源氏物語イラスト解釈です
【これまでのあらすじ】
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれ、帝の寵も厚かった光源氏。母(桐壺更衣)亡き後、後見の薄さを心配した帝は、光源氏を臣籍(源氏姓)に降下し、左大臣の娘葵の上を娶らせました。
ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻。現恋人の六条御息所(ろくじょうのみやすんどころ)のもとで一夜を過ごした光源氏は、明るくなってから帰ろうとした時、六条邸の女房や侍童に、ふと目をとめます。
【今回の源氏物語】
明け暮れうちとけてしもおはせぬを、心もとなきことに思ふべかめり。
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☆ 本日の入試対策問題 ☆
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明け暮れうちとけてしもおはせぬを、心もとなきことに思ふべかめり。
問)傍線部の活用の種類と活用形として最も適当なものを選べ。
1.サ行四段活用 已然形
2.サ行下二段活用 未然形
3.サ行下二段活用 已然形
4.サ行変格活用 已然形
5.サ行変格活用 未然形

古語辞典で確認すると…

【おはす(御座す)】
(自動詞:サ行変格活用)
①いらっしゃる。おありになる(「あり」の尊敬)
②いらっしゃる。おいでになる(「行く・来」の尊敬)
③~ていらっしゃる(尊敬の補助動詞)
※Weblio古語辞典より
つまり。
「おはす」はサ変動詞でございます!
─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ

サ変動詞について、
「す」と「おはす」
を覚えておいたほうがいいでしょう。
え~、でも…
複合動詞とか、他にもいっぱいあるじゃん。
たしかにそう。

でもね。
◆サ変複合動詞の見分け方◆
① 音読み+「す」の場合
EX.「奏(そう)す」「解(かい)す」など
② 「~んず」の場合
EX.「案(あん)ず」「信(しん)ず」など
③ 「―する」の意味になる場合
EX.「涙(なみだ)す」「恋す」「ものす」など

「おはす」以外は、この見分けで
だいたいイケるはず!
(o^-')b
正解…5
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