皆さま、おばんです!
今回も三陸鉄道北リアス線の駅の訪問記です。
岩泉町の玄関口のこちらの駅でした。
三陸鉄道北リアス線・小本(おもと)駅です!
国鉄宮古線(宮古駅‐田老駅)、久慈線(普代駅‐久慈駅)、
その両線を結ぶ新線区間(田老駅‐普代駅)を統合して
昭和59年4月に開業したのが三陸鉄道北リアス線でした。
小本駅は新線区間上に、路線の開業に合わせて新設された駅でしたよ。
実は小本駅、ある理由から現在よりも
北リアス線が開業する以前の方が存在を知られている駅でしたが、
その理由は後ほど触れることにしまして…
北リアス線は現在、震災による津波被害から
小本駅‐田野畑駅間が不通の状態。
列車は宮古駅と小本駅の間で折り返し運転を行ってます。
築堤上の小高いホームに三陸鉄道の36-109が停車中ですが、
こちらは宮古駅‐小本駅間が復旧した際、車両が不足するために
久慈駅からわざわざ陸送されてやってきた車両だそう。
分断された路線上では車両運用も苦慮されてるみたいですね。
それでは駅舎のチェックを開始します。
小本駅は観光センターを併設した駅で、
付近にコンビニは無いので、その役目も担ってるのかもしれません。
ホームに入るために売店で入場券をゲットしましたが…
うひょ~ 硬券入場券だわ!
三陸鉄道の最低運賃って確か160円だと思いましたが、
入場券はJR東日本と揃えて140円にしてたのですね。
この安さにはちょいと驚きましたよ。
それではホームにれっつらGO~!
薄暗い階段を上るとコンコースに出ます。
でもホームはまだまだ先。
壁には復興応援フラッグや地元の観光ポスターなどが、
たくさん貼られてました。
こちらの扉を開けてホームに向かうのですが…
ん?空気が変わったか?
ようわからんけど、めっちゃ寒いです。
暖房が効いているのはここまでだったか。
よくよく考えたら、外が寒いんじゃなくて
駅舎内の暖房効きすぎていたのかもしれません。
外にあるホームが寒いのは当たり前ですわね。
ホームに繋がる通路はまだまだ続きます。
通路には、小本地区の復興の様子がわかる写真が
壁一面に貼られてました。
それと三陸鉄道に対する感謝の言葉も。
住民の皆さん、「さんてつ」の復旧によって
身も心も相当救われたみたいですよ。
小本駅は築堤上にホームを持つ、
列車の行き違いが可能な島式ホーム1面2線の駅でした。
さてさて、冒頭で小本駅は
三陸鉄道が開通する以前から知られている駅であることを書きました。
鉄道が開通していないのに小本駅がなぜ?
って思われるでしょうけど、
現在、土砂崩れによって運休中の岩泉線は
実は終点が小本駅になる予定で、
昭和47年の岩泉駅に延伸するまで小本線と呼ばれてたのです。
昭和50年には小本駅延伸の起工式まで行われたようですが、
着工されぬまま計画は昭和54年に凍結されて
現在に至っているのだとか。
本来はターミナル駅になるはずだった小本駅ですけど、
今でも小本線(岩泉線)の列車が発着するための用地が
しっかり確保されてるのですよね。
空地はトンネルの手前側で左側に大きくカーブしているので、
計画通りに小本線が全通していたら
この方向に線路が伸びるはずだったのではないでしょうか?
…以上、ホームに居ながらにして
未成線の眺めを楽しむことが出来る小本駅でした。
三陸鉄道北リアス線もですが、
岩泉線も早く復旧してくれないかなぁ?
☆追 記☆
小本駅は平成27年冬に駅舎が建て替えられ
「岩泉町小本津波防災センター」に生まれ変わりました。
これにより駅名も「岩泉小本駅」に改称されてます。
新駅舎の様子を見てきましたのでチェックくださいませ。
平成27年に新駅舎が完成した三陸鉄道リアス線・岩泉小本駅に行ってきた。
小本駅(平成25年2月10日) ・岩泉小本駅改称後(平成31年4月3日)
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