毎日の生活の中で
夫に対して
母親に対して
他人に対して
いろんな不快があったとしても
その原因となる根っこは繋がっていたりします。
家族に対するイライラが続いていたCさんは
今の状況を終わりにしたいとカウンセリングを受けてくださいました。
その中でも一番感情が動くのが実は
義親に対して。
どんな思いがあるか見ていくと
邪魔をされる
夫を取られる
危機管理能力がない
頼りにならない
たくさんでてきました。
これね
お金とか時間とか労力とか大切なものとかが奪われる
そういう意識がとても強い状態だったんです。
だから
奪われないように常に臨戦態勢のＣさんがいました。
とてもしんどいですよね。
いつ奪われるかわからない。
気の休まる暇がない。
自分を守るために
相手をコントロールしたくなる。
そのマイナスが返ってきて
自分が悪者にされてしまったり
マイナスのループになる。
そこにずっとエネルギーを使っている状態。
奪われたくないと思っていると
周りに奪おうとする人が現れます。
実際に奪われているかどうかは別としてそう感じるということ。
ますます奪われないようにバリアを強くしていく悪循環になるんですね。
この「奪われる」
Cさんが子どもの頃から現在も
過干渉なお母さんに対して感じていたことでもあったんです。
お母さんからは
何をやってもダメだしされると感じていたCさん。
お手伝いをしようとしたり
自分の意思をもって頑張っても
やらなくていい、頑張らなくていいと言われる。
逆に何もしないでいると何もしないことを責められる。
これ私もそうでしたがホントしんどい。
必死で頑張ってるのに
喜んでくれるかと思ったのに
そんなことして大丈夫なの？
身体壊すんじゃないの？
そんなしなくていいのに。とか言われる。
もちろん心配して言ってくれるのはわかるんですが
行き場のない怒りというか感情が自分のなかに渦巻いていました。
Cさんは
何をしても何か言っても
否定されたり干渉されたり
結果いつも自分が悪ものにされると感じていました。
そして
義両親やご主人に対してもそう感じてしまう。
でもね
私がお話を聞いてる限り
ご主人のご両親は
とてもCさんを歓迎しているし
大切にしているように思えたんです。
ストレートに愛情表現してくる義両親。
Cさんからするとそれが
あてつけのよう
言う通りにしろとコントロールされてるよう
と奪われたように感じていました。
これは
いわゆる愛の受け取りを拒否してるんですが
奪われてきたことで作られた
自分に対する無力感や無価値感がそうさせてしまいます。
コツコツと
義親とご両親に対し怒りを出し続けていったCさん。
徐々に
自分や相手の行動を俯瞰したり
お母さんに対して怒りの下にある感情を感じれるようになってきました。
そんなCさんからの感想です。
実母との確執、原家族へのどうにもならない怒りや悲しみ
●気づいた事や変化したこと
↑これらの問題（と私は捉えていました）を解決策するのではなく、
結局、持って生まれた自分の性質を知る、ただそれだけでいいのだと思うようになった。
日常生活で心、気持ちが穏やかな時間が増えて、すごく幸せを感じるようになりました。
●くのあきこの印象
明晰に分析してくださり、かつ、気持ちに寄り添って共感してくれる、
また、返ってくるお言葉がとてもあたたかく、お人柄だなあと思ってました。
3回のカウンセリング通じて本当に受け止めて下さったと感じています。ありがとうございました。
カウンセリングの合間も
ひたすら自分と向き合ったCさん。
きっと投げ出したくなる時もあったと思います。
最初は
お母さんとも義親とも
どんなに距離をとってもどうしても引っ張られてしまっていましたが
カウンセリングが終わる頃には
お母さんや義親に対して
とくに思い浮かばない
ただ元気でいてくれたらいい
そんな感じに変化していました。
ガチガチに壁を作って
奪われないようにいつも臨戦態勢だと
会わなくても
距離を取っていても
常に意識はそこに持っていかれる。
ずっと頭の中が親や義親で支配されて
エネルギーをそれに消耗します。
でも
感情を感じて壁が緩んでくると
わざわざ断ち切ろうとしなくても
自分のことに集中できるようになる。
今ここにある幸せを感じることが出来る様になったんですね。
今の幸せが少し先の未来を幸せにします。
そして
自分を幸せにするのは誰でもない自分。
Cさん
これからたくさんの幸せを循環させていってくださいね。
UMIカウンセラー
くのあきこ
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