【夕顔226-3】古文単語「諫む」
基本の重要古語は、アプリや単語帳で丸覚え!
細かな古文単語は、このブログ記事で、出てきたものから押さえていってね♪
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【漢字のイメージ】で覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
心強く、
「さりとも、いたづらになり果てたまはじ。夜の声はおどろおどろし。あなかま」
と諌めたまひて、いとあわたたしきに、あきれたる心地したまふ。
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今回出てきた古文単語
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■【心強く】…ク活用形容詞「心強し」連用形
※【心強し】…気丈だ
■【さりとも】…だからといって。いくらなんでも
■【いたづらになる】…死ぬ
■【―果(は)つ】…すっかり~してしまう。完全に~になる
■【たまふ】…尊敬の補助動詞(光源氏⇒夕顔)
■【じ】…打消推量の助動詞「じ」終止形
■【夜の声】…夜に響く声
■【は】…提示の係助詞
■【おどろおどろし】…仰々しい。気味が悪い
■【あなかま】…しっ静かに
■【と】…引用の格助詞
■【諫め】…マ行下二段動詞「諫(いさ)む」連用形
※【諫(いさ)む】…諫める。忠告する
■【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【て】…単純接続の接続助詞
■【いと】…たいそう
■【あわたたしき】…シク活用形容詞「あわたたし」連体形
※【あわたたし】…落ち着いていられない。気ぜわしい
■【に】…原因の格助詞
■【あきれ】…ラ行下二段動詞「あきる」連用形
※【あきる(呆る)】…呆然とする
■【たる】…完了の助動詞「たり」連体形
■【心地(ここち)】…気分。心持ち
■【し】…サ変動詞「す」連用形
■【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
◇ 今回は「し」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「諫(いさ)む」 ☆
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心強く、
「さりとも、いたづらになり果てたまはじ。夜の声はおどろおどろし。あなかま」
といさめたまひて、いとあわたたしきに、あきれたる心地したまふ。
問)傍線部に見られる光源氏の説明として、最も適当なものを一つ選べ。
1.夕顔の死がいまだ信じられず、ああ悲しいと思い嘆かずにはいられず、右近とともに大げさに騒いでいる。
2.夜の不気味さに加え、右近がまた気味の悪い泣き声をあげているのが恐ろしく、静かにしろと注意している。
3.こんな時こそ気丈にふるまわなければならないと思い、泣き叫ぶ右近をなだめ、また静かにするよう制している。
4.夕顔の死に泣き叫ぶ右近をなだめ、一方で、彼女の悲しみに同情しつつ、元気を出すよう励ましている。
5.夜の静けさをうち破るほどの右近の悲しみの慟哭を目の当たりにして、なすすべがなく、彼女の肩をさすっている。
古文に「いさめ」と出て来る動詞は、
次の3つと考えられます。
①【諫む(いさむ)】
【他動詞:マ行下二段活用】
…忠告する
②【勇む(いさむ)】
【他動詞:マ行下二段活用】
…励ます。元気づける
③【禁む(いさむ)】
【他動詞:マ行下二段活用】
…禁止する
※Weblio古語辞典より
「いさむ」は、「いさめる」という形で今でも使いますので、
特に重要古語アプリや古文単語帳には掲載されません。
でも、上の問題のように出題されたら、
きっちりと、意味を押さえておかなくちゃいけませんよね。
こういう勉強を古文単語だけで成し遂げることはできません。
なので、このブログで、1つずつ問題をこなして
力をつけていきましょうね!
(o^-')b
1.夕顔の死がいまだ信じられず、ああ悲しいと思い嘆かずにはいられず、右近とともに大げさに騒いでいる(△「いさむ」とズレ)。
2.夜の不気味さに加え、右近がまた気味の悪い泣き声をあげているのが恐ろしく(△会話文とズレ)、静かにしろと注意して(○「諫む」)いる。
3.こんな時こそ気丈にふるまわなければならないと思い、泣き叫ぶ右近をなだめ、また静かにするよう制して(○「諫む」)いる。
4.夕顔の死に泣き叫ぶ右近をなだめ、一方で、彼女の悲しみに同情しつつ(△本文にナシ)、元気を出すよう励まして(○「勇む」)いる。
5.夜の静けさをうち破るほどの右近の悲しみの慟哭を目の当たりにして、なすすべがなく、彼女の肩をさすって(×「いさむ」とズレ)いる。
選択肢2・3・4の中から、
「より適当」なものを選ぶようにしましょう!
【解答】…3
心強く、
「さりとも、いたづらになり果てたまはじ。夜の声はおどろおどろし。あなかま」
と諌めたまひて、いとあわたたしきに、あきれたる心地したまふ。
● 過去記事リンク
■さりとも
■たまふ
■あなかま
■いと
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