源氏物語イラスト訳【夕顔363】かの御あたり
「…かの御あたり去らず、生ほしたてたまひしを思ひたまへ出づれば、いかでか世にはべらむずらむ。いとしも人にと、悔しくなむ。
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【源氏物語イラスト訳】
「…かの御あたり去らず、生ほしたてたまひしを思ひたまへ出づれば、
訳)「…あの方のお側から離さず、育てあげてくださったのを思い 出させていただく と、
いかでか世にはべらむずらむ。
訳)どうして この世で生きておられましょうか。
いとしも人にと、悔しくなむ。
訳)こんなに深くあの人に(想いを寄せた)と、悔しくて…。
【古文】
「…かの御あたり去らず、生ほしたてたまひしを思ひたまへ出づれば、いかでか世にはべらむずらむ。いとしも人にと、悔しくなむ。…」
【訳】
「…あの方のお側から離さず、育てあげてくださったのを思い 出させていただく と、どうして この世で生きておられましょうか。こんなに深くあの人に(想いを寄せた)と、悔しくて…。…」
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■【かの】
■【御―】
■【あたり】
■【去る】
■【ず】
■【生ほしたて】
※【生(お)ほしたつ】
■【たまひ】
※【たまふ】
■【し】
■【を】
■【思ひたまへ出づ】
※【思ひ出づ】
※【たまへ】
※【たまふ】
■【ば】
■【いかでか】
■【世(よ)】
■【に】
■【はべら】
※【はべり】
■【むず】
■【らむ】
■【いとしも】
※【いと】
※【しも】
■【人】
■【に】
■【と】
■【悔しく】
■【なむ】
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