勉強がんばってますか
あいです。
【イラスト解釈】では、本日のイラスト訳に因んで、
解釈問題や文法・常識のツボなどを随時更新しています。
さあ今週もがんばっていきましょ~♪
↓今日の源氏物語はコレ↓
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「…『…つらき心を忍びて、思ひ直らむ折を見つけむと、年月を重ねむあいな頼みは、いと苦しくなむあるべければ、…』…」
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【源氏物語~これまでのあらすじ】
桐壺帝の御子である光源氏は、臣下に降格してからも継母である藤壺宮を忘れられないでいました。五月雨が続くある夜、宮中の宿直所で、光源氏は義兄で親友の頭中将と、女性論の話になり、そこに友人の左馬頭、藤式部丞が加わって、さらに話は盛り上がります(雨夜の品定め)。左馬頭が具体的な女性体験談を語り出します。昔通ってた嫉妬深い女を、少し懲らしめてやろうと強気に出たところ、女はちょっと笑ってこう言いました。
今日は、助動詞「む」の識別☆
ではいってみよ~~っと♪
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『…つらき心を忍びて、思ひ直ら(a)む折を見つけ(b)むと、年月を重ね(c)むあいな頼みは、いと苦しくな(d)むあるべければ、…』
問)傍線部(a)~(d)の「む」の用法の組み合わせとして正しいものを選べ。
1.(a)推量 (b)適当 (c)仮定 (d)係助詞の一部
2.(a)婉曲 (b)意志 (c)婉曲 (d)推量
3.(a)婉曲 (b)意志 (c)婉曲 (d)係助詞の一部
4.(a)仮定 (b)適当 (c)仮定 (d)係助詞の一部
5.(a)仮定 (b)意志 (c)推量 (d)推量
「む」の識別については、以前にも何度も説明していますが、
会話文の中では、こんなふうに、何度も重ねて出てくる場合が多いんです。
「む」は、「べし」と比べて、ニュアンスの柔らかい推量が基本の意です。
会話文中では、特に、体言に連なる連体形の形で、
仮定・婉曲の意味として用いられます。

全体的に、柔らかい意味ですよね~!
(*^m^*)
つらき心を忍びて、思ひ直ら(a)む折を見つけ(b)むと、年月を重ね(c)むあいな頼みは、…
↑↑
このように、「む」を重ねて用いる(しゃべる)ことにより、

かなりの辛辣な内容の発言を
オブラートに包んでいるんですね♪
ヽ(゚◇゚ )ノ
(a)と(c)の「む」はそんな婉曲(遠回しな表現)の形☆
(b)の「む」は、直後の引用「と」から、
女の心中語と考えられますので、
意志の助動詞ととらえます☆
(※主語が一人称だから)
ちなみに、(d)の「む」は、
係助詞「なむ」の一部ですよね~^^☆
「係り結びの流れ」については、こちらもご参照くださいね♪
正解は……3
(o^-')b
今回のイラスト訳はこちら→
あいでした