【夕顔301-3】古文単語「限りなし」
古文単語はだいぶ頭に入ってますか?
単語帳を肌身離さず、このブログも補助的に
お使いくださいね~!
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【現代語】のイメージで覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
「…しばしのほどに、心を尽くしてあはれに思ほえしを、うち捨てて、惑はしたまふが、いみじきこと」
と、声も惜しまず、泣きたまふこと、限りなし。
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今回出てきた古文単語
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■【しばし】…しばらく
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【ほど】…時。間
■【に】…時間の格助詞
■【心を尽くす】…真心を尽くす
■【て】…単純接続の接続助詞
■【あはれに】…ナリ活用形容動詞「あはれなり」連用形
※【あはれなり】…いとしく思う
■【思ほえ】…ヤ行下二段動詞「思ほゆ」連用形
※【思(おも)ほゆ】…自然に思われる
■【し】…過去の助動詞「き」の連体形
■【を】…逆接の接続助詞
■【うち捨て】…タ行下二段動詞「うち捨つ」連用形
※【うち捨(す)つ】…置き去りにする。後に残しておく
■【て】…単純接続の接続助詞
■【惑はし】…サ行四段動詞「惑はす」連用形
※【惑(まど)はす】…途方に暮れさせる
■【たまふ】…尊敬の補助動詞(光源氏⇒夕顔)
■【が】…主格の格助詞
■【いみじき】…シク活用形容詞「いみじ」連体形
※【いみじ】…ひどい
■【と】…引用の格助詞
■【声(こゑ)】…泣き声
■【も】…強意の係助詞
■【惜しま】…マ行四段動詞「惜しむ」未然形
※【惜(を)しむ】…惜しく感じる。心残りに思う
■【ず】…打消の助動詞「ず」連用形
■【泣き】…カ行四段動詞「泣く」連用形
■【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【限りなし】…この上ない
◇ 今回は「し」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「限りなし」 ☆
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「…しばしのほどに、心を尽くしてあはれに思ほえしを、うち捨てて、惑はしたまふが、いみじきこと」
と、声も惜しまず、泣きたまふこと、限りなし。
問)傍線部の説明として最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
1.泣き声を押さえることもなく、慟哭なさることこの上ない。
2.声を殺してお泣きになることが、度重なった。
3.悲しみで声が漏れるほど、泣きなさる非常事態であった。
4.泣き声を立てずに慟哭なさることが、永遠続いた。
5.泣き声を殺すこともなく、大声でお泣きになるだけである。
古文単語でよく出るのは、
① 単語帳に載ってるような古今意義の重要古語
② 現代語のニュアンスでも分かる語の文脈判断
の2つです。
①の場合の対策は、ぬかりなく行われているでしょうが、
②の対策をどうしたらいいか――
けっこうこれを疎かにしてる受験生も多いんですよねぇ;;
このブログでは、
単語帳に載ってるような頻出の重要古語はもちろん、
②のような古語の識別も、
オリジナル問題で、毎日載せてますんで、
ぜひ、参考にしてみてくださいねっ♪
で、今回の古語はこちら☆
【限りなし(かぎりなし)】
【形容詞:ク活用】
①限りがない。はてしない
②(程度が)この上ない。最もすぐれている
※『全訳古語例解辞典(小学館)』より
現代のニュアンスでもよく分かる古語ですが、
いざ、口語訳してみろと言われたら、
うまくできない受験生も多いようです。。。
※NHK 「チコちゃんに叱られる」 より
【解答】…1
「…しばしのほどに、心を尽くしてあはれに思ほえしを、うち捨てて、惑はしたまふが、いみじきこと」
と、声も惜しまず、泣きたまふこと、限りなし。
● 過去記事リンク
■しばし
■心づくし
■思ほゆ
■たまふ
■いみじ
■も
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