【若紫83-3】古文単語「言ひ聞かす」☆
古文単語には、
1.とにかく丸暗記して覚える
2.漢字やイメージで覚える
3.文脈判断で決める
などの覚え方があります。
今回は、現代でもよく使うドッキング古語☆
【今回の源氏物語】
かの、まだ見ぬ人びとにことことしう言ひ聞かせつるを、つつましう思せど、あはれなりつるありさまもいぶかしくて、おはしぬ。
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今回出てきた古文単語
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■【かの】…あの。例の
■【まだ】…まだ。いまだに
■【見】…マ行上一段動詞「見る」未然形
■【ぬ】…打消の助動詞「ず」連体形
■【人びと】…人々。ここでは小柴の僧坊に住む女人たちをいう
■【に】…使役の対象の格助詞
■【言ひ聞かせ】…サ行下二段動詞「言ひ聞かす」連用形
※【言ひ聞かす】…言って聞かせる
■【つる】…完了の助動詞「つ」連体形
■【を】…対象の格助詞
■【つつましう】…シク活用形容詞「つつまし」連用形ウ音便
※【つつまし】…気が引ける。気恥ずかしい
■【思せ】…サ行四段動詞「思す」已然形
※【思(おぼ)す】…「思ふ」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【ど】…逆接の接続助詞
■【あはれなり】…かわいらしい。いとしい
■【つる】…完了の助動詞「つ」連体形
■【ありさま】…様子
■【も】…添加の係助詞
■【いぶかしく】…シク活用形容詞「いぶかし」連用形
※【いぶかし】…気がかりだ
■【て】…単純接続の接続助詞
■【おはし】…サ行四段動詞「おはす」連用形
※【おはす】…「行く」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【ぬ】…完了の助動詞「ぬ」終止形
◇ 今回は「む」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「言ひ聞かす」 ☆
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かの、まだ見ぬ人びとにことことしう言ひ聞かせつるを、つつましう思せど、あはれなりつるありさまもいぶかしくて、おはしぬ。
問)次の傍線部の説明として最も適当なものを1つ選べ。
1.以前と違ったふうに教えたけれど、
2.大げさに説明していたけれど、
3.有益な情報を言い伝えたけれど、
4.熱心に言い聞かせていたけれど、
5.大仰に悪口を言っていたけれど、
古文読解のためには
次の3つの知識が必要です。
● 古文単語をきっちり覚える
● 古典文法を押さえる
● 古文常識を理解する
この【重要古語】カテゴリでは
今回出て来た『源氏物語』の一語一語を
詳しく解説しつつ、
特に今回注目したい古語をピックアップして
詳しく解説しています。
今回の古語はこれ☆
傍線部の重要古語、
「ことことし」に着目するのはもちろんですが、
1.以前と違ったふうに教えたけれど、
2.大げさに説明していたけれど、
3.有益な情報を言い伝えたけれど、
4.熱心に言い聞かせていたけれど、
5.大仰に悪口を言っていたけれど、
「異異し(=それぞれに異なる)」か、
「事事し(=大げさだ)」かによって、
選択肢をしぼりきれないですよね;;
それよりもむしろ、
「言ひ聞かす」という古語の
古文の使い方を極めよう!
【答え】…2
かの、まだ見ぬ人びとにことことしう言ひ聞かせつるを、つつましう思せど、あはれなりつるありさまもいぶかしくて、おはしぬ。
● 過去記事リンク
■か・かの
■見る
■つつまし
■も
■いぶかし
■おはす
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