【60代の最強手取り術】年金と「高年齢雇用継続給付金」をWで月5万円増やす賢いワザ!
60歳以降で年金を繰り上げでもらい継続雇用で働く人、65歳以降で年金をもらいながら現役で働く人に向けては年金のカットがかかる在職老齢年金という制度がありますが、令和7年4月以降は年金の報酬比例部分と相報酬月額相当額(標準報酬月額に1年間の標準賞与額の合計額を12で割った額を合算)との合算額が51万を超えるとカットされます(令和8年4月以降は62万円)。 この基準による年金をカットされずに60歳定年で65歳継続雇用の会社で働く場合は、60歳到達時の給与の定年前との給与の低下を64%以下にすると高年齢雇用継続給付と言って低下した給与の10%最大で給付金としてもらえます。 例えば、60歳定年前の給与が月額60万円であれば、60歳定年時に64%にするとすると月額8万4000円になり、その10%の給付金として38,400円ほどの給付が入ります。高年齢雇用継続給付金の上限(386,922円、令和7年8月1日以後)にもひっかからないので、最大となります。 この月給になるように60歳で年金を繰り上げてもらう人は、会社に交渉して設計すれば、年金カットのデメリット受けずに済むメリット分と高年齢雇用継続給付金として支給される分と合わせて月5万円ほどの手取りを増やせることになりますので、日本年金機構から毎年送られてくる年金定期便で年金の見込み額と標準報酬月額を確認しましょう。