解答は以下の通り。

  • 愛という名の疑惑/Final Analysis(1992)
  • ゲッタウェイ/The Getway(1994)

■ 愛という名の疑惑/Final Analysis(1992)

共演は、リチャード・ギア、ユマ・サーマン、エリック・ロバーツ。

精神分析医アイザック(リチャード)は患者ダイアナ(ユマ)の姉ヘザー(キム)と会って、次第に深い関係となった。

アイザックとヘザーで灯台に行った時、ヘザーはバッグを落としダンベル棒が転がり出た。「護身用なの」。アイザックはそれを拾い上げてバッグにいれた。

アイザックがヘザーを送っていった夜にヘザーは手袋をして夫ジミー(エリック)をダンベルで殴り殺した。

上記がストーリーの前半分。裁判となるが、アイザックはヘザーが病的酩酊症であると証言して、ヘザーは無罪、しかししばらく精神病院に入院することになる。

実は三人とも悪党なのだが、アイザックは病的酩酊症が偽装であると気がついて、ヘザーを罠にかけて入院期間を大幅に延長させる。

対してヘザーはダイアナと入れ替わって病院を出て、アイザックの指紋がついてダンベル棒を警察に届けようとする。

アイザックは手下を使って、そのダンベル棒を奪った。ヘザーは手下を追い詰めて拳銃で撃ち、ダンベル棒を奪い返す。

そのダンベル棒を持って、ちょうど担当刑事が事件を捜査している例の灯台に急ぐ。

それを知ったアイザックも灯台に行くが、灯台のてっぺんでヘザーに拳銃を突き付けられる。この後、ヘザーは灯台から転落する。
 


■ ゲッタウェイ/The Getway(1994)

共演はアレック・ボールドウィン、ジェームズ・ウッズ、マイケル・マドセン、フィリップ・シーモア・ホフマンなど。

本作当時、キム姐さんとアレックは夫婦、本作中でも夫婦。

メキシコで服役していたドク(アレック)はジャック・ベニヨン(ジェームズ)の力で刑務所から出してもらい、その見返りとしてドッグレース場の金を奪う案件を引き受ける。

仲間は妻のキャロル(キム)、ルディ・トラヴィス(マイケル)、フランク・ハンセン(フィリップ)。

金を奪うことには成功するが、仲間割れするのはお決まり。

二人は、ベニヨンを殺し、テキサス・エルパソで、ベニヨンの手下やルディと死闘。

キャロルが拳銃を使うのは三場面。冒頭に近いところで森の中で拳銃の練習。

次にベニヨンの射殺。刑務所から出してもらった時に、ドクはベニヨンとキャロルの間に何があったのか疑っている。

事件後、ドクはベニヨンに分け前を届けるためにベニヨンを訪れる。その時にベニヨンは、キャロルとの間を仄めかす。

二人が話している時に、車に残っていたキャロルがそっと侵入してくる。ベニヨンからは見えるがドクからは見えない位置。三人がほぼ直線関係。

キャロルは拳銃を構える。ベニヨンはドクを狙っていると思っている。ドクはキャロルが入ってきたことを知らない。

キャロルが引き金を引く。ベニヨンが倒れる。

最後に拳銃を使うのはエルバソのホテルでの死闘の時。キャロルは拳銃を撃ちまくる。
 


■ 補足-1/拳銃の弾が入ってないのは?

上記の他に拳銃の引き金を引くのは「ブロンディー/女銀行強盗/The Real McCoy(1992)」と「ブレス・ザ・チャイルド/Bless the Child(2000)」。これらは引き金を引くけれども、弾が入っていなかったりする。

◆ ブロンディー/女銀行強盗/The Real McCoy(1992)

共演はヴァル・キルマー、テレンス・スタンプなど。

大銀行強盗のカレン・マッコイ(キム)はジャック・シュミット(テレンス)の裏切りで刑務所に入った。六年後に仮釈放となった。

J・T・バーカー(ヴァル)は困っているカレンを親切に助ける。

一方ジャックはカレンをまた強盗に誘う。「もう悪いことはしない」と決めているカレンは断るが、息子を誘拐されて脅されたので、結局計画に加わる。

最後の場面カレンとJ.T.はジャックたちを銀行の地下金庫に閉じ込める。鉄格子の中からジャックは拳銃を撃つ。

カレンも拳銃の引き金を引くが、弾が入っていない。

◆ ブレス・ザ・チャイルド/Bless the Child(2000)

共演はアンジェラ・ベティス、ホリストン・コールマン、ルーファス・シーウェル、ジミー・スミッツ、クリスティーナ・リッチ。

看護師のマギー・オコーナー(キム)の元に行方不明になっていた妹のジェナ(アンジェラ)が戻ってきた。生まれたばかりの女児コーディを連れていたが、またすぐに姿を消した。

コーディ(ホリストン)が六歳になった時に、コーディと同じ日に生まれた子供の誘拐・殺人事件が発生した。

それはエリック・スターツ(ルーファス)が率いるカルト組織の仕業であったが、なんとジェナが関係していた。

コーディも誘拐された。マギーは組織から抜け出してきたシェリー・ポスト(クリスティーナ)から受け取った拳銃を持って組織に潜入した。

マギーはエリックに拳銃を向けて引き金を引いたが、それには弾が入っていなかった。
 


■ 補足-2/ライフルを撃つのは?

それとライフルを撃つのは「大金塊/Mother Lode(1982)」「消えたセクシー・ショット/Nadine(1987)」

どちらもへっぴり腰で引き金を引くが、人間を狙ったものではない。

◆ 大金塊/Mother Lode(1982)

共演は、ニック・マンキューゾ、チャールトン・ヘストン、ジョン・マーリーなど。

場所はカナダ、ブリティシュ・コロンビア。アンドレアの恋人ジョージは金鉱を探して山奥に消えた。

アンドレアはジョージの同僚ジーン・デュプレ(ニック)と水上飛行機でジョージの後を追う。

エンジンが止まって着水。ジーンが修理するが、なかなか直らない。その時当地に住んでいる老人エリージャ(ジョン)がモーターボートで通りかかる。

アンドレアはエリージャに知らせるために、ライフルを空に向けて撃つ。そして尻餅をつく。

その後、二人は奥地で30年間暮らしている怪しい老人サイラス・マギー(チャールトン)に出会う。

◆ 消えたセクシー・ショット/Nadine(1987)

共演はジェフ・ブリッジス、グウェン・ヴァードン、ジェリー・スティラー、グレン・ヘドリー、リップ・トーン、ジェイ・パターソン。

ナディーン・ハイタワー(キム)は夫のヴァーノン(ジェフ)とは喧嘩して別居中。雑誌に載せて貰えるとのことでヌード写真を撮った。

しかし「やっぱりヌードは嫌」ということで、戻してもらおうと写真屋に行くと、写真屋のレイモンド・エスコバー(ジェリー)が殺された。

慌てて自分の名前のファイルを持って帰ったが、実はまだ未公開の高速道路の計画。これが元でギャングのビュフォード・ポープ (リップ)に追い回されるのが本作のストーリー。

ナディーンとヴァーノンはポープに捕らえられたが、ガラガラヘビを武器にして脱出。

ナディーンは他の土地に行こうと服を用意するためにライフルを持って自分の家に侵入する。注、自分の家もポープに狙われる恐れがあるのでライフルを持っている。

すべての部屋をチェックした後、ベッドのシーツをめくると、そこにガラガラヘビ!必死でライフルの引き金を引く。
 


■ 出演作

◆ リチャード・ギア
「天国の日々/Days of Heaven(1978)」(リチャード・ギア、ブルック・アダムス、リンダ・マンズ、サム・シェパード、ロバート・J・ウィルク、スチュアート・マーゴリン)
「ノー・マーシィ/非情の愛/No Mercy(1986)」(リチャード・ギア、キム・ベイシンガー、ジェローン・クラッベ、ジョージ・ズンザ、ゲイリー・バサラバ、ウィリアム・アザートン、レイ・シャーキー、テリー・キニー、ブルース・マッギル、レイ・ブラウン)
「シカゴ/Chicago(2002)」(レネー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、リチャード・ギア、クイーン・ラティファ)

◆ アレック・ボールドウィン
「ビートルジュース/Beetlejuice(1988)」(アレック・ボールドウィン、ジーナ・デイヴィス、アニー・マッケンロー、モーリス・ページ、マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、シルヴィア・シドニー)
「あなたに恋のリフレイン/The Marrying Man(1991)」(キム・ベイシンガー、アレック・ボールドウィン、ロバート・ロジア、エリザベス・シュー、アーマンド・アサンテ、ポール・ライザー、フィッシャー・スティーヴンス、ピーター・ドブソン、スティーヴ・ハイトナー、ジェレミー・ロバーツ)

◆ マイケル・マドセン
「テルマ&ルイーズ/Thelma & Louise(1991)」(スーザン・サランドン、ジーナ・デイヴィス、ハーヴェイ・カイテル、マイケル・マドセン、クリストファー・マクドナルド、スティーヴン・トボロウスキー、ブラッド・ピット)
「ナチュラル/The Natural(1984)」(ロバート・レッドフォード、グレン・クローズ、ロバート・デュヴァル、キム・ベイシンガー)

◆ フィリップ・シーモア・ホフマン
「ツイスター/Twister(1996)」(ヘレン・ハント、ビル・パクストン、ジェイミー・ガーツ、ケイリー・エルウィズ、ロイス・スミス、フィリップ・シーモア・ホフマン)

◆ ヴァル・キルマー
「ゴッド・ランド/Conspiracy(2008)」(ヴァル・キルマー、ゲイリー・コール、ジェニファー・エスポジート)
「レッドプラネット/Red Planet(2000)」(ヴァル・キルマー、キャリー=アン・モス、トム・サイズモア、ベンジャミン・ブラット、サイモン・ベイカー、テレンス・スタンプ)

◆ テレンス・スタンプ
「唇からナイフ/Modesty Blaise(1966)」(モニカ・ヴィッティ、ダーク・ボガード、テレンス・スタンプ、ハリー・アンドリュース、シラ・ガベル、ティナ・オーモン、マイケル・クレイグ)

◆ クリスティーナ・リッチ
「私は「うつ依存症」の女/Prozac Nation(2001)」(クリスティナ・リッチ、ジェシカ・ラング、アン・ヘッシュ、ミシェル・ウィリアムズ)

◆ チャールトン・ヘストン
「十戒/The Ten Commandments(1956)」(チャールトン・ヘストン、ユル・ブリンナー、アン・バクスター、エドワード・G・ロビンソン、イヴォンヌ・デ・カーロ、デブラ・パジェット)
「三銃士/The Three Musketeers(1973)」(オリヴァー・リード、リチャード・チェンバレン、フランク・フィンレイ、マイケル・ヨーク、ラクエル・ウェルチ、フェイ・ダナウェイ、チャールトン・ヘストン)
「王子と乞食/Crossed Swords(1977)」(オリヴァー・リード、ラクエル・ウェルチ、マーク・レスター、ジョージ・C・スコット、チャールトン・ヘストン)
「大金塊/Mother Lode(1982)」(チャールトン・ヘストン、ニック・マンキューゾ、キム・ベイシンガー、ジョン・マーリー、デイル・ウィルソン、ロッキー・ザントラス、マリー・ジョージ)

◆ ジェフ・ブリッジス
「カリブの熱い夜/Against All Odds(1984)」(ジェフ・ブリッジス、レイチェル・ウォード、ジェームズ・ウッズ、アレックス・カラス、ジェーン・グリア、リチャード・ウィドマーク)
「白と黒のナイフ/Jagged Edge(1985)」(グレン・クローズ、ジェフ・ブリッジス、ピーター・コヨーテ、ロバート・ロジア、ジョン・デナー)

◆ グレン・ヘドリー
「ベスト・バディ/Just Getting Started(2017)」(モーガン・フリーマン、トミー・リー・ジョーンズ、レネ・ルッソ、グレン・ヘドリー、ジョー・パントリアーノ、エリザベス・アシュレイ)
 

キム・ベイシンガー
(1978)ケイティ/Katie: Portrait of a Centerfold
(1981)解剖室殺人事件/KillJoy/Who Murdered Joy Morgan
(1982)大金塊/Mother Lode
(1984)ナチュラル/The Natural
(1986)ノーマーシィ/非情の愛/No Mercy
(1987)ブラインドデート/Blind Date
(1987)消えたセクシーショット/Nadine
(1988)花嫁はエイリアン/My Stepmother Is an Alien
(1989)バットマン/Batman
(1991)あなたに恋のリフレイン/The Marrying Man/Too hot to handle
(1992)愛という名の疑惑/Final Analysis
(1992)クールワールド/Cool World
(1993)ブロンディー/女銀行強盗/The Real McCoy
(1994)ゲッタウェイ/The Getway
(1994)プレタポルテ/Ready to Wear/Pret-a-Porter
(2000)永遠のアフリカ/I Dreamed of Africa
(2000)ブレス・ザ・チャイルド/Bless the Child
(2004)トラブル IN ベガス/Elvis Has Left the Building
(2004)セルラー/Cellular
(2006)マーメイドの祈り/The Mermaid Chair
(2006)ザ・ゲーム/Even Money
(2013)リベンジ・マッチ/Grudge Match


愛という名の疑惑/Final Analysis(1992)

ゲッタウェイ/The Getway(1994)

ブロンディー/女銀行強盗/The Real McCoy(1992)

ブレス・ザ・チャイルド/Bless the Child(2000)

大金塊/Mother Lode(1982)

消えたセクシー・ショット/Nadine(1987)