「走り込み」という練習は、日本のスポーツ界で長年行われてきた”基礎練習”です。

僕の世代ぐらいの方であれば、競技に関わらずほぼ全員が経験してきた練習かもしれませんね。

 

 

 

 

長く走れることはあらゆる運動の基礎だから、足腰の強化・体力の強化のためにも必ずやるべきだという考え方。

それに対して、近年では走り込みの是非について触れられることが増えてきました。

競技の特性次第では不要なのではないか、もしかしたら阻害因子になっているのではないか、という議論です。

 

▶︎参照:野球のトレーニングに「走り込み」は必要なのか?

https://victorysportsnews.com/articles/3792/original

 

 

 

記事にもProcrixとしてコメントしました(以下)。

走り込みは特に投手に要求されてきましたね。

ウェイトトレーニングも含め、どんなトレーニングも「その結果どんな能力を獲得したいのか」、そして「そのための手段として的確なのか」、というロジックがあまりにも曖昧なのではないでしょうか。

走り込みの目的の多くは投手の下半身を強化して安定した動きを獲得しようと考えていると思われますが、まず「投手の下半身の安定」を筋肉レベルではなく、動作レベルで定義しなければ手段が本当に的確なのかは見えてきません。

最終的にパフォーマンスを決めるのは筋肉ではなく動きです。

そこから逆算してその動きを発揮するためにこういう筋肉、という順番のはずです。

指導側が徹底的に論理性を追求しなければ、目的と手段のギャップの構図は形を変えて繰り返されてしまいます。

 

 

 

***

 

 

 

今回はそんな走り込みについての質問にお答えします。

 

 

 

質問>

走り込みのような練習でケガをしないようにするには何が大事なのかを教えてほしいです。

(理学療法学生)

 

 

 

まず、質問は走り込みの是非についてではなく、走り込みをやる前提での内容です。

走り込みをやる前提で怪我をしないために大事なことを問われていると解釈します。

 

 

 

回答>

まず、走り込みといってもいろいろあるのでちょっと枠組みを決めます。

ここでいう走り込みとは、長い距離を長時間かけて走る練習とします。ペースはゆっくり。50%ぐらいでしょうか。

これでもまだかなり抽象的ではありますが、ここではこれ以上細かく定義する必要もないと思うのでこれで進めます。

 

 

 

そもそもの疑問として走り込みによって怪我をする可能性があるのかという点について触れなければなりません。

結論から言えば、「ある」です。

でももちろん全員が怪我をするわけではありません。

(だとしたらそもそも”練習”として存続できません)

 

 

 

では、怪我をするケースはどんな状況でしょうか。

まず、走り込みによって怪我をする部位を想定してみます。

・足底筋膜炎(足裏)

・シンスプリント(脚の脛)

・膝痛(オスグッドなど)

・腰痛

 

 

 

大枠でこの辺りだと思います。

ゆっくり走っているので肉離れや捻挫は稀なケースとして除外します。

 

 

 

それぞれの怪我でそれぞれの発生メカニズムが存在するので、他の多くの解説情報に譲ります。

*走り込みによる怪我と直結の解説ではありませんが、負荷が集約するプロセスは参考にしていただけると思います。

 

▶︎シンスプリント

https://jarta.jp/conditioning/4083/

 

▶︎オスグッド

https://jarta.jp/conditioning/987/

 

▶︎腰痛

https://jarta.jp/conditioning/12556/

 

 

 

***

 

 

 

これらの発生の共通した構図としては「同じ部位に負荷が集中していること」が大きな要因です。

 

 

 

この要因を左右するのが、「走り方」と「リカバリー」です。

 

 

 

 

まず走り方から。

走る動作は、片脚立ちの連続です。

ゆっくりであっても同様です。

むしろゆっくりの方が長い時間地面に足を接地するので、筋の遠心性収縮による負荷はトータルとして大きくなる可能性もあります。

トータルというのは長い時間走るので負荷の回数が多くなるという意味です。

 

 

 

この片脚立ちというのがなかなか厄介で、例えば歩行であっても片脚立ちによる膝への負荷は体重の3~5倍と言われたりもします。

走り動作では着地の衝撃も大きくなるので、当然これよりも負荷は増大します。

 

 

 

だから例えば走り込みで膝の怪我を防ぐためには、負荷に耐えられるように膝周りの筋力を鍛えよう、というのはやや早計です。

怪我をしないという動きは、ものすごくシンプルに表現すると「一部分に負荷を集中させない動き」「負荷を全身で分散させる動き」のことです。

 

 

 

だからまず走り方そのものが膝に集中していないかということを考察すべきであり、そうであればまず膝に負荷を集中させている走り方を改善しなければなりません。

 

 

 

筋トレが不要という意味ではなく、障害の構造を階層的にみたときの優先順位です。

 

 

 

流れ上、膝を取り上げてきたのでそのまま膝の話で進めます。

(とはいえ、上記の怪我の要因と多くが重なるので使えると思います)

 

 

 

膝の特性を考えると、その動きは曲げるか伸ばすかがメインです。(回旋も少しではあるが含む、結構重要ではある)(足首もメインの動きは同様)

 

 

 

そしてその上にあるのが股関節。

股関節は球関節と言われ、多軸性の関節です。

つまりあらゆる方向に曲がります。

ということは、膝の動きのベクトルを決めるのは股関節です。

股関節の角度によって膝にかかる力のベクトルは影響を受け、それとずれた向きに膝を曲げようとすると膝がねじれて靭帯や半月板を損傷するケースもあります。

 

 

 

この辺りを話し出すとややこしくなるのでシンプルに捉えると、股関節の角度次第で、膝にかかる負荷は変化するということです。

 

 

 

なので膝の負担軽減を考える場合は、必ず股関節とセットで考える必要があります。

そして関節としての股関節だけでなく、体重を支えて衝撃を支える股関節周りの筋肉たちもその要因に含まれます。

 

 

 

着地の際、股関節周りの筋群(大臀筋・ハムスト上部・内転筋がメイン)がちゃんと働いているか、働く角度を作れているか。

ちゃんと働いているかとは、収縮のタイミングも含みます。

 

 

 

とここまで書いてきてやっぱりややこしさが増してきたので、シンプルにまとめます。

 

 

 

 

要するに。

 

 

 

走る時に骨盤が後傾していると着地の時に膝に負担が増大します。

膝が前に出ようとするベクトルが大きくなるためです。

それを防ぐための筋群やそれらが付着する部位や関節に負荷がかかります。

 

 

 

なので骨盤を立てればいいのですが、僕が考える「骨盤が立つ」とは、外見上立っているのとは少しニュアンスが違います。

「その下にある構造体がしっかり機能している結果として」骨盤が横から見て垂直に近いかどうかという意味を含みます。

(走り込みはゆっくりのスピードだから)

 

 

 

その下の構造物とは、ハムストリングスの上部(大臀筋下部・股関節深部筋も含む)のことです。

そしてその前提として股関節そのものが安定した球体運動ができているかも重要です。

例えば股関節を曲げた時に詰まっていないか、股関節の回転中心を感覚として認識できているかどうかなどです。

 

 

 

走る際は、まず第一がここです。

 

 

 

着地の際、ハムストが効いた結果骨盤が立っていること。

ちなみにハムストが効かずに立てようとすると腰の筋肉を緊張させて骨盤を立てる状態なので腰痛に近づきます。

(ハムストでなく前モモで支えると骨盤は後傾する)

 

以下を参照してみてください。

 

参照▶︎ハムストリングス上部を使えるようになる方法

https://jarta.jp/conditioning/5113/

 

参照▶︎スピードは必ず高められる。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12356919131.html

 

 

 

ちなみにサッカーだとヨーロッパのトップクラスの選手と日本人選手のジョギングのときの動きの差はとても大きいです。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12383609670.html

 

 

 

プロ野球でも、チェックしている部分です。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12322709489.html

 

 

 

***

 

 

 

図を用いずに文字で伝えるとこんな感じで説明が非常に複雑になってしまいますね。。

誤った解釈になると選手が被害を被るので、できれば直接の指導か講習会への参加をお勧めします…。

 

▶︎人間の動きを構造レベルから理解し、コンディショニングのスキルを高めるならこちら。

https://jarta.jp/j-seminar/course/conditioningskillcourse/#c

 

▶︎トレーニングで「走り方」の身体操作を向上させるならこちら。

 

https://jarta.jp/j-seminar/course/traininglogiccource/#c

 

 

 

***

 

 

 

最後に怪我のもう一つの要因。

回復の遅れです。

おそらく、一度の走り込み「だけ」では怪我はしないと思います。

現状のスポーツの練習状況から鑑みて、他の練習や生活習慣、そしてそれらの積み重ね(オフが少ないなど)によって蓄積した疲労(損傷)が発生の土台的要因になっていると推察できます。

 

 

 

つまりリカバリーできていない。組織が回復・修復される時間的猶予が確保できていないことが考えられます。

 

 

 

リカバリーにしっかり取り組むのは怪我を防ぐためだけではなくパフォーマンスアップにも「直結」します。

僕はリカバリー能力そのものを高める身体作りも強化や身体操作と同等に重要だと考えています。

よければこちらも読んでみてください。

 

▶︎リカバリー能力アップのファクター

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12464992152.html?frm=theme

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

僕への質問は下記フォームからどうぞ>

(グーグルフォームに飛びます)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSelxq8nrPamZjasxqb-MRYnBNB5T47J3E9UOsqQK9csljOtSQ/viewform

 

 

 

 

 

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バランスが重要な競技には非常に重要な動きが揃っています。

 

 

 

▶︎バランスボールトレーニングを行う意味。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12452177179.html

 

 

 

▶︎JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。

http://jarta.jp/dispatch/

 

 

 

 

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指導をしている時や何かを説明していたりする時、なかなか理解してもらえない相手に出会うことがあります。

 

繰り返し繰り返し、何度説明しても、なかなか理解してもらえない状況。

 

 

 

そんな時はもしかしたらイライラするかもしれません。

相手の理解度が、相手の知識のなさが、とか、理解をしてもらえないのは理解しない相手の責任、という感覚に陥ることもあると思います。

 

 

 

しかし、よく考えてみるとこれはチャンス。

理解してもらえない相手が現れたときはチャンスです。

 

 

 

つまり、自分が本当に深く理解しているのかを試される貴重な機会ということ。

 

 

 

 

相手が理解できないと感じるケースでの原因を全て自分の責任だと仮定して分析すると。

 

 

 

①自分が使っている用語に問題あり

例)専門用語や感覚言語などを多用しているケースなど

 

 

 

②自分の説明の構成に問題あり

例)前置きや条件設定が長すぎて本題の前に相手が”迷子”になっているケースなど

 

 

 

大きく分けるとこの二つです。

①は、「相手の言語」に合わせる必要があります。

 

相手がイタリア人なら片言でもイタリア語(と英語)。

でも本質はそこじゃなくて。

 

 

 

相手の言語は日本人ならもちろん日本語なのですが、だからこそややこしい部分があります。

同じ日本人同士でも使う言語は違っていると定義する必要があると僕は考えています。

その前提において、そこには3つのギャップが存在します。

 

 

 

1)世代間・性別ギャップ

おじいちゃん世代と20代が使う言葉は大きく異なります。

仮に同じ単語でも、ニュアンスが異なることすらあります。

また、性別ギャップは男性と女性で同じ言葉でも意味が違う場合があるということです。

例)あなたはいつも〇〇だ。

男性→every time

女性→7~8割または数回で「いつも」と表現されることもある

*男性の皆さん、女性の「いつも」に「いつもじゃないし!こないだは違った!」などやけになって言い返しても火に油を注ぐだけです笑 単なる一例であり他意はありません。

参照▶︎若者言葉は使える!

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12250060270.html?frm=theme

 

 

 

2)業種ギャップ

代表格は専門用語の使用です。

僕らであれば解剖学用語や生理学用語を使って選手に説明しても理解してもらえません。

また、アスリートは彼ら独自の感覚言語を使います。「ボールに入っていけない」など。

僕はアスリート語と呼んでいます。

参照▶︎アスリートの感覚を理解する方法

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12245831579.html?frm=theme

 

取材の時など、強く感じる部分です。

記者や編集の方には僕らの使う専門用語や表現はなかなか伝わらない。

 

 

 

3)入出力ギャップ

人間は視覚・聴覚・体性感覚という大きく三つの入り口から情報を仕入れます。

*大前提として視覚情報を優位に入力しますが、他の感覚との割合が人によって変わります。

その人がどの入り口からの情報を優位にしているかによってアウトプットに特徴が出たりします。

例えば聴覚タイプの人は擬音を使った説明が多くなったりです。

自分と相手のタイプが違えば、話が伝わりにくくなることがあるのです。

そのためにはまず自分がどのタイプなのかを知ることが不可欠です。

 

 

 

説明者は、自分を知り、その上でこれら3つのギャップを埋める努力をする必要があります。

*自分がそもそも信頼されていないなどのケースは除く…。

 

 

 

②自分の説明の構成に問題あり、について。

これは国語力です。しっかり勉強しましょう。

とやってしまうと元も子もないので、もう少し分析します。

 

 

 

説明の構成には大きく分けて3つ(+α)のタイプがあります。

 

 

 

 

 

1)順を追って話すタイプ

論文的な順序であり、起承転結という構成です。

その話をするに至った経緯や理由などプロセスを追いながら進め、最後に結論・主張がくる構成です。

一般的には話が長くなります。

 

 

 

2)結論から話すタイプ

まず結論や主張を提示し、その理由は、、という形。

プレゼン向きの形式です。何かを説明するときもこの形式が好まれますが、全員がこの形式で理解しやすいというわけではありません。

1)の方が理解しやすい人も同じぐらい存在すると思います。

 

 

 

3)常に何かと比較しながら話すタイプ

他の競技やトレーニング、職種、海外と比較しながら説明する形式です。

よく使われます。

過去のものとの比較する場合もありますね。

CMで新製品の良さを「当社比」としているのもこの形式です。

 

 

 

+α

ちょっと高度ですが、ピンポイントで相手が食いつくポイントのみ話す、食いついてきたらさらに説明を進める、という形式。

相手の食いつくポイントをしっかり把握できていないと成立しませんね。

 

 

 

これら1)~3)は理解するときの思考回路タイプとも言えます。

 

 

 

そのタイプが自分と相手とでずれている場合、伝わりにくくなるのです。

例)自分が1)タイプでプロセスから話すが、相手が2)タイプで結論から聞きたいのに話長いやん要するに何が言いたいねん、と感じるなど。

参照▶︎意図が伝わらないかなり大きな要因

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12391849226.html?frm=theme

 

 

 

これも相手がどのタイプかを推察するのはもちろんですが、まずは自分がどのタイプなのかを知ることが重要です。

その上で、相手に合わせた表現タイプを使いこなしましょう。

 

 

 

最後にもう一度まとめます。

 

 

 

▶︎相手が理解できない理由

 

①自分が使っている用語に問題あり

以下の1)~3)のギャップを埋められていないことに起因する。

1)世代間・性別ギャップ

2)業種ギャップ

3)入出力ギャップ

 

 

 

②自分の説明の構成に問題あり

以下の1)~3)の説明形式が相手の思考回路とずれていることに起因する。

1)順を追って話す(丁寧)

2)結論から話す

3)常に何かと比較しながら話す

 

 

 

これらは、自分がそもそも信頼されていないケースや、価値観そのものが非常に大きく異なるなどのケースは除きます。

そういった場合は、「理解」してもらえる以前に、話を聞いてもらえるまでの関係づくりの方が優先されます。

 

 

 

***

 

 

 

「理解してくれない相手」に出会ったとき、相手の責任にするのは簡単です。

しかしそれではせっかくの成長の機会がふいになります。

自分の説明能力やそもそも自分が理解できているのかという仮説のもと、自分が成長するチャンスと捉えるとそんな場合でも充実した機会になるのではなかろうか。

 

 

 

 

いくら充実した知識や技術を持っていても、伝わらなければ宝の持ち腐れです。

理解という現象を深く理解することはその点において有効に作用するはずです。

よければ以下の記事も読んでみてください。

 

 

 

参照▶︎理解という現象の構造

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12330062078.html?frm=theme

 

参照▶︎知っていると理解しているの違いは?

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12387910278.html?frm=theme

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

中野崇のインスタはこちら。

トレーニング動画たくさん載ってます。

https://www.instagram.com/tak.nakano/

 

 

 

 

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「トレーナーになるためには、どうしたらいいですか?」

 

 

 

いろんな表現はあるものの、僕に寄せられる学生からの質問は概ねこういう感じのものが多いです。

 

 

それに対して公では冷たくこんな回答をしたり、

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12284489424.html?frm=theme

 

 

 

でも個人的にはちゃんと丁寧に回答しています笑

 

 

 

***

 

 

 

何かの資格取得を目指すとき、その目的は多くは2つに分類できます。

 

①その資格そのものをダイレクトに使用する業種。

例えば教員資格を取って教員になるなど。

 

②その資格をベースにしてそれを活かす業種に就く。

例えば理学療法士資格を取ってスポーツトレーナーになる。

→僕はこれでした。

 

 

 

国家資格は、安定を目指すものであると同時に、②にとっては”勝負できる”ための資格でもあるのです。

 

 

 

②の人も、実はけっこう多いのです。

 

 

 

今回は、そんな話に関する質問にお応えします。

 

 

 

質問>

将来どうしてもプロ野球チームのトレーナーになりたいのですが、理学療法以外の免許取ったりアメリカに留学とかはしないといけないのですか?

(理学療法学生)

 

 

回答>

まず大前提から。

ここに書くのはあくまで「僕の場合の答え」です。

だから質問された方の答えではないこともあります。

そしてそもそも僕はプロ野球チームのトレーナーではない笑

(プロ野球チームのトレーナーさん達に指導はしていますが)

 

 

 

回答の結論からいうと、理学療法の免許以外を取らなくてもいいし、アメリカに留学もしなくてもなれます。

 

 

 

 

僕がこれまで出会ってきた方々のパターンをいくつか提示します。

もちろんあくまでどれも「チーム側がトレーナーを新たに必要としている状況」であることが条件です。

 

 

 

1)チームと提携しているクリニックなどで働く中で声がかかる

2)チームの内部にいる知り合いから声がかかる

3)チームに深く関与する人に推薦をもらう

4)公募

 

大枠でこれぐらいでしょうか。

 

 

 

これらの中で、4)は必ず資格を限定されます。

ATや鍼灸、理学療法士などが指定されます。

もちろんそれらの種類は多い方が有利なこともありますが、それもチーム側のニーズ次第。

2つ持っているよりも現場経験を優先されることだって多々あります。

 

 

 

2)や3)は、チーム内部の採用決定者がどんなニーズを持っているか次第です。

推薦者が推薦しやすいという意味では、”わかりやすい経歴”があるといいかもしれない、程度です。

 

 

 

これらから考察すると、この資格を持っているから、アメリカに留学したから、プロ野球のトレーナーになれるというものではないということです。

もちろん、採用は絶対的(資格など)かつ相対的(他の候補者との比較)で決まりますので、有利に働くことは否定しません。

 

 

 

アメリカへの留学に関しては、可能であればやるのはオススメです。

そのときの注意点としては、「憧れを排除する」ということ。

野球をやっているとどうしてもアメリカMLBには憧れを持ちます。(僕もw)

 

 

 

でもそのことと勉強したことをプロ野球チームで活かすこととは別物。

憧れは盲目・盲信を生むことをしっかりと理解しておいてください。

 

 

 

ちなみにジャイアンツのトレーナー方は毎年オフにアメリカに勉強に行っています。就職のため、ではなく選手のための渡米というスタンスがやっぱり大事。

 

 

 

 

話を戻して、

1)は、そのクリニックに就職した時点でかなり近いポジションにいます。

しかしおそらく長期間にわたって仕事のスタンスや人格をチェックされることになります。

対人関係や仕事の安定感などを直接チェックしてもらえるのはメリットではありますが、チャンスかつ大変な環境です。

 

 

 

 

ここにも似たようなこと書いたので参照してみてください。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12251682223.html?frm=theme

 

 

 

あとこちらは今後の勉強の参考になれば。

トレーナーの勉強方法2

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12285248363.html?frm=theme

 

 

 

最後に、ここだけは絶対に押さえておいてください。

「プロ野球のトレーナーになる」がゴールにならないように。

http://ameblo.jp/bodysync/entry-12244715982.html

「大きくなったら何になりたい?って聞いたらダメな理由」

 

 

 

プロ野球のトレーナーになって、何がしたいのか。

それが「自分の人生」においてどんな意味を持つのか。

他者をサポートする仕事だからこそ、「自分の人生において」という問いは不可欠。

 

 

 

今回の話に限らず、僕らが常に向き合わないといけない課題です。

 

 

 

以上、プロ野球チームのトレーナーになったことがない人間からの回答でした笑

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

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少年野球の試合や練習を見ていると、けっこうな割合でマウンドがない。

ピッチャーが平地から投げている場面に出くわします。

 

 

 

 

 

 

 

もちろん少年野球だからバッテリー間の距離が短くて既存の野球グラウンドを使うとマウンドは使えない、学校のグラウンドだからそもそもマウンドがない、などの環境面が最大の要因だとは思います。

 

 

 

しかしピッチャーマウンドの重要性を指導側が理解しているかどうかはそれとは別問題で重要なことです。

 

 

 

そもそも、なぜ野球にはピッチャーマウンドがあるのでしょうか。

 

 

 

ピッチャーマウンドが必要というだけで、野球ができる環境はかなり限られる、にも関わらずです。

 

 

 

プロのピッチャーは、マウンドの高さ・傾斜・硬さには非常に敏感です。

それだけピッチングパフォーマンスに影響を与えることを感じ取っているからですね。

 

 

 

***

 

 

 

野球にピッチャーマウンドが必要な理由。

 

 

 

一つは、高さです。

マウンドという平地よりも高い位置から投げられることで、すでに位置エネルギーを保持している状態を作れるのです。

 

 

もう一つは、傾斜。

片脚立ちになって、そこからキャッチャー方向に踏み出していく際、傾斜があることでその移動スピード(並進運動)が補助されます。

並進運動時のスピードはその直後の体幹の回旋に大きく影響を与えます。

 

 

あとは硬さですが、これはピッチングのスタイルなどによる部分が強いので、今回の話の本題からは少し外れるので省略です。

 

 

 

これらの話を鑑みると、マウンドはピッチャーのパフォーマンスを助けるものであるということが明確にわかると思います。

 

 

 

そのマウンドが、少年野球では使われない(使えない)ケースが多い。

ひどい場合は軸足部分が掘れてもっと低くなってしまっているケースだってあります。

 

 

 

これが何を意味するのかって、「ピッチャーの負担増大」です。

 

 

 

マウンドを使わずに投げさせるのは、ピッチャーの負担を増大することを意味するのです。

*平地であっても相手の胸の高さ程度に投げるのであれば問題なし。

 

 

 

これを少年野球におけるピッチャーの負荷という前提条件に加えないといけません。

*もちろん理想は少年野球にもマウンドを義務化。難しいでしょうけど…。

 

 

 

球数制限や投げ方など、”マウンドがある野球”と同じ条件で考えてしまうと、思った以上にピッチャーの負担は大きくなっています。

 

 

 

 

マウンドを使わない場合の少年野球のピッチングでは、とにかく高めに力のある球を投げるのを推奨して欲しいです。

 

 

 

彼らの将来を考えると、低めに集めさせるのはリスキーです。

平地から低めに投げようとすると、身体の構造上、かなり無理があるのです。

 

 

 

プロが、マウンドの高さと傾斜を使ったって低めに伸びのある球を投げるのは難しいのですから。

 

 

 

 

 

勝たなければならない場合は、こういうことを推奨するのも難しいのかもしれませんが、、。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

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バランスが重要な競技には非常に重要な動きが揃っています。

 

 

 

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仕事柄、たまに少年野球の試合を観にいくことがあります。

 

そうすると僕が野球をやっていた頃と全く変わってないなという点や、良くなったなと思う点などたくさん気づくことができます。

 

 

 

その中でも、やっぱり気になるのが怪我。

 

 

 

多い。。

肘にテーピングして練習している選手もまだまだ見かける。




残念ながら仕方のないことかもしれません。

 

 

 

オーバーユースはまだ当然のようにあるし、保護者の方々も怪我はある程度仕方ない、と思っている方も多い。

 

 

 

野球に限らず運動をやっている以上は仕方ない怪我は確実にあります。

しかし、防ぐべき、防ぐことができる怪我も確実にあるのです。

 

 

 

仕方ない怪我は、打撲や擦り傷など。

 

 

 

防ぐべき怪我は、野球肘・野球肩、腰痛など。

 

 

 

後者はチームの取り組みによって確実に減らすことが可能です。

しかし、現状として多くがまだあまり変わっていない。

 

 

 

ストレッチの指導やその時間さえとっていないケースだってよく見かけます。

丸一日練習してるのに…。

*球数制限が導入されているけれど、それは根本的な解決からはちょっと遠い。。

 

 

 

もちろん、それは身体の専門知識がない”お父さんコーチ”が指導しているという背景もあるから、誰が悪いというわけではないけれど、やっぱり休養やコンディショニング、リカバリーがパフォーマンスの向上や発揮に深く影響を与えることは理解してほしいと願っています。

 

 

 

手前味噌ですが、JARTAのトレーニングサポートではそういう観点での指導もものすごく重点的に行っています。

 

 

 

どんなことをやるかって、痛いところのケアはもちろん、「そうならないための動きづくり」を重視します。

 

 

 

痛くなってから対処を始めるのと、痛みが起こる前から予防策を講じるのでは、実はパフォーマンスを高めるという点においても非常に大きな差があります。

 

 

 

なぜなら怪我を防ぐということとパフォーマンスを高めるということは一致点が多いからです。

 

 

 

肘や肩に痛みが発生するということは、動きの中でその部分にストレスが蓄積しているということ。

ということはすでに動き自体に合理的でない点があるということ。(例えば下半身の力を指先まで伝えきれてないなど)

 

 

 

だから痛みを防止することとパフォーマンスを高めることは非常に近い関係にあるのです。

 

 

 

 

肘や肩のケアだけでは野球肘や野球肩は決して根本的には治りません。

根本的でない、痛みが治まってもそれまでと同じ動きを繰り返していてはまた再発するリスクが続くという意味です。

*対処療法としてストレッチやマッサージや電気治療などはもちろん重要です。

 

 

***

 

 

 

特に投げる動作で重要かつ動きが不十分なことによって肩や肘の痛みの要因になっているのが「股関節」です。

股関節の機能や操作が不十分だと、せっかく下半身で生み出した力が腕にまで繋がらず、腕の力で頑張って投げる、というのが肘や肩の痛みの土台にあります。

 

 

 

だからパフォーマンスを高めるためにも、怪我を防ぐためにもまずは股関節のケアとトレーニングを推奨します。

 

 

 

股関節の機能を高めるためには、身体の奥深くにある股関節の位置を的確に感知することからスタートします。

 

 

 

股関節はその位置と構造上、感知しにくい関節の代表格。

特に中臀筋が等尺性収縮を続けている状態だと、股関節の位置はものすごくぼんやりとしか感じられなくなります。

この辺りは話がさらに長くなるのでまたの機会に。

 

 

 

 

 

 

 

ほんとは少年野球のマウンドのことを書くつもりで書き出したのですが、全然違う話になってしまいました。

マウンドの話は次回書きます。

 

 

 

▶︎JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。

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ちなみにすでに肘が痛い選手には股関節や背骨、肩甲骨の動きの改善はもちろん、こんな感じでのセルフケアもオススメです。

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

JARTAバランスボールトレーニング

すでにリリースされている動画プログラムです。

公式サイトからご購入いただけます。

https://jarta.jp/online-jarta-training-program/

バランスボールの形状・材質をフル活用した身体操作系トレーニングです。

バランスが重要な競技には非常に重要な動きが揃っています。

 

 

 

▶︎バランスボールトレーニングを行う意味。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12452177179.html

 

 

 

▶︎目的別にフィジカルスキル・コンディショニングスキルを選択して受講できます。

コース詳細

https://jarta.jp/j-seminar/newcourse/

 

 

 

 

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陸上の短距離走の走りは、多くの場合"走りの基礎であり基本"だと捉えられてきた。

 

 


それゆえ他の競技で走りの基礎として陸上スプリントの走り方トレーニングなどが導入されるケースも多い。

 

 


しかし、身体操作の観点からみると決してそうとは言い切れない。

 

 


特に100m走など直線を駆け抜ける形式は、サッカーやラグビーなどの走り方とは根本的に異なる。

 

 


陸上短距離走の『走り方』トレーニングをしても、サッカーやラグビー、野球などのパフォーマンスの向上につながらないことも十分に考えられる。

 

 


今回はその理由について考察する。

 

 

 

という書き出しの記事をnoteに書きました。

よければ読んでみてください。

 

https://note.mu/jarta_nakano/n/n6edeef58edb1

 

 

 

走り系トレーニングはここは必ず押さえておいてほしいです。

 

 

 

image

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

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アナウンスはしていませんでしたが、この春からサッカークリニックでサッカーの身体操作の連載をしています。

 

 

 

 

直近のいくつかの内容についてご案内します。

 

 

 

▶︎2019年7月号 (2019年06月06日発売)|最新号

「『落下トリガー』で素早く動き出す」

動き出しの構成要素を分析、落下トリガーという身体操作について解説しています。

https://www.fujisan.co.jp/product/5776/new/

 

 

 

 

▶︎ 2019年6月号 (2019年05月07日発売)

「『1対1』ではボールを見るな!」

目の使い方の話。ムービングアンフォーカスという目の身体操作について解説しています。

主にDF・GK向けの内容です。

https://www.fujisan.co.jp/product/5776/b/1819017/

 

 

 

 

▶︎2019年5月号 (2019年04月06日発売)

「『スパイラルスイング』で背骨を急加速」

背骨主導の身体操作の重要性について述べています。

ハイパフォーマンスのキーファクターである回旋系伸張反射についても。

https://www.fujisan.co.jp/product/5776/b/1804725/

 

 

 

 

様々な戦術やテクニックを実現するのは最終的には身体です。

であれば、身体を思い通りにかつ高い精度で動かせる能力はそれらの実行のためには不可欠です。

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

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多くの競技で問題になってきたオーバーワーク、オーバーユース。

練習やりすぎ、使いすぎ。

それによって起こる身体的・精神的な問題のことです。

 

 

 

プロや代表レベルだとコンディション管理がかなり浸透し、以前ほど大きな問題にはならなくなりました。*減っただけで確実にあります。

 

 

 

 

しかしそれ以下のカテゴリーではまだまだこの問題は多い。

多いし、指導側がこの点に対して無頓着なケースにも多々出会います。

今年のGW10連休、すべて練習や試合があったというケースだって多かった。

だいぶ減ってきたという意見もいただきましたが。。

 

 

 

 

 

 

オーバーワークの問題が言われ出してかなりの年月が経っています。

様々な科学的データでも検証され、スポーツ科学分野ではもはや常識です。

 

 

 

しかし残念ながら裾野で当たり前になるという”常識の変化”というところまではまだかなり遠いように感じます。

 

 

 

なぜなのかを改めて分析してみます。

 

 

 

この問題を俯瞰して考えると、そこには技術的な面と感情的な面が、論理性を超えて絡み合っていると思います。

 

 

 

感情的な面の代表格は、「勝たせたい」「勝ちたい」。

そしてそのためにチームを、自分を「追い込みたい」があります。

追い込んだ先に、限界を超えた先に成長がある、という考え方。

 

 

 

もう一つは技術面。競技によっては戦術面も。

上記のような感情から引き起こされるものだと思いますが、試合までにできだけたくさん技術・戦術練習をしておきたい、それが試合で活きる、という考え方です。

特に試合直前にその傾向が強まります。

 

 

 

もちろん他にもたくさんあると思いますが、傾向としてはこれらに集約されていくと思います。

こういう感情・考え方を背景にした「長い練習・厳しい練習」によって「追い込む」ことを良しとする価値観があります。

 

 

 

指導側だけでなく、選手自身にもです。

 

 

 

これらを否定するのは簡単かもしれませんが、僕も現場の人間なので心情的にはわかります。

しかし僕は同時に理学療法士という国家資格を保持した身体の専門家でもあります。

 

 

 

だからこそ、こういう考え方から実行されてきた方法によって何が起こるのか、どんなリスクがあるのかを考察する立場にあるとも思います。

考察するだけではなく、これらの感情を満たしつつ、「本来の目的」を達成するための方法を構築する立場にあります。

 

 

 

まず、オーバーワークの根底にあるのは「やればやるほどレベルがあがる」という認識。

そして先述した、追い込んだ先に、限界を超えた先に成長がある、という考え方。

同時に、休むと退化する的な発想。

 

 

 

ただ忘れてはいけないのは、これらはすべて「選手たちに心身ともに成長してもらいたい」という思いがあるということです。

ここが抜けた議論は、議論とは似て非なるもの。

(もしかしたら変わらないのはここが一番の理由なのかも。。)

 

 

 

それを前提として話を進めます。

 

 

 

まず練習の目的を再確認します。

なぜ練習をするのかって、「練習で培ったものを試合で再現するため」です。

 

 

 

だから、再現性能力を高めるのが練習の重要な目的の一つ。

再現性能力は、当然のこととして集中力が低下した状態で惰性でやっても身につきません。

 

 

 

「一夜漬け」という言葉があるように、テストの前日に徹夜でヘロヘロになりながらやった勉強は、しばらく経ってから急に行われる実力テストでは大半は再現できない、という経験がある人も多いかもしれません。

テストで点は取れるかもしれませんが、「実力」は身についていない、という現象です。

 

 

 

オーバーワークを引き起こすときに欠如しやすいのが、集中力と学習効率の観点です。

 

 

 

時間と集中力。

朝から晩までという長時間の練習では、集中力をずっと高いレベルに維持するのが困難なことは容易に推察できます。

集中力が低下した状態での練習から得るものは非常に少ないことも同様です。

 

 

 

体力と集中力。

また、体力的に追い込まれると、集中力は落ちます。

学習効率も、それに伴って低下します。

 

 

 

こういう視点が浸透してきたプロ野球やプロサッカーなどでは、余程の理由がない限り2部練は稀です。

海外ではジュニアカテゴリーでもすでに常識中の常識。

 

 

 

もう一つは身体の観点で。

「損傷の蓄積」です。

 

 

 

以前の記事でも書きましたが、高いパフォーマンスを発揮するためには回復力という観点が不可欠です。

どんなに良い身体操作ができている選手でも、使った部位は疲労します。専門的には筋の微細損傷、と表現することもあります。

特に同じ動きを繰り返す競技ではその傾向は強まります。

例えばピッチングなどです。

 

 

 

 

怪我が起こるケースでは、この微細損傷が回復する時間的な余裕が不足して、微細損傷が回復しないまま蓄積することが背景にあります。

突発的な怪我、と考えられることが多い靭帯損傷などでも、実は同じ構図だったりします。

 

 

 

長時間の練習では、必然的にこの構図に近づいていきます。

 

 

 

アイシングやってるから十分でしょ、と思われる方もいるかもしれませんが、アイシングは「回復モード」を作る一助になっているだけで(しかも効果には諸説あり)、回復にはやはり時間が必要です。

*もちろん練習で酷使される「脳」も同様です。

 

 

 

脳と身体が回復する時間もハイパフォーマンスを発揮するための要素だと考えると、決して「練習しない時間」は”退化”ではないはずです。

 

 

 

そういう観点から「リカバリー能力」を高めるための動画プログラムを準備しています。

すでに多くのチーム・プロ選手で導入されて実績のあるものですので、回復力という課題をクリアしていくために有効だと思います。

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12464992152.html

 

 

 

***

 

 

 

もちろん、身体が疲労しきった状態で何ができるか、という課題も競技によっては重要な意味を持ちます。

試合や大会などそういう状況で力を発揮することが要求されるケースも確実にあります。

だから「計画的に追い込む」という日も必要です。

 

 

 

問題は無計画に、慢性的に追い込むことが常態化すること。

回復が追いつかず、オーバーワークで心身の問題を起こすのは後者です。

 

 

 

練習時間の設定指標としては、「もっと練習したい」「早く明日も練習したい」という状態で終えられること。

身体的にも精神的にもです。

*計画的に追い込む日、は別です。

 

 

 

 

ちなみに、”自分を追い込む”選手の特徴として、「身体をぶっ壊すほど練習をしてないと不安」という感情を持っている選手はけっこう多いです。

 

これもやはり感情なので、否定しても何も変わりません。

不安という論理性を超えた側面が影響していることを忘れてはいけません。

だから時間をかけて「どういう状態がハイパフォーマンスを発揮できる状態なのか」をまず理性として理解することからスタートします。

そこから小さな成功体験を重ねつつ、そういえば長いこと怪我をしなくなったな、という長期的な成功体験を得てもらうことが重要です。

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

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未来の話。

僕らが存在する社会は、「今」に目を向けさせる装置に溢れかえっている。

未来を予測させないようにしている、とそんなことを考えたことあるだろうか。。

 

 

 

テレビのニュースや報道をそういう視点で観てみると、”良くない未来”を予測・考察させるような問いかけは確実に圧倒的に減った。

 

 

 

力を持った者を縛るルール。

力を持った者はそのルールの範囲内でルールを決めなければならない。

それは力を持った者が暴走してきた歴史を反省して作った、社会の大原則。

力を持った者の理不尽から、持たざる者を守る権利という名の不可欠大原則。

 

 

 

力を持った者はそれが未来永劫続けるために、自分を縛るルールを変えようとする。

そのルールがおかしい、そのルールに問題がある、と喧伝する。

 

 

 

敵が攻めてくる。

経済が回らなくなる。

災害に対応できなくなる。

理由はなんでもいい。

 

 

 

彼らは情報を制限、ひどい場合は操作する。

(公文書を改竄できるのだから、もはや何でもできる)

 

 

 

その国の”報道の自由度”がどれだけ下がろうが、それそのものを大衆に気づかれないように。

 

 

 

遠いか近いかわからない未来、このままではこのルールは力を持つ者によって変えられてしまう。

力を持つ者を縛るルールを、力を持つ者が変える。

 

 

 

どんなルールになるかは火を見るよりも明らか。

 

 

 

大衆が力を持つ者から身を守るための手段。

それはマスメディアによる監視と批判が土台にある。

そして長期的には教育がその装置を保護する。

 

 

 

だから権力を不動のものにしたい者は、必ずマスメディアと教育に影響を与えられるようにする。

 

 

 

「正しい」を変えようとする。

 

 

 

マスメディアによる監視と教育(特に歴史の考察と今の社会制度の理解)、この二つの装置の役割が崩壊したことによる末路は歴史上多くの国が証明してきた。

 

 

 

今、我々が見ている、見せられている景色はなんなのだろうか。

力を持った者がタレントや芸人と戯れている光景。

さらに強大な力を持った者へのオモテナシ。

それを考察せずに”報道”するニュース装置。

 

 

 

成人してからずっと強制的に積み立てさせてきた”引退後のためのお金”はもう足りないという。

だから徴収はし続けるけれど自分でお金貯めてという矛盾。

ネンキンシステムの崩壊宣言。

それでも1機100億を超える戦闘機は100機以上買います。と。(関連予算はトータル6兆円を超えるという)

 

 

 

一つ一つのファクターをバラバラのものと考えてしまうと予測というものはできない。

予測させたくないときは、バラバラに、無関係っぽく提示する。

 

 

 

多くの事実を関連づけて考察することで”予測”することができるのが知恵であり、それを身につけるのが勉強の本来の目的。

マスメディアと教育は本来その役割を持つ。

 

 

 

このままだったらどうなるかを予測させない。

常に「今」だけに目を向けさせる。

今の社会はそんなメカニズムが強く働いている。

 

 

 

未来を予測しているか。

個人の目標ではなく、この流れの先にある社会の未来を考えているか。

 

 

 

意図的に未来を考えないと、「今だけ」に生かされる。

 

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はちょっと表現に苦労しました。

よくわからないかも笑

 

 

 

フォーム、つまり外見ばかりを重視すると形骸化が起こります。

外見的に関節の角度が同じ姿勢でも、どこを働かせてその角度を生み出しているのかによって得られるものは変わります。

 

 

 

 

ここでいう形骸化とは、外見がいくら”正しいフォーム”でも、そのフォームを構成する「運動」がパフォーマンスに必要な動きと乖離している状態を指しています。

 

 

 

要するに目的と方法の乖離です。

 

 

 

例えばスプリントのスピードを高めたい選手が、外見的にスクワットで正しいフォームで行えていてもそのときブレーキ筋である前モモを強く働かせていれば、それは「正しいフォームで行ったのにスピードアップに繋がらないトレーニング」となり得ます。

これはどんなトレーニングでも起こり得るリスクです。

 

 

 

ここまではこれまでも繰り返し述べてきた部分です。

参照▶︎身体の使い方トレーニングの重大なリスク

https://ameblo.jp/bodysync/entry-12417786975.html

 

 

 

 

今回はじゃあそれを踏まえてどうするのかというところ。

 

 

 

おそらく次に思い浮かぶのが、感覚主導。

外見を重視しすぎると形骸化する、だから感覚を重視する、という考え方です。

 

 

 

指導のとき、選手の感覚を重視する、という表現はよく耳にするかもしれません。

この指導法では「良い感じです」という選手からのフィードバックをもとにしての指導がスタンダードです。

 

 

 

これは特に動きのパターンを構築していく上では非常に重要なスタンスではあります。

しかし、「感覚を重視する」というのは、非常に曖昧な側面もあります。

 

 

 

なぜなら、そもそも感覚は「主観」だからです。

主観的で、かつ相対的。

間違いなく絶対値では測れないものです。

 

 

 

絶対値ではないとは、例えば普通の高校生選手の「良い感じ」は、多分プロ選手だったら「良くない感じ」、というぐらい差があるものであり、その選手のそもそもの動きのレベルに影響を受けるものだからです。

*もちろん、「さっきよりは良い感じ」という評価は重要ですが。

 

 

 

そもそも、、その選手の「良い感じ」という感覚は、本当に良い感覚なのか。

 

 

 

パターンという観点から考えると、普段使っているパターンから外れたときに起こる感覚は、場合によっては「良くない感じ」も起こします。

実際それがその選手のパフォーマンスを高める動きであってもです。

 

 

 

不安定を使いこなせていない選手が、不安定を使いこなすためのトレーニングに初めてチャレンジする場面では、おそらく「良くない感じ」と感じるでしょう。

 

 

 

何が言いたいかというと、選手の感覚を重視しすぎることは、すべてが良い結果を生むわけではないということ。(選手の感覚を重視することは必要という前提において)

 

 

 

 

ここまでをまとめると、

 

 

 

パターン通りの動き

→良い感覚、と感じやすい。

→普段から腰を固めて動くパターン保持者は、腰を固めて動くと”良い感じ”になりやすい。

 

 

 

 

パターンを外れた動き

→良くない感覚、と感じることもある。

→普段から腰を固めて動くパターン保持者が、腰を固めずに動くと妙な感覚を感じることもある。それを”良くない感じ”と感じる選手もいる。

 

 

 

その選手が持っているパターンが良いもの・有効なものとは限らない中で、選手の「良い感じ」を重視しすぎるとそのパターンを超越・再構築することは難しくなります。

 

 

 

選手の課題やレベルによっては、パターンを崩し、”良くない感じ”があってもそれを「使える感覚」として脳と身体を再プログラミングしていく必要もあります。

 

 

 

これらの問題を前提条件としてどうすべきかの提案です。

 

 

 

まず、選手が感じる感覚に、良い・良くないという指標を基本的には排除します。

 

 

 

どこにどういう感覚が入っているかにフォーカスしてもらいます。

 

image

 

 

 

上記のスクワットの例では、重心位置・荷重位置・体幹を筒状に保つ感覚・裏モモや大臀筋の収縮感と前モモの弛緩のバランスなどの感覚にフォーカスします。

 

 

 

つまりその動きでどこを使うべきでどこを使うべきでないかを明確に規定し、それを探ってもらいながらのトレーニング、というスタイルです。

 

 

 

もちろん選手自身が良い感覚、と感じることは非常に有効なサイン。 

しかし選手のパターンという問題も考えなければならない。

 

 

 

だからそれらを的確に捌くためには、こちらが指導する動きにおいて要求されるパターンをしっかりと分析・理解している必要があるのです。

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

 

JARTAバランスボールトレーニング

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バランスが重要な競技には非常に重要な動きが揃っています。

 

 

 

 

 

 

▶︎バランスボールトレーニングを行う意味。

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