「普通はそうだけど」を考えた春の日
こんにちは、Chifuminn(ちふみん)です。あっという間にゴールデンウィークも終わりに近いですね。今から1ヶ月前のお話しです。緊急事態宣言が出ることがまだ現実味を帯びていない4月初旬、念願だった奈良県吉野山にハイキングに行ってきました。この季節しか見られない、桜が本当に満開の時期。ひと目千本と言われるさくら・さくら・さくらを堪能してきました。今思い出しても視界はピンク色です。早朝に家を出て駐車場の開く8時過ぎには到着し早速登り始めましたが、早々に全山桜、圧巻の景色。「幸せの絶頂」というものを景色で表すならこんな風景かなあと心の深いところでじーんとしながら見渡す限り360度の桜を愛でて歩いておりました。そんな吉野の山道の、土産店が並ぶ通りにひときわ大きなポスターで全山桜をバックに記念撮影された写真が掲示され「写真1枚50円で撮影しますよ~。どうですか?」と呼び込みをしています。「50円で?こんなに素敵な合成写真を撮ってもらえるの?不思議。でもそうならうれしい~」私はうきうきして「撮ってもらおうよ、イマイチだったとしても50円だし。」と、乗り気でない夫を引っ張って早速「お願いしま~す」と撮影してもらいました。出来上がったハガキサイズの写真はなんと・・・。その大部分は西行の短歌がしたためられ私達二人のにっこり笑った写真は3✕4センチ角の運転免許証の証明写真ほどの小さなもの。「大きいサイズがご入り用なら1,300円です」がどうですか」って!そんなあ・・・・。私、簡単ににだまされたの?それなら結構です、と拒絶して出てきても良かったのだけれど撮影もプリントアウトもまあ、経費はかかってるだろうし、となぜか相手の立場も考えたりしてあんまり価値のない50円の写真をしぶしぶ払ったのでした。でも腹の虫が収まらなかったので大勢の人が行き交う通りの真ん中に出て「そんな、人を半分だますような商売、したらあかんわ!!」と大声で叫んでしまいました。(大阪のおばちゃんモード)プンプン怒ってきびすを返すとそのお店のおにいちゃんが「お姉さん、お姉さん」と駆け寄ってきます。「何っ?」ときっとした形相で振り向くと「携帯、落としてましたよ」と私のスマホを届けてくれました。「・・・・あらどうもありがとう・・・・」50円支払うために財布を取り出した時に、どうも落としてしまっていたようです。とほほ。その後、気を取り直して窓から桜が眺められるカフェに入りお高い抹茶を注文したら抹茶もどきの粉末パウダーをかき混ぜただけの美味しくもない飲み物でした。ふたたび、とほほ。桜は美しかったけれどカフェを出ても腹立たしいし損した気分で悔しいし悲しいし。もう~なんで~とクヨクヨしていたらずーーーーと黙って歩いていた夫に「あきらめ!」と一喝されました。しつこいことが最も苦手な夫に同じことを2回言うと怒ります。それでもまだまだくよくよしている私は姪っ子と友達にLINEで報告。姪「なんやそのオチ、ちびまるこちゃんのエピソードになりそうだね。腹立つところ申し訳ないけど、声出して笑っちゃった。」ママ友「ふふふ。サザエさんの漫画にありそうね。 昭和の詐欺だね~」笑ってくれるネタができたと思えばまあ、よしとするか。写真を撮ると言われたら、普通、写真サイズよね。抹茶とメニューにあれば、普通、茶せんで泡立てたお抹茶よね。私の中では普通常識としてはそうだけど、観光地では確認は必要ですね。4月の私の教訓でした。