板橋区ならではの謎価格の牛ブロック肉でハヤシライスを作ってみた | C.I.L.

板橋区ならではの謎価格の牛ブロック肉でハヤシライスを作ってみた

板橋区には都会と呼べる街がなく、すべてにおいて前時代的な 「取り残された街」 なんだが、そのお陰で都心に近い南東部でも地価がそれほど高くなく、昔ながらの商店街の規模が大きく、良心的な個人店が数多く生き残っている。結果、様々なジャンルで 「競合が多い → 客寄せ努力 → 価格が安い」 という公式が成り立つ。

これが消費者からするとありがたい 「板橋価格」 の秘密であり、また個人事業主が頭を悩ます 「板橋商売」 の難しさでもある。

でまあそんなお堅い導入でなんだけどさ


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お散歩がてらほっつき歩いてたらグラム78円の牛ブロックを発見!これは買いだ!輸入肉とはいえ、この価格設定はステキ!

ただ値段が値段だし、ステーキで食べるにはちょっと不安があるため、今日はブロック肉の煮込み料理を作る事に決定。



ところが、肉を手に入れて嬉しかったからか、他の材料を買いそびれ、有り合わせで作らねばならないという状況に。さすがオレ。いつもツメが甘いオレ。

仕方ないので、今回は下記の材料でレストラン味のハヤシライスを目指す。なんでハヤシなのかというと、白米をガンガン消費できるメニューの方が、他の一品を作らずに済んで楽だからである。これがビーフシチューとなると、他にも何品か欲しくなるじゃん?それってよくないじゃん?(典型的なダメ主婦の思考)


--材料(4食分)--
牛ブロック 約400g
玉ねぎ 1~2個(※)
ジャガイモ 2~3個(※)
セロリ(葉) 1本分(※)
トマト缶 0.5~1缶
ニンニク 2片
赤ワイン 1カップ
水 2カップ
コンソメ(洋風のダシの素ならなんでもOK) 600cc分の分量がちょうど良いと思う
ケチャップ 大さじ3(トマト缶が多い場合は減らしてもOK)
醤油 大さじ1
塩 味を見ながら適量を

オレガノ 小さじ0.5
ナツメグ 小さじ0.3

小麦粉 大さじ3
バター+オリーブオイル 合計で大さじ3

※印のついている玉ねぎ・ジャガイモ・セロリは、どうせ形が残らなくなるまで煮込むので、量は適当でいいです。「書いてある分量くらいならいいんじゃね?」 程度にお考え下さい。

また、ジャガイモを溶かし切るというのが今回のポイントになりますので、形の残った芋が食べたい場合は、溶かす分とは別でご用意ください。(レンジでチンしておいて、最後の煮込み段階で入れると吉)


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今回の風味付けの主力。オレガノパウダー、ナツメグパウダー、セロリの葉。オレガノとナツメグは使い過ぎると食べにくい風味になるので注意。またナツメグは大量に摂取すると幻覚や嘔吐を引き起こすので超注意。

で、セロリは葉っぱの部分を切って捨てちゃうという人も多いんだけれども、セロリってのは日本で安定して安価で入手できる 「香草」 なので、葉っぱはラップでくるんで冷凍しておくなりして保存しておくといいよ。カレーや肉の煮込み料理の時なんかに、あるだけバサっと入れると非常に美味しくなります。

例えばコリアンダーリーフ(シャンツァイ・パクチー) がないとか、高くて買いづらいなんて時は、セロリの葉っぱで代用するなんて事も可能です。


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まずは牛ブロックを赤身と脂身に切り分け、圧力鍋に小さじ1~2杯程度の油を敷き、脂身部分だけを熱します。中火でじっくり火を入れると、上のようにたっぷりと脂が出るので、ここにスライスしたニンニクを入れて香りが移るまで弱~中火で炒めます。


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脂にニンニクの香りが移ったら、適度なサイズにカットしたブロック肉を焼き、表面に満遍なく焼き色をつけます。

で、この作業が終わったら、後は野菜類を同じ脂で炒めていくのですが、そのまま調理を進めるといくらなんでも牛の風味が強くなりすぎるので、お好みで脂をすくって捨てて下さい。大さじで2杯分くらいの量が残れば充分です。


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そしたら玉ねぎをしんなりするまで炒める!圧力鍋なので、ジャガイモは皮を剥いて適当にカットしたらそのままぶち込む!全体を混ぜ合わせたら次!


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水と赤ワインを入れて火にかけ、そこにブロック肉を投入!


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セロリの葉っぱをどちゃっと乗せる!


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蓋を閉めてまずは強火で蒸気が出るまで加熱。
蒸気が出始めたら弱火にして20分放置。


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その間にブラウンソースを作ります。

熱したフライパンにバターを入れ、弱火でじっくりと溶かし切ります。(バターはすぐ焦げるので)
ただし、「これ以上動物性の脂は摂りたくない!」 という場合は、バターをやめてオリーブオイルなんかに変えてもOK。本体の方に牛の脂がこれでもかと入っているので、それだけでコクは充分だと思う。

脂が溶けたら小麦粉を入れ、弱火で気長に炒めます。


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ちょっと画面が暗いけど、こんな感じで色が付けばOK。注意点は、絶対に弱火で炒め続けること。火が強いと小麦粉からトロミ成分がなくなってしまいます。


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小麦粉にいい具合に色が付いたら圧力鍋を開け(※煮込み終わってる前提)、中のスープをおたまですくい、小麦粉がダマにならないようにペースト状にのばしていきます。(スープは少しずつすくって、丁寧にのばしていくこと)

これでブラウンソースは完成。


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牛肉を煮込んだ圧力鍋にブラウンソースを入れ、ケチャップや醤油で味を調えます。弱火で加熱しながらよ~く混ぜ合わせ、数分煮込んだら火を止めて放置。出来れば1晩放置。香りが空腹感を煽ると思うけど我慢して放置。


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1晩経ったら弱火で再加熱して、思う存分くらえ!踊り食うがいいさ!


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牛ブロックのハヤシライス完成!

もうね、作ってる時から家の中がレストランみたいな匂いでどうしようかと思った。
このレシピの一番のポイントは、上でも書いたけど溶かしこんだジャガイモである。このお陰でソース全体にマッシュポテトかのような食感が加わり、この微妙なショリショリ感が非常に気持ちいい。また普通にトロミを付けただけの時よりも絡みが良くなるので、米だけじゃなくパスタソースにしてもバッチリ。

脂が多いだけありとても濃厚なので、ちょっとのソースでお米がガツガツ食べられます。(逆に言うとソースの方をガツガツ食べるとメタボ一直線!)

これってようは、家でデミグラスソースを手作りしてる訳だから、冷凍しておいてハンバーグの時のソースにするなんて使い方もアリだよねえ。ハヤシライスってだけじゃなく、一回に大量に作って自家製デミグラとして保存しておくといいかも。



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