【夕顔299-3】古文単語「け(気)」
だいぶ寒くなってきました。
現役の人は、中間テスト真っ最中でしょうか?
体力をつけ、基礎力に磨きをかけて、がんばっていきましょう!!
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【漢字】をイメージして覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
いかにわびしからむと、見たまふ。恐ろしきけもおぼえず、いとらうたげなるさまして、まだいささか変りたるところなし。
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今回出てきた古文単語
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■【いかに】…どれほど
■【わびしから】…シク活用形容詞「わびし」未然形
※【わびし】…寂しい。心細い
■【む】…推量の助動詞「む」連体形
■【と】…引用の格助詞
■【見たまふ】…ご覧になる
※【見】…マ行上一段動詞「見る」連用形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【恐ろしき】…シク活用形容詞「恐ろし」連体形
■【け(気)】…気。気分
■【も】…強意の係助詞
■【おぼえ】…ヤ行下二段動詞「おぼゆ」未然形
※【おぼゆ】…思われる
■【ず】…打消の助動詞「ず」連用形
■【いと】…とても。たいそう
■【らうたげなる】…ナリ活用形容動詞「らうたげなり」連体形
■【らうたげなり】…かわいらしい
■【さま】…ようす
■【し】…サ変動詞「す」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【まだ】…今だに。まだ
■【いささか】…少しも~(ない)
■【変(かは)り】…ラ行四段動詞「変はる」連用形
■【たる】…完了の助動詞「たり」連体形
■【なし】…ない(ク活用形容詞)
◇ 今回は「し」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「け(気)」 ☆
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いかにわびしからむと、見たまふ。恐ろしきけもおぼえず、いとらうたげなるさまして、まだいささか変りたるところなし。
問)傍線部の説明として最も適当なものを、次の中から一つ選べ。
1.夕顔の顔は、死んでいる人特有の恐ろしげな気配も感じられなかった。
2.夕顔の死体は、山寺の寂しい風情を恐ろしいとも思っていないようだった。
3.右近は、夕顔の死骸を恐ろしいとも思わず、そばに寄り添っていた。
4.光源氏は、夕顔の遺体をひと目見るなり、恐ろしさで身の毛がよだっていた。
5.光源氏は、夕顔と右近のいるお堂の内部を見て、恐ろしい気持ちが少し弱まった。
古文がわかりにくくなる要素の1つに、
上の傍線部のような、平仮名ばかりの連なりで
どこが語句の区切れ目なのか分からないって
ことがありますよね~;;
恐ろしき/け/も/おぼえ/ず
傍線部の解釈が出てきたら、
まず、こんなふうに、一語一語区切ってみることが大切です。
(*^_^*)ノ
このブログでは、
№3の【重要古語】カテゴリにおいて、
今回出て来たイラスト訳を、一語一語区切って
文法的説明・意味の説明をつけ加えておりますので、
よかったら、ふだん学習の一助にしてくださいねっ!
基礎トレーニングは、
楽しみながら、やっていきましょうね♪
(*^_^*)
【け(気)】
【名詞】
①ようす。気配
②気持ち。気分
※『全訳古語例解辞典(小学館)』より
【解答】…1
いかにわびしからむと、見たまふ。恐ろしきけもおぼえず、いとらうたげなるさまして、まだいささか変りたるところなし。
● 過去記事リンク
■いかに
■見たまふ
■たまふ
■も
■おぼゆ
■いと
■らうたし
■~げなり
■いささか
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