こんにちは。行政書士もできる往年の映画ファンgonzalezです。
訪問ありがとうございます。
消費税が8%にアップされてから税込価格の計算が面倒で。
例へば1,280円だと102円くらいだから足すと約1,382円。レジでの支払いはこの程度か。という一連の計算作業を暗算かケータイ付属の計算機でやらねばならぬ(間もなく10%となり計算はいたって簡単になるが)。
で、“格安”をタイトルに謳っているが、個人的には8%増しでも1,000円で釣り銭が来るのが正統だと認識している。次いで税込みで1,100円以内くらい。
元値からして1,200円だと“格安”感は失われる。ましてやさらに上をいくようだともはや“格安”の資格無し。と明言したい。
だが、以上のような“格安”とは、あくまでも数字、店頭価格のみを考慮した場合である。
しかし、万が一バランタイン17年が1,300円(税別)だったらどう感じるだろう。
絶対に“格安”と受け止めるのではないか。通常の小売価格からすればあり得ない値段ということで。
つまり、“格安”というのは大別して二つの考え方に基づくということになろう。
一つは、数字としての“格安”。ブランド、品質、個人の嗜好という要素抜き。絶対値。
もう一つは、その銘柄の対価としての“格安”。ブランド、品質等を考慮すると通常ありえない廉価販売など。相対値。
となると、これってどっちなんだろう。
『ロング・ジョン』 Long John 1,223円(税別)
数字のみに注目すればもはや“格安”とは言へない。と個人的には思う。かと言って、通常の店頭価格の超ディスカウント値とも言へない。はなはだ判断に困る中途半端な価格設定である。
だが、このシリーズは“格安”と“銘酒”しか取り扱っていない。ので新たなカテゴリーを作るかというとそれも面倒なので、“格安”でくくってしまうことにした。
根拠は、近隣のいくつかの店舗を見て回って最安値と思しき価格を選んだことによる。
では早速開栓しよう。ボトルの口からの香りには、特にこれといった個性は感じられない。
が、二か月程度経過したらアイラモルトの香りが出現。これを期待していたんだよね。
グラスに少量注ぐ。揮発性の香り。エステル香。
口に含むとピリピリ感が強い。同時に甘みも比較的強そうに感じる。
少量加水。やはり刺激はキープ。その奥に甘さあり。基本的にドライ。本製品固有の個性はよく分からない。
氷を一つ投入。冷やされて引っ込んだんだろう、刺激が減退。でもコクはしっかり残り、中々の腰の強さを窺える。後口には甘みが残る。
翌朝グラスにはウッディな残り香が。
能書き的には、アイラモルト含有量が高いような事が書いてあったが際立って感じることは無かった。アイラを好む身としてはやや期待外れの感。
真面目に作られた製品だとは思う。だが、この味わいレベルならもっと安くて個性を楽しめる標準銘柄品はたんとある。
やはり“格安”と呼ぶには苦しいお値段。税プラスして1,320円也、だった。
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
*昔はストーンジャグも*
追記:このテイスティング記事は2016年12月の執筆です。
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