見切り発車で書き始めたこのテーマ。
いよいよ、ようやく、最終話です。
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⑭はここから。
隠れて飲酒していた夫。
今回は夫の口から「もう飲まない」という言葉は出なかった。
それが正解だと思う。
その場しのぎの守れない約束を何度もしてきたのだから。
夫が外で飲むことについてはもう、私は関知しないことにする。
その方が気が楽だ。
今回のことで少しは気が引き締まってくれたら良いなとは思う。
「泥酔してしまうと危険だ」ってことは改めて話したが、それは伝わっただろうか。
せめて他人様を巻き込むことだけはやめてほしい。
外で飲酒する夫に対して、「くれぐれも泥酔はしないで」と言う以外に私にできることがあるんだろうか?
思いつかない。
ただただ、「自分の飲酒は危険と紙一重なんだ」ということを夫が心に留めて生活してくれることを願うのみ。
数日後、再び夫が改まって話しかけてきた。
「ちょっと話してもいい?
何で飲むようになってしまったか考えてみたんだけど。
断酒をすれば元通りになれると思ってがんばってたけど、つっきーとの距離がなかなか縮まらなくて、断酒をする意味が分からなくなってしまった。
がんばっても意味がないから飲んじゃえ!っていう気持ちだったと思う。
もう元に戻るのは無理なのかな?」
夫も心の中に抱えているものがあったようだ。
「わたしも今回のことでちょうど同じようなことを考えてた。
今の生活は夫ががんばってくれてるおかげで私は快適だけど、夫にとっては違うよね。
私はこれまでのことを完全には忘れることはできないと思う。
だから別れた方が良いかなと考えてる。お互いのために。
今すぐは私に生活力がなくて難しいけど、少しずつ準備していくから。」
わたしがそう言うと、夫はフッと気が抜けたような顔になった。
「オレは離婚したいとか思ってないよ。
一緒に歳をとるつもりだよ。
ただ、男として好かれていないって感じて辛かったんだと思う。」
夫は自分の心のモヤモヤを、はじめて言語化したのかもしれない。
目に涙を浮かべていた。
「わたしは愛情表現をあまりしないから、そう感じさせてしまうところもあるかもしれないね。
もともと誰に対しても恋愛感情が薄いし。
夫とは一緒にいたら安心できるけど、恋愛感情はないかもしれない。」
誤魔化さずに正直に言った。
こんなことを言ったのに、夫はなぜか笑顔になった。
「つっきーがオレじゃなくて他の人とやり直したくて別れたいってことじゃないなら、オレは今のままで良いよ。
とりあえず、今すぐどうこうするとは考えないで。」
「分かった」と、答えた。
そうか、今のままで良いのか。
…え?ほんとに?![]()
わたしが考えすぎなだけだったのか?
夫はあれ以降、外でも飲んでいないんじゃないかな。
わたしも夫の前では飲まないことは続けている。
『ひとりでも生きられるけど、一緒にいた方が良いから一緒にいる』ってお互いが思いながら一緒にいるのが良いんじゃないかな?
と、最近考えていることを夫に話した。
微妙な顔してたけど。
といっても、まだまだ私は自活力がないまま。
正社員を辞めてから10年以上になる。
資格取得に向けた勉強は超スローペースなので、ひとりで生きられるのはいつになるやら。
離婚するとなると財産分与せねばで、老後のためにと築いている資産が二分されてしまうわけで。
経済面でのデメリットは夫にとっても私にとっても大きい。
生活面でも2人で暮らす方がなにかと心強いだろう。
「デメリットがあっても別れたい!」って思うような事態にならないよう、今回のように時には腹を割って話し合い、一緒に生きていけたらと思う。
長々と書いてきた夫の飲酒問題。
もうトラブルが起きないことを願って終わります。
お付き合いありがとうございました![]()
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