The Yellow Mountain

アンディ・マーティンはゴールドフィールドの町に戻ってきた。友人のピート・メンロの金鉱山を手伝い始めた。恋人のネヴァダ・レイとの関係も復活した。
メンロの鉱山はもう一つのバノンの鉱山と対立している。ネヴァダが好きなメンロはマーティンと袂を分かつた。バノンと結びついた。
ネヴァダの父親ジャックポットも鉱区を持っている。父娘とマーティンは新鉱区が有望なものか調べ始めた。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1954,監督:Jesse Hibbs,脚本:Robert Blees,George Zuckerman,Russell S. Hughes,原作:Nevada Gold(1938,Harold Channing Wire)


■ はじめに

◆ 登場人物

アンディ・マーティン(レックス・バーカー)
ジャックポット・レイ(ウィリアム・デマレスト)
ネヴァダ・レイ(マラ・パワーズ) 娘、鉱石鑑定人
ピート・メンロ(ハワード・ダフ)

バノン(ジョン・マッキンタイア)
ドレイク(レオ・ゴードン)

◆ 補足

レックス・バーカーはターザン映画で有名で、五回も結婚している。アーレン・ダールやラナ・ターナーも含まれる。

ハワード・ダフは出演作が多く、アイダ・ルピノの三回目の夫で30年くらいも一緒だった。

マラ・パワーズ。私は大好き。一番の推薦は「(1952)シマロンの女拳銃/Rose of Cimarron」。育ての親の仇を取る物語。二人の仇を二挺拳銃で撃ち倒し、残りの一人を絶壁に追い詰めて撃ち倒す。

(1953)海底の大金塊:地震で沈んだ都市/CITY BENEATH THE SEA」では船長だったが、今回は鉱石の鑑定人。

本作では落盤が発生する。参考。「鉱山事故:落盤、爆発、出水の映画」。

舞台となっている町の名前が「ゴールドフィールド(Goldfield)」で金鉱の話。金鉱では金の塊が転がっているように描写されている映画が多いが、実際は土壌の中にごく小さな粒子が散在している。これを人手で選り分けるのは無理で、土砂と一緒に水に流し比重の差を利用して金の粒子を取り出す。「(1938)黄金の罠/Gold Is Where You Find It」や「(1955)暴力には暴力だ/The Spoilers」ではこの様子が描かれる。ただここが間違っているからと言っても映画の価値が下がるわけではない。
 


■ あらすじ

◆ 金鉱山の町

ゴールドフィールド(Goldfield)という金鉱山がある町。

ピート・メンロが経営する会社とバノンが経営する会社がある。二つは対立しているが、バノンは酒場や銀行も経営しており、バノンの会社が優勢である。

その他にジャックポット・レイと娘のネヴァダが鉱石の鑑定業務の事務所をしている。

◆ アンディ・マーティンが戻ってきた

さてメンロの親友アンディ・マーティンが町に戻ってきた。

マーティンがメンロのオフィスに入ってくると、二人は殴り合いを始める。

二人は懐かしさのあまり殴り合いをしたのだが、メンロの従業員が慌てて止めに入った。

次にマーティンが酒場に入るとネヴァダがいた。彼女もマーティンを見ると激しく平手打ちをした。こちらは自分を放って出て行った怒りである。

マーティンはメンロの会社の仕事を手伝う。

◆ マーティンは襲撃された

鉱山から石を掘り出して運び出すには多数の鉱夫が必要である。

二つの会社は鉱夫の賃金を引き上げて争う。こちらでもバノンが優勢である。

マーティンは掘り出した鉱石を荷馬車に積んで町まで運ぶが、バノンの手下のドレイクたちに襲撃された。

二両の荷馬車のうち、後ろの車両は外れて暴走し、前の車両は横転した。

マーティンはリンチされて放置された。

近くを通りかかった馬車に助けられて町まで戻った。

◆ 三角関係

マーティンとネヴァダはブランクがあったとはいえ元々恋人同士で、その点においては問題がない。

メンロもネヴァダが好きである。何度がネヴァダにアプローチするが、彼女は断る。ネヴァダの考えはハッキリしている。

それで親友であったはずのマーティンとメンロの間がギクシャクしてくる。

バノンの鉱山で落盤事故が発生して三人が閉じ込められた。メンロは三人の救出に協力した。

マーティンはメンロの仕事を止めた。

◆ 有望な鉱区

ジャックポットも鉱区を持っている。これはまだものになるかどうか分かっていない。

レイ父娘とマーティンは坑道に入って調べた。爆破してサンプルを採取して、その場でネヴァダが調べると有望な鉱山であることが分かった。

管理局に申請して認められれば正式な鉱山となる。

掘り出した鉱石を袋に詰めてマーティンが町に向かう。レイ父娘も後を追う。

◆ バノン一味に襲撃された

だがその様子がバノンの手下に監視されていて、マーティンが町に着いたときには、バノンの多数の手下が待ち構えていた。

マーティンもそれを認識しており、多数の敵を相手に銃撃戦を展開する。

レイ父娘が町に到着して、彼らも襲撃されそうになるが、メンロが加勢してバノン一味を滅ぼした。

◆ 二人はハッピーエンド

マーティンとレイ父娘の鉱山が認められた。もちろんマーティンとネヴァダもハッピーエンドである。

メンロはマーティンに再び殴りかかったが、これはマーティンに対する祝福である。
 


■ 出演作

マラ・パワーズ
(1950)レイプのトラウマ/Outrage
(1955)怒りの夜明け/Rage at Dawn
(1953)眠らない町/City That Never Sleeps
(1952)シマロンの女拳銃/Rose of Cimarron
(1950)恐怖の一夜/Edge of Doom
(1957)タミーと独身者/Tammy and the Bachelor
(1961)度重なる恐怖/Fear No More
(1972)地球脱出:アストラ計画/Doomsday Machine/Escape from Planet Earth
(1958)ニューヨークの怪人/The Colossus of New York
(1950)シラノ・ド・ベルジュラック/Cyrano de Bergerac
(1957)映画:死者の洞窟/The Unknown Terror(1953)海底の大金塊:地震で沈んだ都市/CITY BENEATH THE SEA

ハワード・ダフ
(1956)口紅殺人事件/While the City Sleeps
(1956)炎の島/復讐に賭けた女/Flame of the Islands
(1954)地獄の掟/Private Hell 36
(1949)カラミティ・ジェーンとサム・バス/Calamity Jane and Sam Bass
(1949)赤い渓谷/RED CANYON
(1948)裸の町/Naked City
(1950)逃亡する妻/Woman In Hiding
(1952)モデル・エージェンシー/Models Inc./That Kind of Girl
(1953)ジェニファー:失踪した管理人/Jennifer