スタッフ雇用にはマラソンを年80回…山中教授 | 再生医療が描く未来 -iPS細胞とES細胞-

スタッフ雇用にはマラソンを年80回…山中教授

「研究スタッフをきちんと雇うには、マラソンを1年間に80回走らないといけない。人に優しい研究予算のメカニズムにしてほしい」
今年のノーベル生理学・医学賞に決まった山中伸弥・京都大教授(50)が18日、政府の総合科学技術会議の有識者議員会合で、日本の研究現場の雇用環境の改善を訴えた。
山中教授は、自身が所長を務める京大iPS細胞研究所の教職員約200人のうち、9割近くが有期雇用で、その人件費は年間約8億円と説明。今年3月に完走した「京都マラソン」で集まった寄付金が1000万円余りだったことと比べながら、スタッフの雇用が、助成期間限定の国の研究費(競争的資金)に依存する問題を指摘した。
(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20121018-OYT1T00723.htm?from=ylist

山中教授:研究支援の充実訴え 政府の会合で
今年のノーベル医学生理学賞の受賞が決まった山中伸弥・京都大教授(50)は18日、政府の総合科学技術会議の会合で、「単に研究費の額を増やすのではなく、研究者を支える人材を支援する仕組みを構築するなど、研究費の質や中身を変えていく必要がある」と、研究支援体制の充実を訴えた。会合に出席した前原誠司・科学技術担当相は「研究支援スタッフの位置づけの改善などを検討したい」と答えた。
山中教授は、新しいことに挑戦する研究者への財政支援に加え、研究を支える技術者、知的財産や契約などの専門スタッフを安定して雇用する仕組みがない問題を指摘。「研究者にできることは限られている。研究者がクリエーティブな活動をするためにも、研究支援スタッフの適正な雇用に対する国の支援が必要だ」と訴えた。
山中教授はこの後、公明党の再生医療推進プロジェクトチームが開催した衆議院第2議員会館での会合で講演。再生医療に利用するための「iPS細胞ストック」について、個人情報などに関する指針を国が整備するよう支援を求めた。
山中教授は、再生医療に利用するため、品質を厳重に管理したiPS細胞をあらかじめ作って備蓄する「iPS細胞ストック」の準備を進めていることを説明。質の良いiPS細胞を作るため、赤ちゃんのへその緒から採取した「さい帯血」の利用に大きな期待を寄せていることを明かした。
山中教授は「さい帯血という宝の山をiPSという新しい方法で患者のために使うには、早急にiPS細胞ストックについて指針を整備する必要がある」と訴えた。
(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20121019k0000m040089000c.html

発信箱:ノーベル賞の空席
ノーベル賞の席は各賞に最大三つ。毎年、「もし4席あったら」という話が取りざたされる。私も、「うわ、惜しい」と思いつつ、心の中で日本人の予想リストに横線を引っ張ったことが何度かある。
今年の医学生理学賞には空席がひとつ。業績が突出しているので2席で十分とは思うが、やっぱり幻の3人目が頭をよぎる。
山中伸弥さんとの同時受賞が決まったガードンさんのおひざ元、英国のガーディアン紙は、さっそく「3人目」を挙げていた。iPS細胞とは別の「万能細胞」をヒトの受精卵から作ったトムソンさん。ガードンさんの技術を応用してクローン羊「ドリー」を誕生させたウィルムットさん。そして、もうひとりが高橋和利さんだ。
無名の山中さんの研究室に学生として入り、同じ夢をめざしてきた。受賞の要となった論文も2人の共著。iPS細胞作りに必要な4遺伝子の絞り込みでも、彼のアイデアが生きた。「いっしょに受賞できればいいのに」。私もそう思ってきた若手だ。
「真理は幾重ものベールにつつまれている」。山中さんが記者会見で語っている。とすれば、山中さんがiPS細胞のベールをめくり終わるころ、邪魔になったひっかかりを、えいやっとひっぺがしたのが高橋さん、とも思える。
ただし、心置きなくはがすことができたのは、きっと、山中さんのおかげだ。iPS細胞作りを始める時、「成果が出なくても、一生面倒見るから」と言われた。それで、「安心して研究に取り組めた」と高橋さん。駆け出しの研究者にとって、名誉ある受賞に勝るとも劣らない、人生の宝物だったに違いない。
(毎日新聞)
http://mainichi.jp/opinion/news/20121019k0000m070114000c.html

発信箱:ヤマナカ話法
ノーベル賞が決まった京都大教授、山中伸弥(しんや)さん(50)の記者会見は終始笑い声が絶えなかった。気さくな人柄もあるが、難解な話も分かりやすく語ろうとする気配りが記者にも伝わるからだろう。
たとえ話も、なかなか巧みである。
共同受賞者のジョン・ガードン博士(79)の研究との関係の説明は、こんなふうであった。
「真理は幾重ものベールに包まれている。それを一枚一枚はがしていく。一枚はがしても、たいていは次のベールが現れる。たまたまラッキーな研究者がはがすと、いきなり真理が見えることがある」
いったん皮膚や筋肉や心臓になった細胞を、時計を巻き戻すように元に戻せるという真理の1枚目のベールをめくったのがガードン博士であり、山中さんがめくるとiPS細胞という宝物が現れた。
「私はラッキーだったが、それまでに先人がめくった何枚、何十枚ものベールの一枚一枚が等しく大切なのです」と言われれば、半世紀近い研究の積み重ねが門外漢にも実感できるというものだ。
ユーモアあふれる語り口について本人は「大阪生まれの大阪育ちですから」とおどけるが、若いころアメリカに留学し、プレゼンテーションの大切さを痛感。以来、笑いを取る努力をしているという。
福島原発の事故をきっかけに、東大出身の専門家で固めた「原子力ムラ」特有の語り口が、「東大話法」と皮肉られている。責任が及ばないよう周到に論点をずらし、専門用語で素人をケムに巻く。
命名した安冨歩・東京大教授が挙げた話法の一例が「(相手が素人だと)なりふり構わず、自信満々で難しそうな概念を持ち出す」。つめのアカをせんじて飲ませてあげたい。
(毎日新聞)
http://mainichi.jp/opinion/news/20121011ddn004070032000c.html

「若手にチャンスを」 山中教授が内閣府で熱弁
ノーベル医学・生理学賞に決まった山中伸弥京都大教授は18日、内閣府で「日本では創造的な仕事をしているかよりも、話がうまいとか有力な研究室の出身かどうかなどで評価される。やる気のある若い人にきちんとチャンスが与えられる環境づくりが必要だ」と語った=写真。前原誠司科学技術担当相や総合科学技術会議の議員との会合で述べた。
山中氏は米国の大学にも研究室を持っている経験を踏まえ、「米国の研究者は厳しい競争にさらされており、ノーベル賞受賞者でも業績が出ないと隅に追いやられる。日本も昔すごいことをしたから、永遠に身分が保障されるというのはやめるべきだ」と健全な競争の必要性を強調した。
さらに「日本では創造的な研究に必要な支援スタッフが充実していない」と指摘、研究機関の雇用環境の改善も訴えた。
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/121018/scn12101823230002-n1.htm

ノーベル賞の山中教授、東大阪市の名誉市民に
大阪府東大阪市は17日、同市出身で、今年のノーベル生理学・医学賞を受賞する山中伸弥・京都大教授(50)に、名誉市民の称号を贈ることを決めた。
山中氏側から同日朝、「謹んでお受けいたします」との内諾の返事を受けた。同氏は小学3年まで市内で生活。市側がノーベル賞受賞決定後の今月10日、名誉市民への推挙を打診していた。野田義和市長は「市にとっても大変な名誉で、多くの市民や子どもたちに夢と希望を与えていただいた」とコメントした。
同市の名誉市民は、作家の司馬遼太郎氏、元財務相の塩川正十郎氏らに次いで4人目。
(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121018-OYT1T00446.htm?from=main2

山中教授「若者、正当に評価を」 前原氏らに講演で訴え
ノーベル医学生理学賞に決まった山中伸弥京都大教授が18日、内閣府で「創造的な仕事より、話がうまいとか有力な先生がついているということで評価されている気がする。若い人が引っ張ってもらえる環境をつくるべきだ」と述べ、研究評価の在り方に改善が必要だと訴えた。
前原誠司科学技術担当相や総合科学技術会議の有識者議員に対する講演で述べた。
さらに、中長期的に研究が継続できる枠組みが必要とする一方「研究者は厳しい競争にさらされるべきだ。昔すごいことをしたから永遠に身分が保障されるということはやめるべきだ」と話した。
(47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012101801000901.html

「日本のiPS技術、瀬戸際」=早期応用へ環境整備訴え-山中教授
ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった山中伸弥京都大教授(50)は18日、東京都内で開かれた国会議員向けの講演で、臨床応用に向けた人工多能性幹細胞(iPS細胞)作製について「日本の技術が標準化されるかどうかの瀬戸際だ」と述べ、早期の環境整備を求めた。
山中さんは、多くの人が使えるiPS細胞をあらかじめ用意しておく「iPS細胞ストック」の実現を目指している。その材料として臍帯(さいたい)血の一部を研究目的に利用できる造血幹細胞移植推進法が成立したが、提供者の同意取り付けの基準作りなど課題が多く、施行まで1年半かかる。
(時事ドットコム)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012101800783

山中教授「研究支援者雇用の仕組みを」
ノーベル医学生理学賞に選ばれた京都大学の山中伸弥教授が、内閣府の科学技術政策に関する会議に出席し、「研究支援者を適正に雇用できる仕組みが必要だ」と訴えました。
「クリエーティブな研究環境、研究施設の構築と、研究支援者を適正に雇用できるメカニズムをぜひお願いしたい」(京都大学 山中伸弥教授)
前原科学技術政策担当大臣ほか有識者が参加した会議で、山中教授は、「研究者は芸術家に近く、よりクリエーティブな研究をするため、研究者を支える技術者や事務員などの支援者を適正に雇用できる仕組みが必要だ」と訴えました。
これに対し、前原大臣は「国としても検討し、いい回答が出せるよう努力したい」と応えました。
(TBS News i)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5159390.html

山中教授、国に研究職員の安定雇用を要請
ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった京都大学・山中伸弥教授が18日、内閣府の科学技術政策に関する会合に出席し、自らが所長を務める「iPS細胞研究所」を含め、大学で研究に携わっている非正規雇用の職員などを安定して雇用できる仕組みをつくるよう国に求めた。
これに対し、前原科学技術相は「研究支援者の位置づけなど、文科省とも協調しながら検討していきたい」と述べた。
(読売テレビ)
http://www.ytv.co.jp/press/mainnews/TI20090606.html

ノーベル賞の山中教授、電車通勤できなくなっちゃった!? 4日間で取材50社超
京都大の山中伸弥教授のノーベル医学生理学賞受賞が決まってから1週間以上が経過した。8日の決定直後からマスコミの取材が殺到し、野田佳彦首相を訪問するなど慌ただしい日々を過ごした山中教授。現在は「できるだけ早く研究の現場に戻りたい」と話していた通り、通常の研究生活に戻っている。
山中教授は8~11日の4日間で、国内外のメディアなど延べ50社以上のインタビューを受けた。「海外からの取材申し込みも多数あったが、時差の関係でアレンジできなかったものも多かった」と、京大iPS細胞研究所の広報担当者。
テレビや一般紙のほか、スポーツ紙や出版社、子ども新聞、科学誌の取材もあった。海外メディアとは通訳を介さず、基本的に英語で対応した。
15日からは研究に専念し、今後は12月の授賞式まで、インタビューを入れる予定はないという。
これまでは電車通勤だったが「外に出ると声掛けや握手で囲まれ、他の乗客に迷惑になる」と、当分の間は迎えの車で通勤することに。趣味のマラソンは既に再開している。
(ZAKZAK)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20121016/dms1210161223009-n1.htm

山中さん名誉市民に 幼少期過ごした東大阪で
大阪府東大阪市は17日、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大の山中伸弥教授に名誉市民の称号を贈ることを決めた。
東大阪市によると、山中さんは幼少期を同市で過ごし、市内の小学校に通っていたこともある。
野田義和市長は「人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発に成功し、全世界に夢と希望を与えた功績をたたえる」とコメントした。
(スポニチアネックス)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/10/17/kiji/K20121017004352300.html





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どうでもいいですが、私は京都人と名乗っていますが中高大学が京都なだけで生まれも育ちも東大阪市なんで非常に親近感があります。笑
ちなみに読売は同市出身って書いてありますけど、山中先生って東大阪市育ちだけど生まれは大阪市じゃありませんでしたっけ??