補わねばならぬ説明文でもある。
どうやら蒸留過程からしてウィスキー製造のノウハウを活用していると読める。が、それって一体どんな技術なんだろう。他とどこが違うのか。製品にどんな好影響を及ぼすのか。まあそこまで気にする消費者は自分のような限定的な少数派なんだろうが。
で、スコッチ流に原酒をブレンドしているようだ。しかも“樽熟成”、“ピート”といった字面からスコッチ用の使用済みの樽で寝かせたと想像できる。まさかピートを焚いたわけじゃあるまい。もうこのへんで終わりにしよう。
中身を見ると、無色透明ではなく薄いゴールド。「神の河」みたいな色合いだ。
ではテイスティング開始。
開栓。軽いアルコール臭とほのかなピート香。フツーの麦焼酎とは違うね。
期待しつつグラスに注ぐ。一口含む。ピリッとくる中に甘みを伴う。これはアルコール由来の甘さか?それとも熟成の成果?ピート香は思ったほどでもない。
少量加水。香りが変化し柔らかくなる。口に含んでもまろやかになっている。そして甘みが強くなった。鼻に抜ける香りにかすかなピート香が。
1:1に加水。やや平板な印象に変化。甘さは変わらず感じる。ここではっきりと樽香もキャッチ。
グラスの残り香にもほんのりかすかなヴァニラ香あり。
全体的な傾向としては意外やクセが無く、能書き通り“すっきり”した感じだ。そしてどことなく真面目な製品との印象を受けた。
だがピートを売り文句としているものの、思ったほどではないのが残念だった。
確かにウィスキー好きには多少はうけるだろうが、どうせなら思い切ってもっとピートの薫りを強調してみても面白かったろう。
と、少々厳しい指摘をしてみたが、これもNIKKA党がNIKKAの発展を願ってのことと理解していただきたい。
今まで焼酎を自ら進んで購入することなんて無かったが、今後は焼酎を買うならこれをリピートするだろう。だが、そのうちに気になる同価格帯商品と比較してみたくなるやも知れず、そうなると他社製品へとシフトする可能性も出てくるがね。
それでも国産ウィスキーはいつもNIKKAで決まりだけどさ。
本日も最後までお付き合い下さりありがとうございました。
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