シカゴの刑事エディは相棒を殺された。ニューオーリンズに来て、手掛かりの女を連行するが、麻薬組織に襲撃される。
警察署に駆け込むが、警察もグルでシカゴに帰らざるを得なくなる。
エディは麻薬組織のボスを非合法に処分することを決意する。
製作:1986年、脚本:ジム・カラバトソス、監督:リチャード・ピアス
■ あらすじ
シカゴの刑事エディ(リチャード・ギア)は、麻薬事件に絡んで相棒を殺された。事件のカギを握る女ミッシェル(キム・ベイシンガー)を追って、ニューオーリンズに来る。
ミッシェルを探し出し、ミッシェルと自分を手錠で繋いで連行しようとした。いくら無法のシカゴ警察、無法の刑事といえども、単なる参考人を令状もなしに逮捕するなんてことはできないはずだが、そこは映画ということで..。
しかしミッシェルは麻薬組織のボスの情婦であって、組織から追われてしまう。
二人は危うく湖沼地帯に逃れる。沼の中を潜る、歩く、小船で進む。手錠のカギは、なくしてしまった。二人は離れることができない。
沼の間の小屋に辿り着いたが食料がない。エディは困ってしまうが、ミッシェルは「ザリガニを食べればよい」と応じる。仕掛けられたカゴにザリガニが入っていた。取って茹でて食べる。注、実際はザリガニではなくエビ。頭も小さいしハサミがない。
エディはザリガニの食べ方も知らないようで迷っている。ミッシェルが食べ方を教える。底辺の生活を知っているミッシェルの強みである。ザリガニを食べながら、やっと二人は微笑みあう。
「奥さんいるの?」「別れた。....男と逃げた」「それで?」「それでって、何が?」「追ったの?」「出て行って、それきりだ。」「タフな刑事が何もしなかったの?」。ミッシェルの質問がさらに長く続く。後の場面だが、またミッシェルがエディに妻のことを何度も聞くので、エディは最後に「お前は刑事か?」と言って質問から逃げる。
ミッシェルは字が読めないようである。13歳の時、母親がボスにミッシェルを売った。それでボスの情婦となった。
小屋で二人で寝ているところを銃で脅される。それに反撃して銃を奪い逃げる。奪った銃で手錠の鎖を撃ち壊して、ニューオーリンズの警察署に駆け込む。しかし二人は捕らえられてしまう。
もともとエディはシカゴの刑事であり、また当地の警察は、裏で麻薬組織と結びついている。結局シカゴに帰らなければならなくなる。
ここにいたってエディは、非合法に麻薬組織のボスを処分することを決意する。あるボロホテルに陣取り、居場所を組織に知らせて、準備をして待ち受ける。
さてミッシェルは、どのような行動をするのか?
■ 補足/相棒が殺される場面
エディと相棒がガソリンスタンドで麻薬関連の隠密捜査。怪しい車が来たのでガラスを叩き割って逮捕。
マリファナが見つかったが量が少ないので「シケた奴だな」と言う。しかし容疑者が別の話を漏らす。ある人間が殺人の依頼をしてくるという話。その男は美人の女(ミシェルのこと)を連れてくる。女は肩にサソリの入れ墨をしている。
店で張り込んでいるとターゲットの男女が現れる。二人は「まさかサツじゃないだろうな」と言いながら接触する。
ミシェルとエディが殴り合う場面もあるが、その男は「ニューオーリンズで仕事を頼みたい。ある男を殺してくれ」と依頼する。ニューオーリンズでは頼めないらしい。ターゲットの男は前述のニューオーリンズの麻薬のボス。理由はミシェルをボスから救うため。
しばらく話をした後に、その男は「君に頼む」と言う。相棒とミシェルはホテルに行く。エディとその男は車で移動していく。
しかし途中で線路際で襲われた。機関銃をぶっ放すという荒っぽいやり方である。周りは火の海。エディは馬を運んでいる貨車の中に逃げ込んだ。
敵はエディは死んだと判断したらしく引き上げた。そして相棒とミシェルのいるホテルに向かった。
相棒は惨殺されミシェルは連れ去られた。エディはホテルに駆け込んだが相棒の死体が転がっていた。
■ 出演作
◆ リチャード・ギア
(1986)ノー・マーシィ/非情の愛/No Mercy
(1992)Final Analysis/愛という名の疑惑
(2002)シカゴ
(1978)天国の日々/Days of Heaven
◆ キム・ベイシンガー
(1978)ケイティ/Katie: Portrait of a Centerfold
(1981)解剖室殺人事件/KillJoy/Who Murdered Joy Morgan
(1982)大金塊/Mother Lode
(1984)ナチュラル/The Natural
(1986)ノーマーシィ/非情の愛/No Mercy
(1987)ブラインドデート/Blind Date
(1987)消えたセクシーショット/Nadine
(1988)花嫁はエイリアン/My Stepmother Is an Alien
(1989)バットマン/Batman
(1991)あなたに恋のリフレイン/The Marrying Man/Too hot to handle
(1992)愛という名の疑惑/Final Analysis
(1992)クールワールド/Cool World
(1993)ブロンディー/女銀行強盗/The Real McCoy
(1994)ゲッタウェイ/The Getway
(1994)プレタポルテ/Ready to Wear/Pret-a-Porter
(2000)永遠のアフリカ/I Dreamed of Africa
(2000)ブレス・ザ・チャイルド/Bless the Child
(2004)トラブル IN ベガス/Elvis Has Left the Building
(2004)セルラー/Cellular
(2006)マーメイドの祈り/The Mermaid Chair
(2006)ザ・ゲーム/Even Money
(2013)リベンジ・マッチ/Grudge Match