上記でも書いたのですが、同梱のハーネスだけですと取り付けが面倒と言うか、エーモンなりのハーネスを買わないといけないので「どうせアルトでしか使わんし」という事でATOTOの専用品を買いました。
ATOTOの専用品、レビューに「2番と19番がテレコになってる」と言うのがありますが、届いた物を確認したところ問題無しでした。また、「エンジンを切ってもオフにならない」というのも見られますが、こちらも問題なしです。
それと、F7 XE本体から出ているPhoneリンクケーブルはインパネ固定が出来ないので、エーモンのスイッチパネル用を購入。
スイッチパネル用でも、通信未対応の充電専用であれば2ポートの物もありますが通信対応は1ポートになるようです。
ハーネスの方は中華製品らしく「クッション封筒入り」で説明書なしでした。最も、説明書が無くても刺さるところにしか挿せない訳ですが...。
結線の間違いが気になりましたが、先に書いたように問題なしでした。上記画像の左から2番めのオレンジ色の線が「橙/黒」の配線の場合はテレコになっています。
取り付けにあたって、Wi-Fiのアンテナをどこに設置するかが課題ではありましたがポケットの奥に貼り付けすることに決定。という訳で加工です。
樹脂パーツなので簡単に穴あけできます。8mmのドリルでアンテナ線を通す穴を開けました。
アンテナ線はポケット内側から通します。奥に貼り付けるので目立たない上に邪魔になりません。
貼り付けたアンテナは上記のようになります。厚みは5mmくらいなのでポケット奥行きにもさほど影響なしです。最も、最終的にポケットは小物入れとして使わないことになってしまいましたけれど...。
アンテナ線は上記の様に引き出されます。あまり強く曲げるのには向かない感じですが問題なさそうです。
Phoneリンク用USBポートは上記コンソールの、シートヒータースイッチ左側に取り付けます。助手席にもシートヒーターが装備されているとスイッチでふさがっていますが、NAのFFモデルはオプションなので空きになっています。
コンソールの取り外しは、運転席側のファスナープラグを抜いてから手前と言うか、シート側斜め上方向に引くと外れます。
スイッチパネルの化粧蓋を裏側から押して外して、USBパネルを取り付けます。ケーブルが長いので、後で纏めて結束バンドで固定します。
インパネの取り外しは「内装剥がし」が有ると便利ですが、上記のように養生テープを貼ってグローブボックス内側から爪を押してやれば外れています。作業効率を考えると内装剥がしはあった方が便利ではあります。
インパネを外す際は、ATセレクターレバーを「L」の位置にしておく必要がります。SIFT LOCKボタンを押しながらレバー操作すると、エンジンを切った状態でもLのポジションに入れられます。
インパネが外れると上記のようになります。オーディオユニットは4本のネジを外すと手前に引き抜くことが出来ます。固定に使われているブラケットパーツはF7 XEの取り付けで使うのでオーディオユニットから外しておきます。
ハーネスのカプラーとアンテナ線を外せはオーディオユニットが取り外せます。構造的にはよく考えられてます。とにかく作業しやすい。取り付けの方が圧倒的にラクと思います。こういった工夫で、製造ラインでの組み立てコストを抑えているのでしょう。
DE3FSデミオにディーラーオプションで付けていたナビは見えないところにもネジがあって、取り付けも面倒そうでした。このネジのお陰で取り外す際に悩みました。
既に知ってはいましたが、純正オーディオはパイオニア製です。ユニット自体は1DINサイズで、前面パネルが専用デザイン。これも2DINの開口部を隠すためのデザインですね。
まぁ、スロットインのCDドライブと小型の液晶パネル、それとスイッチ類しか無いので普通に1DINサイズで良いのですが、ナビを付けることを考えると2DINが必要。昔だったらポケットのパーツで埋めてたのを、前面パネルのデザインで隠すようにした訳ですね。反面、デザインが専用なので「他の車両への移植」はやり難いですし、以前に作ったような「カーオーディオを使ったボックス型オーディオ」とかは作りにくいですね。
参考リンク:
とは言え、ちょっと思うところがあるので純正オーディオを使ってなにか作るかもしれません。
汎用オーディオ用パネルにはエアコン吹き出し口のルーバーは付いてこないので移植します。上記画像のパネルとルーバーの間にマイナスドライバーなど突っ込んで抉ると前側に外せます。取り付けは前側から押し込むだけでOKです。
F7 XEには先に固定用ブラケットとハーネス、Wi-Fiのアンテナ、フロントカメラとAV出力線、バックカメラ用ケーブルを付けておきます。ラジオアンテナ線は、アルトにもとから付いている物をそのまま差し込むだけなのでハーネスに付いている方は使いません。
Phoneリンクケーブルやバックカメラ用ケーブルなどを先に通しておいて、アルト側の青いコネクターとF7 XEのハーネスを接続します。ヘッドユニットを押し込んで4本のネジを締め込めば固定完了。
パネルを取り付けてディスプレイを取り付ければ完成。なのですが、ディスプレイを固定してしまう前に位置決めと動作確認を行います。ディスプレイは差し込んでおけば動作するので、インパネを取り付ける前に動作確認します。この時に、横から見てインパネに干渉しない位置も確認しておきます。
ディスプレイの高さは7段階で調整できます。私は上から3段目の位置のネジで固定したので、最も低い位置から2つ上に上げた位置になります。
動作確認とパネルの位置合わせが出来たら、インパネを取り付けてディスプレイを本固定し完成です。個人的にイマイチと感じているのは、このディスプレイ取り付け金具が黒でないことです。これが黒なら満点なんですけどね。あとでうまく隠せる何かを考えることにします。
ディスプレイが10インチなのでいかにも付けましたという感じではありますが、ダッシュボードに乗せているよりは断然スマートになりました。
シートヒータースイッチの左脇にPhoneリンク用のUSBポートが有るので見た目にスッキリしました。充電だけならシフトレバーの右側に充電専用が有るのでそちらを使えば良いですし、CarPlayでナビをという場合はPhoneリンクポートに繋げばOKです。
もちろん、CarPlayはワイヤレスでも使えるので「エンジンかけると自動接続」という設定も可能です。
CarPlayやAndroidAuto、Autolinkに対応しているとスマホを操作せずに音楽再生や動画視聴出来るのは便利です。10インチと言う大きさもさほど気になりませんし、エアコン吹き出し口に被るかなと感じていた部分も支障のない程度でした。
ただ、USBメモリーやmicroSDから音楽再生するためのUSBポートとTFスロットは使いにくいというか、USBポートは事実上使用不能です。理由は、ダッシュパネルとの隙間が狭すぎてUSBメモリーを挿せそうに無いためです。これはまぁ、HA36Sアルトのダッシュパネルデザインのせいなので他の車種では問題にならないものもあると思います。
設定に関しては、時計の設定はスマホとペアリングすると自動で設定されます。あと、これは意外と盲点なのですが、AMラジオも聴けるのがポイント高いですね。ワイドFMはカバーしていますが、やはりAM局をそのまま聴けるほうが現状では便利です。プリセット設定も簡単で、登録したい放送局を受信したままプリセットしたい番号のところを長押し(数秒タッチ)でセットされます。正直、HA36Sアルトに純正のオーディオよりプリセット設定はラクです。
取り付け自体は、車種にもよりますが意外なほど簡単でした。むしろ、ダッシュパネルの脱着のほうが面倒かもしれません。
耐久性は現時点ではわかりませんが、できれば故障せずにいてほしいですね。何しろ使い勝手が良さそうです。