■ Black November(2012)
ジャーナリストのクリスティは車に乗っているときにテロに会い、トンネルに閉じ込められた。
ナイジェリアの石油開発に反対する組織である。クリスティは彼らにインタヴューを敢行した。


製作:2012年、脚本:Jeta Amata、監督:Jeta Amata   予告編   予告編  


■ あらすじ

クリスティ(キム・ベイシンガー)はジャーナリスト。場所はロサンジェルス。走る車の中でインタヴューをしている。車がそのままトンネルに入った。

ちょうどその時、トンネルの出口の直近の交差点に大きなタンクローリーが突っ込んできて止まった。武装した男たちが走り寄り、タンクに爆弾を張り付けた。そしてトンネル方向に向かって銃を構えた。

一方反対側のトンネルの出口(入口?)でも武装した男たちが集まった。

結果はどうなかったか?トンネルの中で車に乗った多くの人たちが人質状態となった。クリスティが乗った車もトンネルの中である。

SWATも出動するが、この状態では手が出せない。

クリスティはさすがにジャーナリスト。男たちにマイクを突きつける。

実は男たちのターゲットは一人の男である。Western Oilという会社の経営者トム・ハドソン(ミッキー・ローク)。

ここで場面は21年前のナイジェリアに切り替わる。

Ebiere(大きくなった時、Mbong Amata)という女の子が生まれる。その頃にはすでにWestern Oilが石油を掘削していた。住民との軋轢が発生していた。

Ebiereは聡明な少女に成長した。17歳になった時に奨学金の受給が決まって喜ぶ。周りの人々も喜ぶ。

その時に石油施設で大きな事故が発生した。反対運動が巻き起こる。Ebiereも反対運動に加わる。

反対運動は続き、Ebiereは運動の中心として活動する。本作は住民に同情的な視点から描かれている。

ジャーナリストのケイト・サマーズ(サラ・ウェイン・キャリーズ)がこの運動をずつとウォッチングしている。クリスティと同じ会社。クリスティはケイトとは時々話しているので、ナイジェリアの運動のことについては把握している。

過激な行動するグループも現れてくる。情勢は次第に緊迫化してくる。

Ebiereは捕らえられ、裁判にかけられる。

ここからロスアンジェルスとナイジェリアの映像が頻繁に何度も切り替わる。

男たちは、他の人質を解放する。トムとクリスティが残った。男たちはトムに謝罪を要求する。

トムは地面に座り込んで謝罪する。ここで男たちは、武器を下ろして投降する。

一方ナイジェリアではEbiereの死刑が執行される。
 


■ 補足

本作の前篇として「Black Gold」(2011)がある。注、アマゾンでは2012となっている。本作と同じくナイジェリアの石油開発問題を扱った映画で、サラ・ウェイン・キャリーズが同じケイト・サマーズとして出演している。本作で死刑となったEbiere(Mbong Amata)も出演。キム姐さんは出演していない。私は見ていない。なお2006年の「Black Gold/おいしいコーヒーの真実」とは別映画である。両方とも「黒い金」ではあるが、前者は石油、後者はコーヒーとなっている。
 


■ 蛇足

ミッキー・ロークとは、ナインハーフ以来の腐れ縁だが、ミッキー・ロークの風貌がまったくありえないくらいに変わっている。まったく別人。外見だけで判断するのは良くないのは知ってはいるが、エリザベスがジョンを振ったのは正解であったとも言える。

ミッキー・ロークは「The Informer(インフォーマーズ セックスと偽りの日々)」にも出ている。三作共演者は、たぶん他にはいない。
 


キム・ベイシンガー
(1978)ケイティ/Katie: Portrait of a Centerfold
(1981)解剖室殺人事件/KillJoy/Who Murdered Joy Morgan
(1982)大金塊/Mother Lode
(1984)ナチュラル/The Natural
(1986)ノーマーシィ/非情の愛/No Mercy
(1987)ブラインドデート/Blind Date
(1987)消えたセクシーショット/Nadine
(1988)花嫁はエイリアン/My Stepmother Is an Alien
(1989)バットマン/Batman
(1991)あなたに恋のリフレイン/The Marrying Man/Too hot to handle
(1992)愛という名の疑惑/Final Analysis
(1992)クールワールド/Cool World
(1993)ブロンディー/女銀行強盗/The Real McCoy
(1994)ゲッタウェイ/The Getway
(1994)プレタポルテ/Ready to Wear/Pret-a-Porter
(2000)永遠のアフリカ/I Dreamed of Africa
(2000)ブレス・ザ・チャイルド/Bless the Child
(2004)トラブル IN ベガス/Elvis Has Left the Building
(2004)セルラー/Cellular
(2006)マーメイドの祈り/The Mermaid Chair
(2006)ザ・ゲーム/Even Money
(2013)リベンジ・マッチ/Grudge Match