製作年:1983年   予告編   予告編  


◆ はじめに

本作は1977年に制作されたフランス映画のリメイク。ニキータ⇒アサシンと同じパターン。

内容はデイヴッド・フォウラー(バート・レイノルズ)という男性が、多くの女性と付き合ったという他愛もないストーリー。コメディということなので、目くじらを立てないで見るように。

全編がマリアンナ(ジュリー・アンドリュース)という女性がデイヴッドのことを回想するという構成になっている。ジュリー・アンドリュースのナレーションが多く挿入される。

マリアンナはセラピストでデイヴッドは彼女のクライアント。デイヴッドは言ってみれば、ある種の病気である。セラピーを受けている場面も多い。マリアンナもデイヴッドが好きになった女性の一人。マリアンナの診断状況の解説も挿入される。

◆ あらすじ

冒頭はデイヴッドの遺体を埋葬する場面。多数の女性が埋葬場所に向かって歩いている。その数はざっと見て100人くらいか?デイヴッドはそのくらいの数の女性と付き合ったということ。なぜデイヴッドが死亡したかは本作を見てね。

それらの女性はライバル同士の関係ではなく、むしろ親しい関係であった、そして本当の話であるとナレーションされる。

次の場面ではデイヴッドがたまたま見かけた魅力的な女性を追いかける。

ルイーズ(キム・ベイシンガー)はデイヴッドが付き合った数多くの女性の一人ではあるが、デイヴッドとマリアンナに次いで露出が多い。

ルイーズと会っている場面は、コミカルに描かれている。いわゆるドタバタ風。ルイーズが若干挑発的なのが笑える。コメディということになっているが他の女性との場面ではドタバタ風ではない。だがしかしルイーズの風貌は非常に上品。

ルイーズ=キム姐さんの髪が非常に短い。キム姐さんの全出演作の中で一番短い。


◆ 蛇足

「接着剤(?)事件」。ルイーズと一緒にいる時、デイヴッドの左手がペン(?)と唇とくっついて離れなくなる。右手は一緒にいた子犬とくっついて離れなくなる。おまけに靴が敷物とくっついてしまう。(私には)原因が不明で、またストーリー全体から見て、どのような位置づけにあるのか不明。意味はないように感じる。敷物はルイーズがハサミで切り離す。

「ジュリー・アンドリュース?ずいぶん昔の人だ」と思ったが、1935年生まれということでキム姐さんとは20歳ほどの差がある。

その他でキム姐さんの髪が短いのは「LA Confidential」の最後。「ヴェロニカ・レイクを真似た髪をしていたが、最後に髪を切る」という設定。しかし本作のようには短くない。本作と同年の「ネバーセイ、ネバーアゲイン」では長い髪をしており、おそらく本作の方が後に撮影したのだろう。

「こんなタイプの映画をしかもリメイクまでして制作する意味はあるのか?」とは感じる。でもフランスで人気が出たからリメイクしたのだろう。

DVDはフランス版と間違いやすいので注意。


キム・ベイシンガー
(1978)ケイティ/Katie: Portrait of a Centerfold
(1981)解剖室殺人事件/KillJoy/Who Murdered Joy Morgan
(1982)大金塊/Mother Lode
(1984)ナチュラル/The Natural
(1986)ノーマーシィ/非情の愛/No Mercy
(1987)ブラインドデート/Blind Date
(1987)消えたセクシーショット/Nadine
(1988)花嫁はエイリアン/My Stepmother Is an Alien
(1989)バットマン/Batman
(1991)あなたに恋のリフレイン/The Marrying Man/Too hot to handle
(1992)愛という名の疑惑/Final Analysis
(1992)クールワールド/Cool World
(1993)ブロンディー/女銀行強盗/The Real McCoy
(1994)ゲッタウェイ/The Getway
(1994)プレタポルテ/Ready to Wear/Pret-a-Porter
(2000)永遠のアフリカ/I Dreamed of Africa
(2000)ブレス・ザ・チャイルド/Bless the Child
(2004)トラブル IN ベガス/Elvis Has Left the Building
(2004)セルラー/Cellular
(2006)マーメイドの祈り/The Mermaid Chair
(2006)ザ・ゲーム/Even Money
(2013)リベンジ・マッチ/Grudge Match