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今日のブログは
▶赤ちゃんの「おしりふき」比較 ~各製品の特徴と注意したい成分~
の続き、ということで
読者様よりリクエスト頂いたその他の商品の成分を比較していきます!!
今回取り寄せてみた商品はこちらですね↓(^_^)/

- エリエール グ~ン 肌にやさしいおしりふき
- メリーズ するりんキレイおしりふき やわらか厚手タイプ
- レック 赤ちゃんのおしりふき 水99.9%
- アカチャンホンポ 乳幼児のおしりふき 水99%Super
- ピジョン おしりナップ やわらか厚手タイプ
- ピジョン おしりナップ こすらずつるんっ 乳液タイプ
こちら6点もありますので
6点一個ずつ詳細に紹介していくと中々大変ですので…
今日はできるだけダイジェスト版でお送りしたいと思います(笑)
◎『良いおしりふき』の条件とは?
まず「良いおしりふき」とはどんなものか?を定義しておきたいと思います。
最も低刺激でオススメのボディシート(おしりふきにも使える)をこちらの記事でも紹介していますが…
つまり低刺激であっても「コスパ」が悪いというのはダメだと思うのです。
以上より良いおしりふきの定義としては
- 肌に低刺激であること
- 水分が多く、拭き取りやすく、破れにくいこと
- コスパが良いこと
に集約されるのかなと思います。
ちなみに前々回記事でも軽く触れていますが、
今一度簡単に「低刺激かどうかを成分から判断する方法」をまとめておきます。
ざっくり言えば、
- 主成分に「エタノール」「PG」などが含まれていないこと
- 防腐剤として強毒性のもの『ベンザルコニウムクロリド』『セチルピリジニウムクロリド』、安全性がイマイチ不確かなもの『ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル』『ポリアミノプロピルグアニド』などが配合されていないこと
などが挙げられます。
主成分の保湿剤は出来れば「BG」や「グリセリン」がベストですし、
防腐剤は『メチルパラベン』や『フェノキシエタノール』、『安息香酸Na』あたりを用いていると良いと思います。
ただ最近の業界事情だとなぜかパラベンフリーが良いとされているので、
今日調べたものでもパラベンを使っているものはとても少なかったです。
どうしても上記の毒性高めの防腐剤が使われがちなので、
避けたい成分がどれくらいたくさん使われているかを見るといいかもしれません。
1種類くらいならまぁ良しとして、2種3種…と入っている場合には注意したいです。
というわけで早速成分をと使用感を比較していきましょう!
◎全商品を比較してみると…
今日は結果から先に提示してしまうのですが、
↑こちらが上記6商品をかずのすけ個人の主観にてまとめた表になります(^_^)b
あくまで僕の個人的な感想なので人によっては感じ方が違う場合があることはご注意ください!
上から参考価格順に並んでいます。
では個別に見ていきましょう。
◎『水99%』は低刺激じゃない?!「グ~ン」&「レック」は明らかな刺激感
【エリエール グ~ン 肌にやさしいおしりふき】
はこちらのようなカワイイアヒルさんの容器が特徴のおしりふきです。
(最初蓋が開きにくかったですが何度かやってたらスムーズになりました)
成分はこちらですが、
ご覧のように主成分には『PG』が配合されており、
さらに避けたい防腐剤が
・ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル
・ベンザルコニウムクロリド
2種類配合されています。
この時点でまずう~ん、なんですが…苦笑
実際の使用感の前に、
次にもうひとつかなりリクエストが多かった
【レック 赤ちゃんのおしりふき 水99.9%】
ですが…、、
こちらは主成分にPGなどはないものの、
防腐剤として同じくベンザルコニウムクロリドとブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルを配合しています。
この2つの商品は
手で触れた際に、すぐに刺激感を感じました。
結構しっかりヒリヒリしますね。
どちらも『水99%』とか『水99.9%』とか言っているので
なんとなく低刺激そうに思うのですが…
そもそも
水の濃度を増やせばそれだけ雑菌が繁殖しやすくなります。
雑菌というのは水分が多ければ多いほど繁殖しやすいので
(水は雑菌の家のようなもので、自由な水分が多いほど雑菌は生きやすい)
水の濃度が多い状態でもしっかり防腐機能を発揮するためには
それだけ雑菌への毒性が強い成分を配合しなければならないことになります。
そしてベンザルコニウムクロリド(塩化ベンザルコニウム)やブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニルは、
防腐剤の最大規制濃度が0.05%と0.02%ですから、
他の防腐剤より一桁規制が厳しい=毒性や刺激もそれだけ強力です。
これをギリギリ最大濃度入れたとしても計0.07%なので、
たとえ水が99.9%でも配合できます。
これってメチルパラベンで言えば1%ギリギリ入れるのと同じことですから、
(何ならもう一種ギリギリ入れる2%くらい入れてるのと同じ?)
そりゃあ結構な刺激が出そうだなぁ…と個人的には思います。
まぁ実際の濃度は分かりませんが、
いずれにせよ刺激はそれなりにありそうです。
(ただ前回記事のメリーズトイレに流せる用に比べればマシかな…)
◎トイレに流せない「メリーズ」は低刺激性比較的高め!
次に以前あまり良くないね、と紹介することになった『メリーズ』のトイレに流せるおしりふき…
その【トイレに流せないバージョン】がこちらです!
こちらのおしりふきは防腐剤にはメチルパラベン、エチルパラベン、安息香酸Naなどを配合してい、
安全性は確かな成分のみを配合しています。
トイレに流せるタイプと違って『塩化Ca』が入っていないためか、
刺激感がかなり改善していました!
もう一種の方は触った瞬間ピリピリ来たのですが、
こちらはそんなこともなく普通に使用できそう。
全く刺激を感じないDHCとかと比べるとちょっとだけヒリッと感はあるのですが
(多分DPGとラウレス-9のせい)
使用感はヌルヌルしないので個人的にはパンパースよりこっちの方が好きかもです。
ただ多少の『残留感』を感じるのですが、
これは恐らくシリコーン(ジメチコン)などのせいかなと思います。
何にせよトイレに流せるタイプとはうって変わって使用感がかなり良好になっていますね。
◎「ピジョンおしりナップ」は乳液タイプより通常タイプの方が刺激低め?
【ピジョン おしりナップ】には通常タイプと乳液タイプがありますが、
どちらも防腐剤の配合は同じで、
・フェノキシエタノール
・セチルピリジニウムクロリド
・ベンザルコニウムクロリド
が配合されています。
セチルピリジニウムクロリドもベンザルコニウムクロリドも個人的には注意成分ですが、
フェノキシエタノールを一緒に配合しているということはその分↑2つの成分の濃度は少なくなっているということかと思います。
僕の感覚ではどちらかというと乳液タイプの方が刺激感がありました。
まぁレックとかに比べると全然マシですが。
これは多分、
主成分が乳液で界面活性剤が多めになっているからではないかと予想できます。
(PEG-40水添ヒマシ油、セテアレス-20、オレイン酸グリセリルは界面活性剤)
これら全部非イオン界面活性剤なので皮膚刺激などは低いものの、
成分の浸透性を上げてしまうために通常タイプと比較するとやはり刺激が出やすいのかなと思います。
油分が入っているので多少しっとり感は高めと思います。
(ただ単価がやや高め)
通常タイプは主成分がBGなのでこの辺は良いものの、
使ってみるとちょっとぬるっと感が残る。
BGやフェノキシではそういう使用感はないので、
多分セチルピリジニウムクロリドやベンザルコニウムクロリドの影響ではないかと思います。
これ、一応陽イオン界面活性剤で柔軟剤の成分と同質のものですからね(^^;)
◎6点の中で一番低刺激だったのは…【アカチャンホンポ 水99%Super】!
そして最後に、
この6つの中で一番低刺激だったのは
【アカチャンホンポ 乳幼児のおしりふき 水99%Super】
でした!
元々前評判がとても高い商品だったのですが、、、
確かに中々優秀なようです!
成分を確認すると以下のようになっていて、
主成分は水のみであとは加水分解ヒアルロン酸やグルコシルセラミドなど保湿成分が豊富に配合されています。
そして防腐剤は
・フェノキシエタノール
・安息香酸
・安息香酸Na
・セチルピリジニウムクロリド
と4種類入っているのですが、
「セチルピリジニウムクロリド」だけが注意成分。
上の3つの防腐剤が基本の防腐効果を発揮しているため
セチルピリジニウムクロリドも濃度は低いのかもしれません。
触ったときのヒリヒリ感は一番少ないように感じましたね!(^_^)b
あとは保湿成分がたっぷりなのも良いですねー!
…といっても99%水ですから個々の濃度は低いのでしょうけど(^^;)
正直パラベンとか普通に使ってくれた方がより低刺激に出来ると思いますが、
注意成分は1種類のみなのでまだ目を瞑れそうです。
ちなみに価格が他の物に比べると若干お高めになっているようです。
これは他のものもそうですが、
まとめ買いするとある程度お求め安くなるので一度に沢山購入すればコスパもそこそこ良さそうですね。
◎コスパと優しさのバランスが良いのは「アカチャンホンポ」か?
以上でリクエスト6商品の一挙比較をやってみたのですが、
最後にもう一度全体の表を貼っておきます。
個人的には今回の6点はどれもシートの厚さや丈夫さは横並びという印象があったのですが、
成分の安全性で言えば微妙成分1種ずつのメリーズかアカチャンホンポが良さそう。
ただメリーズは使用感に若干刺激感があったので、
僕がこの中からひとつ選ぶとするとアカチャンホンポになりそうですね。
欲を言えばセチルピリジニウムクロリドやめてパラベンにして欲しいところですが…(苦笑)
あと別に水99%にこだわる必要も無いと思います。
なんか業界的にパラベンを怖がりすぎて成分が迷走してる感がありますよね。
こういう根も葉もない噂に右往左往して製品の品質が落ちてしまうのはちょっとどうなんだろうといつも思っています。
パラベン(特にメチルパラベン)は最も安全性の高い防腐剤のうちの1つなので、
「パラベンは危険な成分!」
という謂われなき誤解がいつか解けて、
より良いおしりふきとか除菌シートとかがもっと作られるようになると良いのですが。