【マンガ感想】
『ラストイニング 23巻 (神尾 龍, 中原 裕)』
ラストイニング 23 (ビッグコミックス)
小学館 2009-10-30 by G-Tools |
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【あらすじ】
汗と涙ぁ…そんなモンいらねぇ! かつて名門、今は弱小の私立彩珠学院高校野球部にやってきた問題児監督・鳩ヶ谷圭輔が、硬直しきった高校球界の常識を変える!!
高校野球マンガの傑作であり、監督マンガの代表格。
学校の経営方針で、もし今夏にある県大会で優勝し甲子園に出場できなければ、
私立彩珠学院高校の野球部は廃部となってしまうという状況の中、
彩学のOBであり詐欺師であった主人公・鳩ヶ谷圭輔が監督に就任する。
「今後一切、下手な奴と口をきくな!!」
「下手は伝染る!!」
というような過激な発言やハッタリを繰り返しながらも、
「ひとつひとつのプレーを大切にな」
「じっくりしっかりミス無くやろう!」
「派手なことや特別なことをする必要は無ない!」
「出来ることを確実にやろう!」
という発言で、選手達や保護者達を自分のペースに巻き込んでいく。
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ここからは23巻の感想。
23巻では、ついに県大会の決勝・『彩珠学院vs聖母学苑』の試合が描かれる事となりました。
この試合は、甲子園に出場できなかったら廃部という『彩珠学院野球部』の運命が決まる試合であり、
恐らく、この漫画においても最後の試合になるのではないかと思われる試合です。
そんな23巻のメインとなるのは、やはり決勝戦前に描かれた選手達の心境でしょう。
この話は、決勝戦の当日の朝練での選手達の意義込みを描いた話でして、この話を通して、
選手達のこの決勝戦にかける意気込みが描かれつつも、主人公で監督である・『鳩ヶ谷圭輔』の
この試合に対しての心境が描かれる事となりました。
その話の注目選手は、やはりキャプテン・『滑川順平』でしょう。
彼は、去年の夏に新チームになったときに、当時監督だった『毛呂山豊』に使命される形で
『彩珠学院』の新キャプテンになった人物でして、それ以降、バラバラだったチームを纏めてきました。
しかし、『彩珠学院』の経営状況が悪化したため、甲子園に出れなかったら廃部という最悪の状況に
なってしまうことや、主人公・『鳩ヶ谷圭輔』という超個性派の人物が監督に就任してしまったことなど、
不運な事が次々と起こってしまい、その気苦労は計り知れないものがあります。
ただ、幸いな事に、チームの選手全員が、このキャプテン・『滑川順平』を信頼している事でして、
「こいつの言うことなら聞いておこう」という雰囲気を醸し出しているため、精神的に辛い部分は
あったものの、チーム内に大きな亀裂や分裂などは起こることはありませんでした。
そんなキャプテン・『滑川順平』が決勝戦当日にチーム全員に対して言った決意の言葉は、
真面目な彼らしい言葉でして、シンプルな言葉でしたが非常に感動しました(^^ゞ。
滑川 「この1年・・・・俺達は今日のためにやってきて・・・・」
「いよいよこの決勝の結果で野球部の運命が決まるわけだけど・・・」
「・・・・・・・・・・俺は」
「俺はもっと野球をしたい!!」
「今日勝てばまだ野球が出来る!!」
「甲子園に備えてこのグラウンドで明日も練習出来る!!」
「・・・・だから勝とう」
「勝ってここに戻ってこよう!!」
そして、本編では、その決勝戦が始まります。
序盤の展開は、決勝戦まで勝ちあがってきたチーム同士の戦いだけあって、
レベルの高い投手戦が描かれておりまして、静かな立ち上がりという感じでしょうか。
どちらが先に先取点を取るのかが最初の見所になりそうですね。
次巻の発売日が楽しみです(^^ゞ。
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【総評】
о(ж>▽<)y ☆ 面白いです。
今巻から、甲子園を目指す高校野球漫画の最大のイベントである県予選の決勝戦が始まり、
ますます盛り上がってきております。 どのような結末になるのか、次巻以降も楽しみです。
点数的には
98点
です。
では、ここまで。