皆さま、おばんです!
今晩はとびっきり素敵な洋館風の駅舎を持つ、
牟岐線・牟岐(むぎ)駅の訪問記です。
牟岐駅の第一印象ですけど南国ムードがとにかくスゴイ!
海岸線に沿って伸びる牟岐線の駅はどこもそんな感じですが、
牟岐駅は特にその印象が強かったです。
その理由ですけど、駅前に並ぶ巨大なソテツのせいかも。
ソテツと言えば、子供の頃はコレが植えられてる家を見ると
その家は絶対にお金持ちだと思ってましたわ。
東北じゃ、なかなかソテツは見ませんでしたからね。
牟岐駅の近くにある牟岐港は磯釣りのメッカだそうで、
ここからは多くの釣り船が出港しているみたいですよ。
それではさっそく牟岐駅のチェックを開始。
牟岐駅は徳島駅-海部駅間を結ぶ、
全長80キロ弱の牟岐線の路線名にもなった駅です。
駅名が路線名となった路線は、
多くの場合、終着駅を路線名にすることが多いのですけど、
牟岐線の場合はなぜか中間駅の牟岐駅…
不思議に思い調べたところ、
駅が開業した昭和17年から牟岐線が全線開通する昭和48年までの間は
ここ牟岐駅が牟岐線の終点駅だったそうです。
なるほど、納得しました。
牟岐駅は駅前風景にも注目です。
終着駅だった頃の賑わいを感じさせる当時の建物が
今でも数多く残ってるのですよ。
いかにも以前は商店だった的な建物や看板建築などなど。
牟岐駅の駅舎は昭和17年開業当時から使われているモノとのこと。
入口のタイルがオシャレな雰囲気を醸し出してました。
それでは駅舎の中に入ります。
牟岐駅は牟岐線内では数少ないJRの直営駅。
牟岐線で運行される特急「むろと」はここが始発・終着駅になります。
おっ、昔懐かしい「わたしの旅スタンプ」の
スタンプ台が残ってるじゃないの!
ちなみに牟岐駅のスタンプは「黒潮おどる磯釣りの駅」なり。
スタンプ色:赤×六角形の組み合わせですぜ。
お次は入場券を購入してホームのチェックを開始。
牟岐駅は島式ホーム1面2線構造。
先にも書いた特急「むろと」を含め、
牟岐線の多くの列車がここを始発・終着駅としてましたよ。
木製の支柱がズラリと並ぶホーム上屋が眩しすぎるぞ!
さてさて、実は牟岐駅にはちょっとした謎がありまして…
注目して頂きたいのがこちら、昭和22年に撮影された航空写真でした。
牟岐駅が開業してから5年後に撮影された写真で、
終着駅らしく構内には転車台が見えたりしてますけど、
そこじゃなく、ホームをよ~く見てください。
駅舎とホームの間には、今は存在しない跨線橋が架けられてるのです。
構内踏切が跨線橋に変わるケースはよくありますけど、
逆パターンは稀ではないでしょうか?
こちらは現在ある構内踏切。
この辺りに昔は跨線橋があったはずなのですが…
跨線橋があった頃の遺構を探してみたのですが、
唯一見つけたのは、上屋の妻面に見える四角いカットぐらいか?
(赤ラインで示した部分です)
通常、木製上屋の妻面は画像11枚目のような形状をしてるのですが、
かつてここに跨線橋が繋がっていたために
跨線橋の入口の形状がそのまま残っていたのですよ。
こうなると、跨線橋が撤去された理由が知りたいですけど、
どなたかご存知の方はいらっしゃいませんかね?
鼻息を荒くしながら牟岐駅の構内を眺める。
左側の緑地帯昔は転車台があったのでしょうね。
せっかくなので転車台跡辺りからも駅を眺めてみました。
それと待機中のキハ40も。
コイルばね台車のキハ40は東北地方ではなかなか見れないので
すごく新鮮な感じです。
牟岐線は国鉄型の車両がまだまだ現役なのですね。
…ということで今回も駅巡りを楽しませて頂きました。
跨線橋の妻面のカットを見て
めっちゃ鼻息を荒くしていたのですが、
これを見て興奮できるのは自分だけでしょうか?
今ならキハ40のオーナになれます!
牟岐線(阿佐室戸シーサイドライン)
↑(徳島駅方面)
(臨)田井ノ浜駅(平成27年5月20日) ・営業日の様子(令和元年8月4日)
牟岐駅(平成27年5月20日)
駅探訪記、旅情報を不定期に更新中。
新着情報がすぐ受け取れるフォロワー登録をお願いします!