「東大阪のおっちゃんと呼んでいる」 研究員、喜びと戸惑い | 再生医療が描く未来 -iPS細胞とES細胞-

「東大阪のおっちゃんと呼んでいる」 研究員、喜びと戸惑い

京都大は9日、山中伸弥教授が所長を務めるiPS細胞研究所(京都市左京区)を報道陣に公開した。日々研究を共にする研究員からは喜びと同時に戸惑いの声も出た。
山中さんの研究室では9日も黙々と研究に打ち込む10人ほどの研究員の姿が。研究員の田辺剛士さん(29)は「いつも東大阪のおっちゃんと呼んでいる。周りを沸かせる気さくな人」と語り、今後忙しさを増すであろう山中さんについて「少し遠くへ行ってしまいそう。先生、ディスカッションしましょうと言いたい」と複雑な思いをのぞかせた。
研究員の大貫茉里さん(28)は「厳しいところもあるというより、厳しいところしかない。もちろん尊敬する先生です」と笑顔で話し、8日の記者会見後に山中さんに声を掛けると「少し疲れた」と口にしたと明らかにした。
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121009/trd12100912390002-n1.htm

「学生、仲間に恵まれた」 一夜明け、山中教授 妻「ぼうぜん」 京大で会見
ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大の山中伸弥教授(50)は、一夜明けた9日午前、妻で医師の知佳さん(50)とともに京大(京都市左京区)で記者会見し「学生や仲間に恵まれたことが、受賞につながった」とあらためて感謝の言葉を述べた。
知佳さんは「こんなにたくさんの方に喜んでいただけることがうれしい。連絡を受けてから、ぼうぜんとしている。ありがとうございました」と話した。
山中教授は会見冒頭で、受賞の感想について「昨日も感謝と責任と申し上げたが、2つの気持ちを強く持っている」と話し、「報道対応の後(9日未明に)研究室に行くと、学生が変装して待っていてくれた。彼らがいないとiPS細胞はできなかった」とした。
山中教授は知佳さんと一緒に大学に到着し、会見に先立ち京大職員から花束を贈られた。
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/121009/scn12100911210004-n1.htm

「夢と希望与える偉業」 野田首相、功績たたえる
野田佳彦首相は9日、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大の山中伸弥教授について「若い研究者に夢と希望を与える偉業だ」と功績をたたえた。官邸で記者団の質問に答えた。
さまざまな組織の細胞になる能力がある「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を開発した山中教授に対し「国内を拠点に研究され、素晴らしい受賞だ」と強調した。
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121009/plc12100910230008-n1.htm

「資金で苦労、とうかがっている」 田中文科相、研究支援に努力
山中伸弥京都大教授のノーベル医学生理学賞受賞決定について、田中真紀子文部科学相は9日、閣議後の会見で「研究環境の整備や予算など、研究支援に一層努力していきたい」と述べた。
田中文科相は「資金で苦労しているとうかがっているので、クリアできるよう応援できるといい。初めて3年前に京都大の研究現場を見た時、国家をあげて協力していけば、世界の人類の幸せに結び付くと実感した」と話した。
前原誠司国家戦略担当相は「受賞を契機に若い人たちが科学技術に関心を抱き、科学技術活動全体の裾野が広がることを期待している」と述べた。前原氏は同日朝、電話で山中教授にお祝いの言葉を伝え「政策面でバックアップしていかないといけないので、アドバイスをしてほしい」と要請したという。「科学技術の伸ばすべき分野にはしっかりとお金を入れていかないといけない」と強調した。
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121009/plc12100914460013-n1.htm

三井厚労相「さらに支援したい」
京都大の山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞を受賞したことを受けて、三井辨雄厚生労働相は9日、閣議後の記者会見で、「これまでも臨床研究の支援をしてきているが、今後、関係省庁と連携を取り、さらに支援していきたい」と述べた。
三井厚労相は「まずは心から祝意を申し上げたい。おめでとうございました」と山中教授の功績をねぎらい、研究開発現場への資金面での支援強化について「協議していきたい」と述べた。
受賞対象となったiPS細胞(人工多能性幹細胞)をめぐっては、安全面、倫理面に課題もあり、厚労省は臨床研究に関する指針の見直しを進めている。今回の受賞で、早急な見直しを求める声がさらに高まることも予想されるが、三井厚労相は「慎重に検討したい」と述べるにとどめた。
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/121009/scn12100912000005-n1.htm

ネットでの寄付、1日で280万円に 「私たちの生きる希望」障害者家族からも
山中伸弥さんのノーベル賞受賞を受け、相次いでいた山中氏が所長を務める京都大iPS細胞研究所へのインターネットを通じた寄付金が9日、計約280万円を超えた。
寄付を取り次ぐサイト「ジャスト・ギビング・ジャパン」の事務局によると、山中さんが所長を務める同研究所への寄付は、受賞発表後の8日午後7時ごろから相次ぎ、9日午後8時までに312件、計282万4800円が集まった。
金額は1人500円から10万円ほどで、山中さんの受賞や会見での発言に感銘を受けた人たちがほとんど。難病や障害に苦しむ家族からの寄付もあり、「先生の研究は私たちにとって生きる希望です」とメッセージを寄せた人もいた。
山中さんは同サイトで、公的資金でまかなわれる研究費について、平成26年度以降のめどが立っていないとし、研究には民間の協力が必要と訴え。
今年3月には、山中さん自身が京都マラソンの完走にチャレンジすることを条件に研究費の寄付を募り、レース前までに約900万円を集めていた。
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/121009/scn12100921050007-n1.htm

両陛下が電話でお喜びとお祝いの言葉 「健康に留意され研究をお続けに」
天皇、皇后両陛下は9日、ノーベル医学・生理学賞受賞が決まった京都大の山中伸弥教授(50)に、お喜びとお祝いの言葉を、川島裕侍従長を通じて電話で伝えられた。同日、宮内庁が明らかにした。
宮内庁によると、川島侍従長は、両陛下が受賞を心から喜ばれていることとともに、「健康に十分留意されつつ、研究をお続けになるように」という趣旨のお言葉を伝えた。
宮内庁によると、両陛下は平成21年4月に文部科学省幹部らとともにiPS細胞について懇談するなど、複数にわたって山中教授とお会いになっているという。
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121009/imp12100913400001-n1.htm

「ビール1ケース、唐揚げ全部!」酒豪、ユーモアあふれる一面も
普段は真理を追い求める研究者としてストイックに没頭する日々。酒豪としても知られ、人が集まる場所では必ず笑いを誘う。ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった京都大教授、山中伸弥さん(50)は、再生医療への道を切り開くパイオニアとしてだけではなく、ユーモアあふれる「素顔」の持ち主でもある。
「本当は僕はもっと面白い人間だと思うが、これだけの方を目の前にすると、なかなか言えない」。8日夜、受賞決定後に開かれた記者会見で、山中さんは100人を超える報道陣らをどっとわかせた。
講演のたびに「手術下手だった」という研修医時代を振り返る。周囲に「じゃまなか」と呼ばれた当時のことを自虐的に語り、会場では必ず笑いが起こる。
「大阪生まれの大阪育ちですので、ある程度は自然と身についたのかも。(留学先の)米国でプレゼンテーションの大切さ、いかに人の心をつかむか、そのためには笑いの一つもとらないとだめだと学びました」
人情味が厚く、酒好きのエピソードもある。「壱(いっ)發(ぱつ)野(や)郎(ろう)の会」。大阪教育大附属高天王寺校舎昭和56年卒の同級生十数人が卒業後に「大きなことをやろう」と始めた年2回の飲み会に、山中さんも仕事の都合を付けてほぼ毎回顔を出す。
「この会から本当に大きくなったやつが2人も出た」とメンバーの芳(よし)武(たけ)努さん(50)。もう一人は世耕弘(ひろ)成(しげ)参院議員を指す。
山中さんと芳武さんは高校時代からの大親友。「誠実でお人よし。そして、飛び抜けて優秀だった」と振り返る。医者になるという言葉通り、神戸大医学部に進学した。
大学に入ってからも2人は毎月のように酒を飲んだ。飲み方は豪快で、ビール1ケースを空け、行きつけの店では「空揚げ、全部持ってきて」と注文したことも。
最近はランニングに熱中している山中さん。今年8月の飲み会では、チャリティーランナーとして参加する11月の大阪マラソンを楽しみにしていたという。
あまり仕事の話はしないが、iPS細胞(人工多能性幹細胞)について尋ねたことがある。「臨床応用されて、患者さんを救って初めて『成果』だよ」。常に医師の立場を忘れないのが印象的だった。
「意志が固く、愚直に一つのことを突き詰め、とことんやる。けれど謙虚で決して偉ぶらない。そういうところを慕って人が集まるんとちゃうかな」。多忙な山中さんの体調を気遣いながらも、次の壱發野郎の会を心待ちにしている。
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121009/art12100917570008-n1.htm

京都府が特別栄誉賞 京都市も名誉市民に 本人は「身に余る光栄」
京都府は9日、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大の山中伸弥教授(50)に府特別栄誉賞を授与すると発表した。
同賞は平成14年に創設され、特筆すべき業績を挙げた京都ゆかりの人物が対象。これまでには14年にノーベル化学賞を受賞した島津製作所の田中耕一氏、20年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠氏と益川敏英氏に贈られている。
一方、京都市の門川大作市長も9日午前、京大で山中教授と会談し、名誉市民の称号を与える方針を伝えた。山中教授は「身に余る光栄です。ありがとうございます」と応えた。
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/121009/trd12100918480008-n1.htm

科学者の道「ばかげてる」 受賞決定者、通知表で酷評
科学者を目指すのはばかげた考え-。英メディアは9日、山中伸弥京都大教授(50)と共に2012年ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった英ケンブリッジ大のジョン・ガードン名誉教授(79)が、15歳当時通っていた英名門のイートン校の通知表で酷評されていたと伝えた。
「破滅的な学期だった」のひと言で始まる1949年夏学期の通知表で担当教師は、ガードン氏の学業について「満足するには程遠く、リポートの中には50点中2点というものもあった」と指摘。「(教師の)言うことを聞かず、自分のやり方に固執する」とした。
将来の道も「科学者を目指すと承知しているが、ばかげた考えだ。本人にとっても教える側にとっても完全な時間の無駄」と書き、通知表を締めくくった。
この年のガードン氏の生物学の成績は250人中、最下位。
(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/121009/erp12100920550004-n1.htm

「大変なことになった」 ノーベル賞の山中氏夫人
夫妻で記者会見

ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった京都大学の山中伸弥iPS細胞研究所長は9日、夫妻での記者会見を開き、「あらためて感謝と責任という気持ちを強く持っている。仲間、家族に感謝したい」と喜びを語った。妻の知佳さんは「昨日連絡を受けてからぼうぜんとしている。たくさんの人に喜んでもらえて本当にうれしい」と笑顔を見せた。
山中教授は今までの研究人生を振り返り「野球は3割打つと大打者だが、研究者は1割あたれば大成功。失敗が多く日常のストレスは大きい。そんなとき家族の存在、笑顔でむかえてくれるのは大きかった」と語った。
知佳さんは家庭での山中教授を「家では普通の父親。休日は進んで手伝ってくれる。愚痴も言わず、黙って走りに行く」とし、「注文をつけるとすれば疲れているのに走ろうとすること。ほどほどに」と話した。
知佳さんは「研究競争が激しいときは声をかけるのもはばかられるほど」とし、「皆さんのサポートのおかげとつくづく感じる」と話した。
昨日のノーベル財団から受賞の連絡を受けたとき、知佳さんは「布団にカバーを掛けており、娘はソファで寝ていた」。そのとき山中教授が電話に出て英語で話し「サンキュー、サンキュー」と言っていたので「娘とたいへんな事になったと顔を合わせた」と振り返った。
山中教授は創薬研究や臨床応用、iPS細胞を蓄えるiPSストックの作製などの目標を掲げる。山中教授は「受賞してもこれまでの目標は変わらない。来週には研究者に戻りたい」と力を込めた。
(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASHD09002_Z01C12A0000000/

山中教授「感謝と責任の気持ち」 ノーベル賞受賞から一夜明け
日本人2人目のノーベル生理学・医学賞受賞から一夜明けた9日午前、山中伸弥京都大学教授(50)は京都大で記者会見し、「感謝と責任という2つの気持ちを強く持っている」などと喜びを語った。会見に同席した妻、知佳さんは「たくさんの方に喜んでもらえて本当にうれしい。(受賞の)連絡を受けたときはぼうぜんとしていました」と声を詰まらせた。
会見に先立ち、山中教授は午前9時30分ごろ、知佳さんと同大学の本部棟前に車で到着。黒いスーツに濃いブルーのネクタイ姿で現れた山中教授は、やや緊張した面持ち。大学職員ら数十人に祝福の拍手で出迎えられると、何度も頭を深く下げた。
女性職員から花束を贈られた山中教授は「ありがとうございます」と照れくさそうにほほ笑んだ。職員らに向かって笑顔を浮かべておどけた表情をのぞかせると、周囲は笑い声と歓声に包まれた。
(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG09013_Z01C12A0MM0000/?bu=BFBD9496EABAB5E6B39EBA9E86B3BBE3BEF9E2B8F981B4E0FDA6B38A82B3A0E193A587BBAAAAB8A58AEBA0BFA09FE4A7ABB5A3818796B98282BABBB89186E3B7BCB9FD8B98939F889B9BE09C99BAE1EAB1999EE5EBABB7B1A3BC86B88AA28ABC9DBAE586E1A8A08BFD8AA49B99E6E493B4B39182A29A9C84FDE384BAE59DBBA1BDE7E0ABA082B998A785949495AA99FD84A490EAB5FDB5B08AFDA082A582B183A8E6ABB8B380B8BA9F9CB8A4E6A8FDA69BE68383A896EAE6ABA58B8AE6BB94BBEA8590818ABBEAB885BEB4BB8380A6939FAB8690A39BA283E59982E6B6A0AABBAA9FAB869086A8B38A88988688A0E1869EBC81B681E1E493B9BCFD90A69499B89FB8B6A89387B5A794A791E2B8A582AB9BB5E59AA2A1AAE093A398E2E6B3B5878AA3979C9FBEB1AA9DBD87BDA6AAB3F99BA3B7879FA7A193B99686A3A5B9E6B097E0B6919D9FBB9A868AB584E39AEA9799F9A18882AAB994BFA1A7B0B99CBC98919A9886FDB7A4ABB59697EF&bv=NDSKDBDGXNASDG09029_09102012CR0000%5CDNX%5Cf3daca86++++++&cg=31

山中教授、研究は「1割バッターでも大成功」
日本人2人目のノーベル生理学・医学賞受賞決定から一夜明けた9日午前、山中伸弥京都大学教授(50)は京都大で記者会見し、「感謝と責任という2つの気持ちを強く持っている」と喜びを語った。「iPS細胞が本当の意味でノーベル賞にふさわしい仕事であったと思えるように頑張りたい」と再生医療などへの貢献を誓った。
山中教授は午前9時30分すぎ、出勤。記者会見で山中教授は研究生活について「1割バッターでも大成功」と話し、「9回失敗しないと1回の成功はやってこない。日常のストレスが大きく、何十回トライしても失敗ばかりで、泣きたくなる二十数年だった」と振り返った。
治療への応用まで課題も山積しており、「来週からは現役の研究者として、気持ちを切り替えて現場に戻りたい」と決意を語った。会見に同席した妻で医師の知佳さん(50)は「たくさんの方に喜んでもらえて本当にうれしい」と話した。
(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG09025_Z01C12A0MM0000/?bu=BFBD9496EABAB5E6B39EBA9E86B3BBE3BEF9E2B8F981B4E0FDA6B38A82B3A0E18381BCA1E6B1A6B39D9596BFA09FE4A7ABB5A3818796B98282BABBB89186E3B7B394B6E782FDBAB3B6E6A0A08687E599EAF985BCA6BBB7B1A3BC86B88AA28ABC9DBAE586E1A8A08BFD8AA49B99E6E493B4B39182A29A9C84FDE384BAE59DBBA1BDE7E0ABA082B998A785949495AA99FD84A490EAB5FDB5B08AFDA082A582B183A8E6ABB8B380B8BA9F9CB8A4E6A8FDA69BE68383A896EAE6ABA58B8AE6BB94BBEA8590818ABBEAB885BEB4BB8380A6939FAB8690A39BA283E59982E6B6A0AABBAA9FAB869086A8B38A88988688A0E1869EBC81B681E1E493B9BCFD90A69499B89FB8B6A89387B5A794A791E2B8A582AB9BB5E59AA2A1AAE093A398E2E6B3B5878AA3979C9FBEB1AA9DBD87BDA6AAB3F99BA3B7879FA7A193B99686A3A5B9E6B097E0B6919D9FBB9A868AB584E39AEA9799F9A18882AAB994BFA1A7B0B99CBC98919A9886FDB7A4ABB59697EF&cg=31

「高い目標を持つ大切さ教わった」大学院生ら感激
「国内研究者の誇り」。山中教授の快挙に東京大大学院医学系研究科博士課程3年の内田優輝さん(29)は目を輝かせる。大学院では自己免疫疾患をテーマに研究に励んでおり、「高い目標を持つ大切さを改めて教わった。いつか山中教授のように人の役に立つ大きな仕事がしたい」と意気込む。
精神神経疾患などを研究する同博士課程3年の柳下祥さん(29)は「国内で長く研究を続けてきた山中教授の受賞は、とても勇気を与えられた」と話す。国内の研究環境は海外に比べ、決して恵まれているとはいえないと実感しており、「今回の受賞を機に、国内の研究環境の整備が進んでほしい」と訴えた。
文部科学省が指定する理科教育の重点校「スーパーサイエンスハイスクール」の教諭らも偉業をたたえた。
千葉市立千葉高校(千葉市)の佐藤晴光教頭(48)は「生徒らに夢を与えてくれた」と力を込める。「山中教授の研究は高校の教科書の基礎的理論の応用。現在学んでいる内容が医療の最先端につながる、と生徒にもわかるはず」と語った。
「生徒の励みになる」と話すのは、埼玉県立松山高校(埼玉県東松山市)の今井克己教頭(59)。「(画期的な研究成果を残した)山中教授の功績をバネに、新たな研究課題を発掘できるような生徒に育ってほしい」と期待を込めた。
(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG09012_Z01C12A0CC0000/

「再生医療へ期待の表れ」京大生、喜びの声
京都大(京都市)の学生からも喜びの声が上がった。
医学部1年生の周素蘇さん(19)は「中学と高校も山中先生と同じ学校なので親近感をもっていて、受賞にすごいなと思った。今後の授業へのモチベーションになります」と言い教室に向かった。
医学部の大学院生の男性(30)は「まだ実用化のメドも立っていないので早い受賞だなと感じた」と驚いた様子。「再生医療への期待の表れでは」と話した。
山中教授はiPS細胞の研究費用を募るため、今年3月の京都マラソンに参加するなどしていた。医学部5年生の安芸森央さん(23)は「ノーベル賞を取ったので、研究費の心配はもういらないのでは」と気遣った。
(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG09017_Z01C12A0CC0000/

書店に関連書籍コーナー 「一般の人にも関心を」
大型書店では山中教授の受賞決定を祝い、iPS細胞の関連書籍のコーナーを設ける動きが相次いだ。
丸善丸の内本店(東京・千代田)では受賞が決まった8日夜、3階の理工学書売り場に「山中伸弥教授、iPS細胞研究でノーベル生理学賞受賞!」と掲示。山中教授の著書やiPS細胞を特集した雑誌など約15種類を並べ、興味深そうに本を手に取る人もいた。
売り場の担当者、佐藤絵美子さん(31)は「理系を志す中学・高校生に読んでもらい、山中さんに続く研究者を目指してほしい。普段、専門書を手に取らない一般の人にも関心を持ってもらえれば」と期待した。
三省堂書店神保町本店(東京・千代田)も「祝ノーベル医学・生理学賞受賞!」とのパネルを掲示し、関連書籍コーナーを設けた。担当者は「ノーベル賞受賞でiPS細胞への関心が高まるはず。急いで出版社に追加発注している」と話していた。
(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG09014_Z01C12A0CC0000/

研究室持つ米でも祝福の声「この日を待っていた」
山中伸弥京都大学教授がiPS細胞の研究を始めるきっかけをつくった米サンフランシスコで8日、関係者から祝福の声が上がった。山中教授はカリフォルニア大サンフランシスコ校(UCSF)系列のグラッドストーン研究所に研究室をもち、日米を往復する生活を送っている。
同研究所は同日、記者会見を開き、サンダーズ・ウィリアムズ所長が「シンヤ(山中教授)の素晴らしい研究は今後、世界中の研究者たちによって医学の現場に応用されていくだろう」と喜びを語った。
山中教授は今月24~25日、同研究所で開かれるシンポジウムで講演する予定だという。
地元紙サンフランシスコ・クロニクル(電子版)は「UCSFの研究者がノーベル賞受賞」と報じ「皆でこの日を待っていた。受賞は時間の問題だと思っていた」などとする大学関係者のコメントを紹介した。
地元テレビやラジオも「サンフランシスコで才能を見いだされた日本人研究者がノーベル賞受賞」と繰り返し報じた。
(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0900O_Z01C12A0CR0000/

筋無力症など難病の患者団体に希望 「治療法確立を」
iPS細胞はあらゆる細胞に成長し、傷んだ臓器の修復など再生医療の実現につながるとの期待が高い。根本治療のない難病の患者団体は「快挙だ」と喜び、治療へ道が開けることを切望する声が相次いだ。
筋力が弱る難病の患者でつくる「全国筋無力症友の会」(京都府)の北村正樹事務局長は「原因究明と治療法の確立を待つ患者にとって希望になる」と強調した。
神経と筋肉の接合部に異常が起き、重症の場合は寝たきりに。対症療法の研究は進むが、薬を一生飲み続けなければならない。「根本治療が一番の願い。制限がなくなり、普通の生活に戻れる」
加齢に伴い視界の中心でゆがみや大幅な視力低下が起きる「加齢黄斑変性」の患者らも研究成果の応用に期待する。
患者の支援活動などを続ける「AMDアライアンス・インターナショナル日本事務所」(東京)によると、国内患者は推定70万人。同事務所の神谷和子さんは「高齢化に伴い患者は増えている。国は受賞を機に治療法への応用を後押ししてほしい」と要望する。
国が研究対象としている難病のうちiPS細胞の応用研究が始まっているのはALS(筋萎縮性側索硬化症)など一部のみ。約70の患者団体が加盟する「日本難病・疾病団体協議会」(東京)の水谷幸司事務局長は「これまで日の当たらなかった難病にも研究のすそ野が広がれば」と話した。
(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG09015_Z01C12A0CR0000/

iPS細胞の実用化を後押し 文科省など、研究機関で技術共有
文部科学省や厚生労働省、経済産業省は体の様々な細胞に育つiPS細胞の早期実用化へ相次いで支援策を打ち出す。山中伸弥京都大学教授の成果が2012年のノーベル生理学・医学賞に決まり、世界に認められた日本発の技術を再生医療や新薬開発にいち早く生かす狙いだ。(関連記事3面に)
文科省は京大iPS細胞研究所を中心に、国内の研究機関の連携を後押しする。各機関は目や血液、心臓など専門分野が違うが、目的の細胞や組織に育てる技術を共有し、将来の移植治療に役立てる。
研究ネットワークづくりに向け、13年度予算案に87億円を要求。今後、基礎研究から応用まで長期間一貫して取り組む研究体制の整備も検討する。治療に備えたiPS細胞を備蓄する仕組みづくりや知的財産権の保護にも力を入れる。
田中真紀子文科相は9日の閣議後の記者会見で「山中教授は資金面で苦労してきたと聞いている。今後はクリアできるようにしたい」と述べ、研究資金を手厚くする意向を示した。
経産省はiPS細胞の培養や品質の評価に使う機器を開発し、国際標準を目指す。枝野幸男経産相は9日の閣議後の記者会見で「経産省は事業化に向けた研究会を立ち上げている。今後はさらに取り組みを強化したい」などと述べた。
厚労省も再生医療技術の導入に向けた制度整備に乗り出している。13年度にも、国内で理化学研究所などがまず目の難病を治す臨床研究を人で始める予定。iPS細胞の作製条件などを来年3月までに詰め、研究者らに通知する。再生医療の実施機関を限定し、13年夏をメドに先行的にiPS細胞の使用を認める医療機関の基準を定める。
米国など海外勢の巻き返しに対する危機感は強い。実用化研究で先行されると、優れた頭脳の確保や大規模な研究協力で海外に遅れる恐れがあるからだ。山中教授はこれまで、若手研究者らを育む研究体制や研究資金の必要性を訴えてきた。
(日本経済新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG08031_Z01C12A0MM0000/

「感謝と責任」と山中教授 一夜明け、妻と
ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大の山中伸弥教授(50)は、一夜明けた9日午前、妻で医師の知佳さん(50)とともに京大(京都市左京区)で記者会見した。山中さんは会見冒頭で、受賞の感想について「昨日も感謝と責任と申し上げたが、二つの気持ちを強く持っている」と話した。大学に到着した山中夫妻は会見に先立ち、京大職員から花束を贈られた。
山中教授は、さまざまな組織や臓器の細胞になる能力がある「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を開発。英ケンブリッジ大のジョン・ガードン名誉教授も同時受賞が決まった。
(47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012100901001421.html

山中教授夫妻、京大で会見 「学生、仲間に恵まれた」
ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大の山中伸弥教授(50)は、一夜明けた9日午前、妻で医師の知佳さん(50)とともに京大(京都市左京区)で記者会見し、「学生や仲間に恵まれたことが受賞につながった」と感謝の言葉を繰り返し「これからが勝負。できるだけ早く研究現場に戻りたい」と決意を新たにした。
知佳さんは「こんなにたくさんの方に喜んでいただけることがうれしい。連絡を受けてから、ずっとぼうぜんとしている。ありがとうございます」と話した。
山中教授は会見冒頭で「昨日も感謝と責任と申し上げたが、二つの気持ちを強く持っている」と強調した。
(47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012100901001421.html

京大、iPS細胞研究所を公開 研究員、喜びと戸惑い
京都大は9日、山中伸弥教授が所長を務めるiPS細胞研究所を報道陣に公開した。日々研究を共にする研究員からは喜びと同時に戸惑いの声も出た。
研究所は2010年4月に発足。地上5階、地下1階の建物は、山中さんが留学していた米国の研究所を参考に、実験室ごとに仕切りを設けないオープンラボと呼ばれる造りになっている。
山中さんの研究室では9日も黙々と研究に打ち込む10人ほどの研究員の姿が。研究員の田辺剛士さん(29)は「いつも東大阪のおっちゃんと呼んでいる。周りを沸かせる気さくな人」と語った。
(47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012100901001583.html

山中さんに京都府特別栄誉賞 「素晴らしい話題日本に」
京都府は9日、ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった京都大の山中伸弥教授(50)に府特別栄誉賞を贈った。
山田啓二知事が同日午後に京都市左京区の京大を訪れ「素晴らしい話題を京都から日本中に届けてもらった」と山中教授に賞状などを手渡した。
ノーベル賞が決まった翌日の特別栄誉賞授与に、山中教授は「私たちもこのスピードに負けないように、頑張っていきます」と応じた。
山田知事は会談後、記者団に「山中先生は、目線の低い謙虚な方。先生の研究成果がこれからどれだけ多くの人の命を救うのかと思うと、本当にうれしい」と話した。
(47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012100901001998.html

山中教授「文学賞目指す」と冗談 スウェーデン大使と会談
スウェーデンのラーシュ・バリエ駐日大使が9日、京都大を訪れ、山中伸弥教授と会談した。会談に同席した京大の松本紘学長が「2回目のノーベル賞もあるかもしれない」と話すと、山中さんは「文学賞を目指して頑張ります」と冗談で返答。大使も「平和賞もあります」と応じた。
会談では大使が「素晴らしい研究で、非常に喜ばしい。受賞は当然です」と話し、山中さんは「喜んで賞をいただきます」と答えた。
(47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012100901001677.html

山中さん装い8月からツイート 「ノーベル賞キター!」
「ノーベル賞キター!」。京都大の山中伸弥さんがノーベル医学生理学賞に決まった直後、山中さんを装い受賞の喜びをツイッターでつぶやく人物が出現。ネット上で話題になったが、京大iPS細胞研究所が9日に「本人はツイッターしていない」と否定、成り済ましと判明した。
山中さんを名乗ったツイッターは8月9日から写真付きで開設されていた。つぶやいたのは開設時を含めた3回だけだったが、同28日には「すごい発見をしました。近々ご報告します」と記載。発表当日の10月8日は「ノーベル賞キター!」とつぶやいたことで、ネット上で本人ではと話題が広まった。
(47NEWS)
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012100901002023.html

「世界の患者に薬提供を」 ノーベル賞・山中さん一夜明け会見
ノーベル医学生理学賞受賞の決定から一夜明けた9日午前、京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授(50)が京都市左京区の京大で会見した。iPS細胞を使った治療薬の開発について「世界中の難病の患者に、メードインジャパンの薬を提供したい」と決意を語り、国内の製薬会社に協力を呼びかけた。
■製薬企業に協力訴え
同研究所はiPS細胞研究の目標として、新薬の開発▽臨床研究の実施▽知的財産の確保▽iPS細胞ストックの構築-などを掲げている。
山中教授は、遺伝性難病の患者から提供された体細胞を使ってiPS細胞を作って新薬の探索や効果を確かめる研究について、「『餅は餅屋』というように、製薬会社の指導、協力を得るのが近道。(ノーベル賞の受賞決定で)より多くの協力を得られたらと思う」と述べ、製薬企業の共同研究を推進する考えを示した。
また、京大グループがマウスのiPS細胞で精子や卵子の作製に成功したことに触れ、「人でも精子や卵子の作製に成功した場合、受精させてもいいのか。(受精がよくても)どこまで発生の経過を見ていいのか。ものすごく大きな問題だ」とし、「研究者、市民、生命倫理の専門家が、今から議論する必要がある」と訴えた。
山中教授は妻の知佳さん(50)とともに午前9時半に京大本部棟に到着、職員の大きな拍手の出迎えを受け、花束を受け取った。知佳さんは「(受賞の一報に)これは大変なことになったと思った。『よかったね』と声をかけた」と夫をねぎらった。
(京都新聞)
http://kyoto-np.jp/environment/article/20121009000048

山中教授を名誉市民として表彰 京都府・市 ノーベル賞受賞で
京都大の山中伸弥教授のノーベル医学生理学賞受賞を受け、京都市の門川大作市長は9日、京都市左京区の同大学の山中教授を訪れ、学術・技芸の進展への寄与をたたえ、名誉市民として表彰する意向を伝えた。
午前10時前から5分間面会し、門川市長は「おめでとうございます。名誉市民表彰を是非、お受けいただきたい」と祝意を述べた。山中教授は「身に余る光栄です」と応えた。
京都府は9日、山中教授に、府特別栄誉賞贈呈を決めた。
特別栄誉賞は、府の名誉を世界的に高めた人が対象。田中耕一さんのノーベル化学賞受賞を機に2002年に創設し、これまでに3人に贈っている。同日午後に山田啓二府知事が同大学を訪れて贈る予定。
(京都新聞)
http://kyoto-np.jp/politics/article/20121009000049

京都大が山中教授の特設ページ 喜びの表情や論文内容を掲載
京都大は大学ホームページに山中伸弥教授の特設ページを開設、教授の喜びの表情を速報するとともに、その業績を紹介した。
ノーベル賞受賞決定を受けて開かれた8日夜の記者会見の模様や、9日朝に本部棟前で職員から花束を受け取る山中教授の写真のほか、iPS細胞の作製を報告する論文や記者会見の内容をまとめている。
山中教授が在籍した大阪市立大と奈良先端科学技術大学院大もホームページで受賞を知らせた。大阪市立大は助手時代の上司や大学院生当時の指導教官の喜びや祝福の声を掲載。「夜を徹して仕事をするタイプではなく、適当な時間になるとさっと帰りますし、効率よく時間を使っていた」というエピソードも紹介している。
(京都新聞)
http://kyoto-np.jp/education/article/20121009000062

山中教授夫妻が会見 家族と研究仲間に感謝
人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発でノーベル医学生理学賞の受賞が決まった山中伸弥京都大教授(50)は一夜明けた9日午前、妻で医師の知佳さん(50)と京都大で記者会見した。昨夜は祝福の連絡などが相次ぎ「少し寝不足」(知佳さん)としながら、山中教授は「家族や仲間に支えられてきたことをあらためて感じた」と感謝した。責任の大きさにも触れ、「今週は研究の現状を話していくが、来週からは研究現場に戻り、iPS細胞の技術を完成させたい」と意気込んだ。
山中夫妻は午前9時半、京都大本部棟で職員約30人が見守る中、お祝いの花束を「ありがとうございます」と受け取り、拍手で迎えられた。
午前10時過ぎ、大勢の報道陣で埋まった大会議室で、会見が始まった。山中教授は「感謝と責任を強く感じている」と切り出した。
「研究をやめたくなる時もあったが、家に帰ると家族が笑顔で迎えてくれ、米国留学にも一緒に行ってくれた。支えがなければ、研究は続けられなかった」と知佳さんを意識しながら強調。知佳さんは「予想外の受賞で、連絡を受けてからぼう然としている」「リラックスする時間が限られているので、家族としてはしっかり休んでほしい」と、夫への気遣いを見せていた。
山中教授が開発したiPS細胞は、さまざまな組織や臓器の細胞になる能力があり、再生医療への応用が期待されている。英ケンブリッジ大のジョン・ガードン名誉教諭も同時受賞が決まった。
(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0005437818.shtml

日本ALS協会“希望と喜び”
ノーベル医学・生理学賞に京都大学教授の山中伸弥さんが選ばれたことについて、全身の筋肉が次第に動かなくなる難病=ALSの患者などでつくる日本ALS協会の会長の長尾義明さんは「患者も希望や生きる力をもらうことができた」と喜びを伝えました。
徳島県板野町に住む長尾義明さん(64)は22年前、42歳のときにALS=筋萎縮性側索硬化症と診断されました。
現在、顔の筋肉や右足の一部を除いてほとんど体を動かすことができないため、家族の介助を受けながら文字盤を使ってコミュニケーションをとっています。
ALSは、これまで病態を再現することが難しく新薬の開発は進んでいませんでしたが、ことし8月、京都大学の研究グループが患者の皮膚からiPS細胞を作って発症のメカニズムの一部を解明することに成功し、新たな治療薬の開発に結びつくと期待されています。iPS細胞を作り出すことに成功した山中さんがノーベル医学・生理学賞に選ばれたことについて、長尾さんは「iPS細胞によってALSの原因究明と治療法の開発が進み、患者も希望や生きる力をもらうことができました。ALSの克服は患者と家族の願いであり、一日も早く治療薬ができる日を待っています」と喜びを伝えました。
(NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121009/k10015600471000.html

ガードン博士“山中さんに期待”
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に京都大学教授の山中伸弥さんとともに選ばれたイギリスのケンブリッジ大学名誉教授のジョン・ガードンさんが、インタビューに応じ、iPS細胞の技術が医療の分野で一刻も早く実用化されることに期待を示しました。
ケンブリッジ大学名誉教授のジョン・ガードンさんは、8日、ロンドンでインタビューに応じ、成長した細胞の核でも卵の中に入れることで、受精卵の細胞核と同じような状態になる「初期化」が起きることを世界で初めて示したことがノーベル賞の受賞につながったという認識を示しました。
そのうえで「私が行った研究をさらに発展させて、iPS細胞を作り出し、病気の治療に生かすことができるようにした山中教授の業績は非常に重要であり、心より称賛したい」と述べ、山中さんの業績を称えました。
そして、山中さんが日本で行った記者会見で、早く研究現場に戻って研究を続ける考えを示したことについて、「それは本当に正しい考えだ。iPS細胞の技術を病気の治療にどのように役立てていくのか、私たちは皆、実験を続けて、できるかぎり早く解明したいと思っている」と述べ、iPS細胞の技術が医療の分野で一刻も早く実用化されることに期待を示しました。
(NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121009/k10015602141000.html

同時受賞の英博士 山中さんたたえる
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者に、京都大学教授の山中伸弥さんとともに選ばれたイギリス・ケンブリッジ大学のジョン・ガードン博士は、ロンドン市内で記者会見し「山中さんの発見のおかげで私の研究への関心も高まった」と述べ、山中さんの功績をたたえました。
イギリス・ケンブリッジ大学のジョン・ガードン博士は、8日、ロンドン市内で記者会見を行い、「朝の8時半に研究室にノーベル財団から受賞の連絡があった。自分が受賞するとは思っていなかったので、間違って電話してきたのではないかと思った」と連絡が来たときの驚きを語りました。
そのうえでガードン博士は「私の研究は実用性に乏しいのではないかとみられて休眠状態だったが、2006年の山中さんの発見が私の研究への関心を再び高めてくれた。人の受精卵を使わずに細胞を初期化させてさまざまな細胞に変化させる新たな技術を生み出したことが彼の大きな業績だ」と述べ、山中さんの功績をたたえました。そして、ガードン博士は「けさは忙しすぎて、まだできていないが、山中さんには祝福のメッセージを送るつもりだ」と話していました。
(NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121009/k10015599171000.html




iPS細胞研究の山中氏らにノーベル賞 医学生理学賞
実用化待つ人へ「希望を持って」 山中教授が受賞会見
【山中教授にノーベル賞】 バチカンも好感か
山中教授「まさに日本という国が受賞した賞」
iPSは「細胞のタイムマシン」 常識覆した山中氏
山中氏ノーベル賞:二人三脚で大発見支え 高橋・京大講師
「ヤマナカが進歩させた」=共同受賞のガードン博士-京大から日本人研究
「子どもの笑顔が支え」「少し休んで」山中さん夫妻会見」の追加情報です。