「トレーナーになるためには、どうしたらいいですか?」
いろんな表現はあるものの、僕に寄せられる学生からの質問は概ねこういう感じのものが多いです。
それに対して公では冷たくこんな回答をしたり、
https://ameblo.jp/bodysync/entry-12284489424.html?frm=theme
でも個人的にはちゃんと丁寧に回答しています笑
***
何かの資格取得を目指すとき、その目的は多くは2つに分類できます。
①その資格そのものをダイレクトに使用する業種。
例えば教員資格を取って教員になるなど。
②その資格をベースにしてそれを活かす業種に就く。
例えば理学療法士資格を取ってスポーツトレーナーになる。
→僕はこれでした。
国家資格は、安定を目指すものであると同時に、②にとっては”勝負できる”ための資格でもあるのです。
②の人も、実はけっこう多いのです。
今回は、そんな話に関する質問にお応えします。
質問>
将来どうしてもプロ野球チームのトレーナーになりたいのですが、理学療法以外の免許取ったりアメリカに留学とかはしないといけないのですか?
(理学療法学生)
回答>
まず大前提から。
ここに書くのはあくまで「僕の場合の答え」です。
だから質問された方の答えではないこともあります。
そしてそもそも僕はプロ野球チームのトレーナーではない笑
(プロ野球チームのトレーナーさん達に指導はしていますが)
回答の結論からいうと、理学療法の免許以外を取らなくてもいいし、アメリカに留学もしなくてもなれます。
僕がこれまで出会ってきた方々のパターンをいくつか提示します。
もちろんあくまでどれも「チーム側がトレーナーを新たに必要としている状況」であることが条件です。
1)チームと提携しているクリニックなどで働く中で声がかかる
2)チームの内部にいる知り合いから声がかかる
3)チームに深く関与する人に推薦をもらう
4)公募
大枠でこれぐらいでしょうか。
これらの中で、4)は必ず資格を限定されます。
ATや鍼灸、理学療法士などが指定されます。
もちろんそれらの種類は多い方が有利なこともありますが、それもチーム側のニーズ次第。
2つ持っているよりも現場経験を優先されることだって多々あります。
2)や3)は、チーム内部の採用決定者がどんなニーズを持っているか次第です。
推薦者が推薦しやすいという意味では、”わかりやすい経歴”があるといいかもしれない、程度です。
これらから考察すると、この資格を持っているから、アメリカに留学したから、プロ野球のトレーナーになれるというものではないということです。
もちろん、採用は絶対的(資格など)かつ相対的(他の候補者との比較)で決まりますので、有利に働くことは否定しません。
アメリカへの留学に関しては、可能であればやるのはオススメです。
そのときの注意点としては、「憧れを排除する」ということ。
野球をやっているとどうしてもアメリカMLBには憧れを持ちます。(僕もw)
でもそのことと勉強したことをプロ野球チームで活かすこととは別物。
憧れは盲目・盲信を生むことをしっかりと理解しておいてください。
ちなみにジャイアンツのトレーナー方は毎年オフにアメリカに勉強に行っています。就職のため、ではなく選手のための渡米というスタンスがやっぱり大事。
話を戻して、
1)は、そのクリニックに就職した時点でかなり近いポジションにいます。
しかしおそらく長期間にわたって仕事のスタンスや人格をチェックされることになります。
対人関係や仕事の安定感などを直接チェックしてもらえるのはメリットではありますが、チャンスかつ大変な環境です。
ここにも似たようなこと書いたので参照してみてください。
https://ameblo.jp/bodysync/entry-12251682223.html?frm=theme
あとこちらは今後の勉強の参考になれば。
トレーナーの勉強方法2
https://ameblo.jp/bodysync/entry-12285248363.html?frm=theme
最後に、ここだけは絶対に押さえておいてください。
「プロ野球のトレーナーになる」がゴールにならないように。
http://ameblo.jp/bodysync/entry-12244715982.html
「大きくなったら何になりたい?って聞いたらダメな理由」
プロ野球のトレーナーになって、何がしたいのか。
それが「自分の人生」においてどんな意味を持つのか。
他者をサポートする仕事だからこそ、「自分の人生において」という問いは不可欠。
今回の話に限らず、僕らが常に向き合わないといけない課題です。
以上、プロ野球チームのトレーナーになったことがない人間からの回答でした笑
全てはパフォーマンスアップのために。
中野 崇
JARTAバランスボールトレーニング
JARTAからリリースされている動画プログラムです。
公式サイトからご購入いただけます。
https://jarta.jp/online-jarta-training-program/
バランスボールの形状・材質をフル活用した身体操作系トレーニングです。
対人コンタクトのレベルアップにも効果的です。
▶︎バランスボールトレーニングを行う意味。
https://ameblo.jp/bodysync/entry-12452177179.html
▶︎JARTAのトレーニング指導をご希望の方は下記から。
▶︎目的別にトレーニング実践・コンディショニングスキルを選択して受講できます。
コース詳細
https://jarta.jp/j-seminar/newcourse/
JARTAのオフィシャルLINE@
たくさんの方にご登録いただきありがとうございます。
大した内容ではありませんが、日々僕が感じたことを書いているこのブログの更新情報、僕が主宰するJARTAのオフィシャルブログの更新情報を配信しています。
不定期配信ですので、通知が便利だなと思われる方はぜひ友だち登録してみてください。