【夕顔226-2】基本の古文解釈~偏差値52レベル
傍線部の解釈は、一語一語の品詞分解⇒逐語訳が基本!
今回の問題ができなければ、偏差値52切っちゃいますよ☆
ヽ(*'0'*)ツ
源氏物語イラスト解釈
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として産まれ、容姿・才能ともすぐれていた光の君は、幼くして母(桐壺更衣)を亡くし、臣籍に降下、「源氏」姓を名のり、左大臣の娘葵(あおい)の上を正妻にもらいました。一方、帝の後妻である、亡き母によく似た藤壺宮(ふじつぼのみや)への恋慕、そして、中流の女空蝉(うつせみ)との一夜限りの情事、プライドの高い六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)との逢瀬…。光源氏は尽きせぬ恋を重ねていくのでした。
ただ今、「4.夕顔」の巻です。17歳の光源氏は、惟光(これみつ)の実家の隣家にひっそり住まう夕顔の君に執心し、女の家で一夜を明かした後、彼女を廃院に誘いますが、夜半、夕顔は物の怪に襲われて急死してしまいます。
【今回の源氏物語】
心強く、
「さりとも、いたづらになり果てたまはじ。夜の声はおどろおどろし。あなかま」
と諌めたまひて、いとあわたたしきに、あきれたる心地したまふ。
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☆ 古文オリジナル問題~偏差値レベル52 ☆
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心強く、
「さりとも、いたづらになり果てたまはじ。夜の声はおどろおどろし。あなかま」
と諌めたまひて、いとあわたたしきに、あきれたる心地したまふ。
問)傍線部の意味として、最も適当なものを一つ選べ。
1.粗相をしてしまってもしかたがないでしょう。
2.なぜこんなに無駄なことをなさるのでしょう。
3.だからといってこんないたずらをなさるまい。
4.私を残してあっけなく死んでしまうはずがない。
5.このまま死んでしまわれることはないだろう。
古文の傍線部意味解釈は、
基本的に、一語一語の逐語訳に則ります。
いたづらになり/果て/たまは/じ。
・「死」を表す「いたづらになる」という連語。
・「―果つ」(=すっかり―する)という補助動詞。
・「―たまふ」という尊敬の補助動詞。
・「じ」という打消推量の助動詞。
これらの意味がきちんと入っている選択肢を選ぶ。
【いたづらになる(徒らになる)】
【連語:形容動詞+動詞】
①無駄になる
②死ぬ
※Weblio古語辞典より
「いたづらになる」という連語は古文でよく出て来るので、
きちんと覚えておきましょう!
「死」を表す連語は、一覧で声に出して、
何度も押さえ直しておくといいと思います。
☆「死ぬ」を表す連語
【“むなしくなる”のニュアンス】
■「徒ら(いたづら)になる」
■「徒(あだ)になる」
■「はかなくなる」
■「虚(むな)しくなる」
【“どうしようもなくなる”のニュアンス】
■「あさましくなる」
■「あへなくなる」
■「いかにもなる」
■「いふかひなくなる」
百人一首第45番の謙徳公の歌に、こんなのがあります。
謙徳公は、当時、才色兼備の風流貴公子だったそうです。
それが、女性にふられ――
「ああ…このまま誰にも認められずに死んでゆくのか」
と歌を詠んだんです。
なんか…母性本能かき立てられますよねー!
あっと、忘れるところでした。
傍線部最後の「じ」は打消推量ですので、
きちんと訳してあるか、確認しておきましょうね!
(。´・∀・)ノ゙
1.粗相をして(×ズレ)しまってもしかたがないでしょう。
2.なぜこんなに無駄なことをなさるのでしょう(×「じ」とズレ)。
3.だからといって(△スギ)こんないたずら(×ズレ)をなさるまい。
4.私を残してあっけなく死んでしまうはずがない(△「じ」とズレ)。
5.このまま死んでしまわれることはないだろう。
【解答】…5