広島を離れる日
僕は何も無くなった
部屋を…
こんにちは
岩国の美容室CARPE DIEM～カルペディエム～の
シルキーカッター兼シルキーカットトレーナーの
佐藤です
「髪を切るという事は
”その人の人生を切らせて頂いてる”
という事である」
僕と出会うことによって
お客さんが少しでも
よい人生を送れるように
”一太刀一太刀”
想いを込めて
日々カットをしています
誠也の適応能力は
半端ないよね
メジャーに行ってから
注目されない日がありません
カープにいるときから
凄い選手でしたが
ここまで存在感のある
活躍をするとは
思わなかったです
そんな誠也も日本を離れ
アメリカに行く時は
カープの事
チームメイトの事
ファンの事
色々な事を思い出し
しみじみ思うような事が
あったのでしょうか？
僕も広島を離れるとき
少しだけしみじみ思う事が
ありました
きっとその時だけは
”哀愁漂ういい漢”
…
……
…にはなってないか
僕の生い立ち
～オギャーと産まれて３８年！～
今回はその時のお話です
続き物になりますので
～１９８３．６．１５ ここからすべてが始まった～
～15にして生まれた変わりたい願望～
～１７で見つけた自分の生きる道～
～２００１年タイトルマッチ 反抗期なバカ息子VS寛大な親～
の順番で読んで頂くとありがたいです
～オギャーと産まれて３８年！ ３０話～
～さよなら広島！３年７カ月分のありがとう！～
結婚式から数日後
PiPiPiPi…
PiPiPiPiPi…
僕「もしも…
母「そういえばあんた
１１月末でそこの部屋
解約するんじゃろ?
引っ越しの準備は
しよるんかね？」
…
……
な…なんもしてねぇ！
僕「まだなんもしてない」
母「バカなんじゃないん！？
荷物処分する業者の手配とか
色々やることあるんよ
いつまで仕事する予定なん？」
僕「一応２７日までにしとる」
母「そんなギリギリまで仕事してたら
間に合うわけないじゃん！
大きい荷物だけ勝手に
処分するけぇね！」
僕「よろ～」
母「よろ～じゃない！」
そういえば引っ越しの事
何も考えてなかった
荷物関係は何とか
なるだろう
むこう（嫁）の実家で
同居になるから
持っていくものは
そんなにないし
その日は休みだったので
取りあえず各種手続きを
終わらしていった
それから数日後
仕事から帰った僕
ドアを開けると
僕「あれ、家になんもない…」
そこにあったのは
段ボールに入った数枚の服と
一組の布団
PiPiPiPi…
PiPiPiPiPi…
僕「もしも…
母「あんたの荷物
ほとんど処分したけぇね
ていうかあんた
ただ汚いだけならまだしも
WOWやWOWな物を
部屋にそのまま放置しとくな！！
せめて隠しとけ！！！」
母よ…
隠したところで…
こんだけ物が無くなったら
どっちにしろ見つかるやろ！
母「それにあん…
Pi
僕は電話を切った
広島を離れる日
僕は何も無くなった
部屋を眺めていた
僕「荷物無くなると
意外と広いんだな…」
この平成（当時）
真っ只中にあって
ザ・昭和な雰囲気が
漂うこの部屋には
僕の３年７カ月の生活の跡が
刻まれている
僕「何かあっという間
だったなぁ」
僕は確かにここで
生きていた
”美容師として生きていく”
そう決意したあの日
あの日の僕が
今の僕を見たら
何を思うのだろう？
少しでも理想の僕に
近づけているのだろうか？
まだ何も成し遂げては
いないけど
一歩一歩進むしかない
広島での生活は終わり
また違う土地で
新しい生活が始まる
僕「ありがとうございました！」
誰もいない部屋に一礼し
僕は部屋を出た
ありがとう広島！
そして
さようなら！
僕は広島の街を後にして
新天地へと旅立っていく
次回 こんにちは！松陰先生！
では、また
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