これは「キム姐さんが演じる人物が60歳で出産」という意味ではなく、「キム姐さんが60歳の時に出産する役を演じる」と言う意味。リアルの話では、キム姐さんは42歳でアイルランドを出産。

回答は「I am here(The 11th hour)」。本作はハンブルグの映画祭に出品されたもので、舞台もハンブルグとなっている。撮影場所も実在する企業のようである。日本語版は存在しない。

マリア(キム・ベイシンガー)は地位と富を得た。しかしまだ欲しいものがある。絶対に欲しい。子供が絶対に欲しい。しかし医者からは妊娠できないと言われている。本作の設定ではマリアは40代。

マリアは噂を頼りに東ヨーロッパに出かける。生活のために道路わきで客を探している女性がいる。そのような女性の一人から、その女性が望んでいなかった子供を金を出して引き取る。

しかし思い直した女性と連れの男性が子供を取り返しに来る。その過程でその男性から暴力を受ける(→暗示されるだけでリアルな表現ではない)。

本作の中では、マリアは一貫して陰鬱な表情である。メイクもそのようになっている。本作のトレイラーは、何種類かアップされているが、それを見た時は好感は持てなかった。明るいキム姐さんやきれいなキム姐さんを期待している方は見ない方がよろしいかと。かなりすごい形相。

しかし事件の後、マリアは自分が妊娠していることを知る。本作の中でやっと初めて微笑む。そして「I am here. Thank you」と言う。

その後はアルバムがめくられていく。赤ん坊から小さな女の子になり、少女から大人の女性になる。幸せそうな表情をしている。この部分がエンドクレジットになっている。

蛇足、本作は映画祭に出品されたものでエンターテイメント性がある映画ではない。

「ザ・ゲーム(2006)」。スランプに陥った小説家がカジノに手を出して、さらに窮地に落ち込む。一発逆転を狙うが....。

 


キム・ベイシンガー
(1978)ケイティ/Katie: Portrait of a Centerfold
(1981)解剖室殺人事件/KillJoy/Who Murdered Joy Morgan
(1982)大金塊/Mother Lode
(1984)ナチュラル/The Natural
(1986)ノーマーシィ/非情の愛/No Mercy
(1987)ブラインドデート/Blind Date
(1987)消えたセクシーショット/Nadine
(1988)花嫁はエイリアン/My Stepmother Is an Alien
(1989)バットマン/Batman
(1991)あなたに恋のリフレイン/The Marrying Man/Too hot to handle
(1992)愛という名の疑惑/Final Analysis
(1992)クールワールド/Cool World
(1993)ブロンディー/女銀行強盗/The Real McCoy
(1994)ゲッタウェイ/The Getway
(1994)プレタポルテ/Ready to Wear/Pret-a-Porter
(2000)永遠のアフリカ/I Dreamed of Africa
(2000)ブレス・ザ・チャイルド/Bless the Child
(2004)トラブル IN ベガス/Elvis Has Left the Building
(2004)セルラー/Cellular
(2006)マーメイドの祈り/The Mermaid Chair
(2006)ザ・ゲーム/Even Money
(2013)リベンジ・マッチ/Grudge Match


凄い形相の画像は外しておく。