VRChat なんもわからん 2
前回はこちら▼『VRChatなんもわからん 前編』「VRChat、なんもわからんな…」MetaQuest2を購入し、VRChatにはじめてログインして1時間。その後ヘッドセットを外して呟いたのがこの一言だった…ameblo.jp「すみません!今年の誕生日、VRヘッドセットがほしいです!」イチかバチかの覚悟で土下座した私は、どんな返答がくるのかわからず、頭を下げたまま一時の静寂を味わった。5秒後、私に返ってきた言葉は、意外なほどに優しいものだった。「ん?そのVRって、いくらぐらいするん?」「えっと、多分4万円弱…。」「ふーん。それホンマに欲しいの?」「うん、欲しい。」「ほな、お金はどうにかするから、買うたらええよ。」「えっ!マジ!?やったぁ!」どうやら、最大の難所を突破したようだった。ここが一番の関門だと考えていたので、それを突破できたのが一番大きかった。あとは、買う流れに身を任せれば良い。買う許可は得られたんだ。購入資金は貯まったら買おう。ちょっとずつ自分の小遣いを積み立ててもいいし、ちょっと残業頑張ってもいいかもしれない。それぐらいのゆっくりとしたイメージで描いていた。だが、世界は自分の想定を「いい意味で」裏切ってきた。買えると決まったあと、怒涛の勢いで物事が流れだしたのだ。妻は、普段は受け付けないイラストの仕事を受けて来て、1週間ほどでさらっと購入資金を用意してしまった。そして、トドメの一言。「ホンマに誕生日でええの?まだ1ヶ月以上先になるけど、本当は今すぐにでも欲しいんじゃないの?」「えっ…そりゃあ、今すぐ欲しいでしょ…」「ほな買ってき。はい、4万円。」こうして、あれよあれよという間に、Quest2を購入する段取りが整ってしまったのだ。据え膳食わぬは男の恥、という言葉は、今の自分のためにある言葉なんじゃないか。そう勘違いしてもいいほどに、あっという間に状況が「整った」のだった。私は、一刻も早くQuest2を購入するために、4万円と少しの勇気を握りしめて家電量販店に向かったのだった。