少年野球の試合や練習を見ていると、けっこうな割合でマウンドがない。

ピッチャーが平地から投げている場面に出くわします。

 

 

 

 

 

 

 

もちろん少年野球だからバッテリー間の距離が短くて既存の野球グラウンドを使うとマウンドは使えない、学校のグラウンドだからそもそもマウンドがない、などの環境面が最大の要因だとは思います。

 

 

 

しかしピッチャーマウンドの重要性を指導側が理解しているかどうかはそれとは別問題で重要なことです。

 

 

 

そもそも、なぜ野球にはピッチャーマウンドがあるのでしょうか。

 

 

 

ピッチャーマウンドが必要というだけで、野球ができる環境はかなり限られる、にも関わらずです。

 

 

 

プロのピッチャーは、マウンドの高さ・傾斜・硬さには非常に敏感です。

それだけピッチングパフォーマンスに影響を与えることを感じ取っているからですね。

 

 

 

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野球にピッチャーマウンドが必要な理由。

 

 

 

一つは、高さです。

マウンドという平地よりも高い位置から投げられることで、すでに位置エネルギーを保持している状態を作れるのです。

 

 

もう一つは、傾斜。

片脚立ちになって、そこからキャッチャー方向に踏み出していく際、傾斜があることでその移動スピード(並進運動)が補助されます。

並進運動時のスピードはその直後の体幹の回旋に大きく影響を与えます。

 

 

あとは硬さですが、これはピッチングのスタイルなどによる部分が強いので、今回の話の本題からは少し外れるので省略です。

 

 

 

これらの話を鑑みると、マウンドはピッチャーのパフォーマンスを助けるものであるということが明確にわかると思います。

 

 

 

そのマウンドが、少年野球では使われない(使えない)ケースが多い。

ひどい場合は軸足部分が掘れてもっと低くなってしまっているケースだってあります。

 

 

 

これが何を意味するのかって、「ピッチャーの負担増大」です。

 

 

 

マウンドを使わずに投げさせるのは、ピッチャーの負担を増大することを意味するのです。

*平地であっても相手の胸の高さ程度に投げるのであれば問題なし。

 

 

 

これを少年野球におけるピッチャーの負荷という前提条件に加えないといけません。

*もちろん理想は少年野球にもマウンドを義務化。難しいでしょうけど…。

 

 

 

球数制限や投げ方など、”マウンドがある野球”と同じ条件で考えてしまうと、思った以上にピッチャーの負担は大きくなっています。

 

 

 

 

マウンドを使わない場合の少年野球のピッチングでは、とにかく高めに力のある球を投げるのを推奨して欲しいです。

 

 

 

彼らの将来を考えると、低めに集めさせるのはリスキーです。

平地から低めに投げようとすると、身体の構造上、かなり無理があるのです。

 

 

 

プロが、マウンドの高さと傾斜を使ったって低めに伸びのある球を投げるのは難しいのですから。

 

 

 

 

 

勝たなければならない場合は、こういうことを推奨するのも難しいのかもしれませんが、、。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全てはパフォーマンスアップのために。

 

 

 

 

 

 

中野 崇

 

 

 

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