「当帰芍薬散」 女性の聖薬 | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “妊娠中は奇形の心配から薬の服用がためらわれています。ところが妊娠中に積極的に服用したほうがよい薬があります。それが『金匱要略』にある当帰芍薬散です。

 本方は貧血によい当帰、血のめぐりをよくする川芎、痛みやけいれんを止める芍薬、むくみを治し健胃作用もある茯苓、白朮、沢瀉の六つの生薬から組成されています。

 妊娠中は正常の場合でも水分過多でむくみやすくなりますし、貧血になりやすいものです。本方の服用は妊娠貧血や妊娠中毒症の治療や予防に大変に効果的です。また痛みやけいれんを止めますので、私は本方で何例も習慣性流産を治したことがあります。妊娠中だけでなく、冷え性で貧血気味でむくみやすく、時々下腹が痛むような女性にとってなくてはならない薬で、女性の聖薬といわれています。”

 

(勝田正泰「漢方の秘密」(講談社)より)

 

 

 “妊娠したと思ったら、「安産の妙薬」といわれている「当帰芍薬散」を飲んでください。胎児の順調な発育、出産のトラブル予防に、出血も少なくてすみます。”

 

(靑木馨生「即効漢方」(徳間書店)より)

 

*当帰芍薬散は薬局で普通に売られていますが、漢方薬は本来は各人の「証」に合わせて処方されるものですので、まずは漢方医に相談されることをおすすめします。当帰芍薬散に限らず漢方薬の効き目には個人差がありますし、中には漢方医の指示に従って、当帰芍薬散を三年間服用し続けてやっと妊娠したという例もあります。また、漢方薬の中には桂枝茯苓丸や加味逍遙散など、妊娠が判明したら服用をやめなければならないものもあります。

 

(一本木蛮「戦え奥さん!! 不妊症ブギ」(小学館)より)

 

*漢方による不妊治療については、大塚敬節先生に師事された寺師陸宗先生が有名です。何冊もの著書がおありで、不妊症についても詳しい治療内容が数多く紹介されていますが、やはり当帰芍薬散には相当な効果があるようです。寺師先生は、不妊の原因が卵管閉塞(卵管狭窄)によるものであれば桂枝茯苓丸、月経不順や無月経は六君子湯や四君子湯など、証に合わせて様々な方剤を処方されていますが、治療例の中には、左卵巣を摘出し、右卵巣も二分の一を切除されていた三十代後半の女性に、約三年の間、症状の変化に合わせて当帰芍薬散や四逆散、加味逍遙散などを服用させて、無事に妊娠、出産させたというのもあります。

 

(寺師陸宗「漢方への情熱 これひとすじ四十五年」(薬事日報社)より

 

*子宮後屈や悪阻は、西医学(西式健康法)の合掌合蹠運動でも治せるようです。

 

*男性不妊(乏精子症)の漢方薬としては、桂枝加竜骨牡蛎湯や八味地黄丸、人参湯などがあります。朝鮮人参については、エドガー・ケイシーも不妊症に効果があることを述べておりますし、あとビタミンEの供給源として小麦胚芽もすすめられています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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