皆さま、おはようございます!

 

今朝は開業当時から使われている古い木造駅舎が残る

牟岐線・阿波福井(あわふくい)駅の訪問記です。

牟岐線・阿波福井駅

ここを訪れたのは今から2年半前のことで、

この時が自分にとっての人生初の四国旅だったのですよね。

我が地元のJR東日本エリアでは、絶滅危惧種になりつつある

「古い木造駅舎が残る無人駅」が四国内にはたくさんあって、

もう連日興奮しっぱなしでしたわ!

 

旅の締めくくりに近い時刻に訪れた阿波福井駅も

そんな駅のひとつでした。

牟岐線・阿波福井駅

 

ちなみにこの駅舎の竣工年は昭和12年とのこと。牟岐線・阿波福井駅

阿波福井駅の開業年は昭和12年6月ですので、

駅の開設に合わせて建てられた駅舎で間違いなさそうです。

 

初訪問の駅を訪れると

スマホでちゃちゃっとその駅のことを調べるのですが、

「阿波福井駅」を検索すると、なぜか「うどん」のワードが。

ネットで調べたところ、ちょい前まで駅舎内にうどん屋さんがあり、

切符もそこで売られていたらしい(いわゆる簡易委託駅ってヤツ)です。

牟岐線・阿波福井駅

牟岐線・阿波福井駅

今でもお店があるのか構内を見回しましたけど、

それらしい形跡はまったく見つけることが出来ませんでした。

 

阿波福井駅の正面を国道55号線が横切っていて

ここは決して交通の便が悪い場所ではないのですが、

周辺に商店らしきものは一軒もないせいか、

ほとんどのクルマはすっ飛ばして通過しちゃうのですよね。

牟岐線・阿波福井駅

阿波福井駅に過去に「うどん屋さん」があったことを知り、

てっきり「人生の楽園」的なお店かと思いましたら、

国鉄時代末期には既に、うどんの販売が行われていたようです。

 

ところで皆さんは「人生の楽園」ってご存知ですか?

テレビ朝日系列で放送されてる、

人々が「第二の人生」を楽しまれてる姿を描いたドキュメンタリー番組。

駅舎を利用した喫茶店や食堂がたまに出てきて、

自分も楽しみながら観てました。

自分もいつか、こんな番組に出れる人生を送りたいと思ってたのですよ。

 

西田敏行さん

「徳島県阿南町にある無人駅の阿波福井駅。

そこで突如、うどん屋さんが再開して地元の皆さまを驚かせてたのです。

お店を仕切っていたのはしがない鉄道ファンですよ。

桃ちゃん、楽園通信です」

菊池桃子さん

「はい!歩王さんが営んでるうどん屋さんの駅業日は週3日。

普段からやる気がなさそうな営業日数ですけど、

さらに旅に出られている日は臨時休業しますのでご注意くださいね」

みたいな感じで。

 

もしくは現実はこっちの方か。

吉田栄作さん「いくらをご希望されますか?」

自分「500万円です」

吉田栄作さん「そのお金の使い道は?」

自分「阿波福井駅でうどん屋さんを開業させます」

うどん屋さんの開業資金500万円欲しい! 鉄道ファン(48歳)

虎「まず事業計画書をお見せください」

虎「…」

虎「こんな紙っきれを見せるなんて失礼ですわ!」

虎「プロヂューサー、なんでこんな人出演させたの?」

場内沈黙

吉田栄作さん「この時点で希望額に達しなかったので、

今回はノーマネーでフィニッシュです」

(「¥マネーの虎」日本テレビ系列 平成13年より)

もしくは

店長「あんた本気でやる気あんのかよ!?ふざけんなよ!!!」

自分「ひぇ~」

(「愛の貧乏脱出大作戦」テレビ東京系列 平成10年より)

どちらにしても、お店を営むのは難しいことに間違いないです。

 

うどん屋さんがあった時はここにもテーブルが置かれていて、

行き交う列車を見ながら食事が出来たみたいですね。

牟岐線・阿波福井駅

 

前置きが長くなりましたが、ここでホームに入ります。

牟岐線・阿波福井駅

牟岐線・阿波福井駅

単式化されたホームは以前は島式で、

手前側に側線(現在は撤去済)があったために場所が広く空いてました。

 

こちらが現在(と言っても訪れたのは今から2年半前ですが)のホーム。

上屋の形状からも、ここがかつて島式ホームだったことがわかりますよね。

牟岐線・阿波福井駅

牟岐線・阿波福井駅

 

ホームから駅舎を見る。

駅舎や上屋には昭和の風情が残っていて雰囲気は最高!

なのですけど…

牟岐線・阿波福井駅

商売をやるにはやはり不向きなのかな?

阿南市福井町の街外れにあるのが辛いところか。

 

最後はヒグラシの鳴き声を聞きながら阿波福井駅を後にしました。

牟岐線・阿波福井駅

こんな素敵な駅舎たちが残る四国なのに

今年は一度も訪れることが出来ませんでした。

来年はぜひ、その機会が訪れますように。

そして老後は楽しい「人生の楽園」が迎えられますように。

 

なお「¥マネーの虎」を知らない世代はこちらをチェックするべし。

 

 

訪問駅リスト(JR線)

牟岐線(阿佐室戸シーサイドライン) 

↑(徳島駅方面)

阿波富田駅(平成27年5月21日)

二軒屋駅(令和元年8月4日)

文化の森駅(令和元年8月4日)

地蔵橋駅(令和元年8月4日)

中田駅(平成27年5月20日)

南小松島駅(令和元年8月4日)

阿波赤石駅(令和元年8月4日)

立江駅(令和元年8月4日)

羽ノ浦駅(令和元年8月4日)

西原駅(平成27年9月2日)

阿波中島駅(平成27年9月2日)

阿南駅(平成27年9月2日)

見能林駅(平成27年9月2日)

阿波橘駅(平成27年5月20日)

桑野駅(平成27年5月20日)

新野駅(平成27年5月20日)

阿波福井駅(平成27年5月20日)

由岐駅(平成27年5月20日)

(臨)田井ノ浜駅(平成27年5月20日) ・営業日の様子(令和元年8月4日)

木岐駅(平成27年5月20日)

北河内駅(平成27年5月20日)

日和佐駅(平成27年5月20日)

山河内駅(平成27年5月20日)

辺川駅(平成27年5月20日)

牟岐駅(平成27年5月20日)

鯖瀬駅(平成27年5月20日)

浅川駅(平成27年5月20日)

阿波海南駅(平成27年5月20日)

海部駅(平成27年5月20日) 

 

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