今回はちょっと表現に苦労しました。
よくわからないかも笑
フォーム、つまり外見ばかりを重視すると形骸化が起こります。
外見的に関節の角度が同じ姿勢でも、どこを働かせてその角度を生み出しているのかによって得られるものは変わります。
ここでいう形骸化とは、外見がいくら”正しいフォーム”でも、そのフォームを構成する「運動」がパフォーマンスに必要な動きと乖離している状態を指しています。
要するに目的と方法の乖離です。
例えばスプリントのスピードを高めたい選手が、外見的にスクワットで正しいフォームで行えていてもそのときブレーキ筋である前モモを強く働かせていれば、それは「正しいフォームで行ったのにスピードアップに繋がらないトレーニング」となり得ます。
これはどんなトレーニングでも起こり得るリスクです。
ここまではこれまでも繰り返し述べてきた部分です。
参照▶︎身体の使い方トレーニングの重大なリスク
https://ameblo.jp/bodysync/entry-12417786975.html
今回はじゃあそれを踏まえてどうするのかというところ。
おそらく次に思い浮かぶのが、感覚主導。
外見を重視しすぎると形骸化する、だから感覚を重視する、という考え方です。
指導のとき、選手の感覚を重視する、という表現はよく耳にするかもしれません。
この指導法では「良い感じです」という選手からのフィードバックをもとにしての指導がスタンダードです。
これは特に動きのパターンを構築していく上では非常に重要なスタンスではあります。
しかし、「感覚を重視する」というのは、非常に曖昧な側面もあります。
なぜなら、そもそも感覚は「主観」だからです。
主観的で、かつ相対的。
間違いなく絶対値では測れないものです。
絶対値ではないとは、例えば普通の高校生選手の「良い感じ」は、多分プロ選手だったら「良くない感じ」、というぐらい差があるものであり、その選手のそもそもの動きのレベルに影響を受けるものだからです。
*もちろん、「さっきよりは良い感じ」という評価は重要ですが。
そもそも、、その選手の「良い感じ」という感覚は、本当に良い感覚なのか。
パターンという観点から考えると、普段使っているパターンから外れたときに起こる感覚は、場合によっては「良くない感じ」も起こします。
実際それがその選手のパフォーマンスを高める動きであってもです。
不安定を使いこなせていない選手が、不安定を使いこなすためのトレーニングに初めてチャレンジする場面では、おそらく「良くない感じ」と感じるでしょう。
何が言いたいかというと、選手の感覚を重視しすぎることは、すべてが良い結果を生むわけではないということ。(選手の感覚を重視することは必要という前提において)
ここまでをまとめると、
パターン通りの動き
→良い感覚、と感じやすい。
→普段から腰を固めて動くパターン保持者は、腰を固めて動くと”良い感じ”になりやすい。
パターンを外れた動き
→良くない感覚、と感じることもある。
→普段から腰を固めて動くパターン保持者が、腰を固めずに動くと妙な感覚を感じることもある。それを”良くない感じ”と感じる選手もいる。
その選手が持っているパターンが良いもの・有効なものとは限らない中で、選手の「良い感じ」を重視しすぎるとそのパターンを超越・再構築することは難しくなります。
選手の課題やレベルによっては、パターンを崩し、”良くない感じ”があってもそれを「使える感覚」として脳と身体を再プログラミングしていく必要もあります。
これらの問題を前提条件としてどうすべきかの提案です。
まず、選手が感じる感覚に、良い・良くないという指標を基本的には排除します。
どこにどういう感覚が入っているかにフォーカスしてもらいます。
上記のスクワットの例では、重心位置・荷重位置・体幹を筒状に保つ感覚・裏モモや大臀筋の収縮感と前モモの弛緩のバランスなどの感覚にフォーカスします。
つまりその動きでどこを使うべきでどこを使うべきでないかを明確に規定し、それを探ってもらいながらのトレーニング、というスタイルです。
もちろん選手自身が良い感覚、と感じることは非常に有効なサイン。
しかし選手のパターンという問題も考えなければならない。
だからそれらを的確に捌くためには、こちらが指導する動きにおいて要求されるパターンをしっかりと分析・理解している必要があるのです。
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
JARTAバランスボールトレーニング
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▶︎バランスボールトレーニングを行う意味。
https://ameblo.jp/bodysync/entry-12452177179.html
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