荒川祐二&Teamスサノオです☆

 

 

 

 

『スサノオとタケミナカタの真実を巡る旅』。

※これまでのお話はこちら☆

10話目.タケミナカタとは何者か?

11話目.日本史上初の王、再び…

12話目.海底に沈んだ神

13話目.コトシロヌシの真実

14話目.ヤマタノオロチと生贄伝説

15話目.諏訪の奇祭の謎

16話目.天武天皇とタケミナカタ

17話目.日本最古の南海トラフ地震

18話目.地球は今も動いている

19話目.ヒスイの国の女神

20話目.奇跡の石の化身

21話目.辿り着けたタケミナカタの真実

22話目.諏訪の地で愛されし神


(※今日のブログは少し長いので、


お時間がある時に、


ゆっくりお読みください☆)





旅はいよいよ最後の地、

 

タケミナカタさんと、


 

コトシロヌシさんが待つ、

 

諏訪大社へ。

旅の終わりにはいつも、

 

これまでのすべての道程や、

 

その時の気持ちが、

 

思い返されてくるのだけど、

 

 

 

 

 

 

今回の旅は、

 

これまでのどの旅よりも、

 

気持ち的に苦しい旅だった。

 

 

 

 

 

 

大義が見つからないまま、

 

出る旅というのは、

 

 

どこに行けばよいのか、

 

何を調べればよいのかも分からず、

 

 

まるで地図も持たず、

 

行き先も決まらないまま、

 

 

大海に飛び込んで、

 

その中で必死に、

 

もがき続けてきたような、

 

そんな錯覚を何度も受けた。

しかしあきらめずに歩み続け、

 

いざ見つかった、

 

その『大義』も、

 

 

『柱』となり、

 

地震や津波、災害から、

 

 

この国を今も護り続けてくれている、

 

神々の真実を伝えるという、

自分の手には余りそうなほどの、

 

その大義をどう伝えていくかにも、

 

 

何度なく頭を抱え、

 

苦悩した。

 

 

 

 

 

 

そこには、

 

神さまたちの気持ちや、

 

 

タケミナカタさんやコトシロヌシさんを始め、

 

その神さまたちを大切にしている方々の

 

気持ちを感じるからこそ、

 

 

 

 

もちろん手を抜くわけにも、

 

適当に済ませるわけにも、

 

途中で投げ出すわけにも

 

もちろんいかず、

 

 

 

 

ただ、ただ、

 

自分と向き合い、

 

 

僕に伝えられるメッセージを、

 

一つひとつ伝え続ける

 

そんな日々の連続だった。







その一つひとつの日々を越えて、

 

いよいよ旅が終わる。

 

 

 

 

 

 

感慨深い思いと共に、

 

この日僕は、



諏訪大社四社の中で、


コトシロヌシさんの鎮まると言われている、

 

諏訪大社下社秋宮へと着いた。

『その神さまに対する、

 

正しき理解が無ければ、

 

神が姿を現すことはない』。

 

 

 

 

これは僕がこれまでの旅で経験し、

 

もう十分過ぎるほどに分かっていることだが、

 

 

しかしだからこそ、

 

こうして本殿の前に立つ度に、

 

緊張が僕の背を走り抜ける。

ここまで来た旅だけど、

 

もしまだ僕に、

 

足りないことがあるとしたら…。

 

 

 

 

 

 

しかしその思いは一瞬だけ、

 

心をかすめる程度で、

 

 

これまで積み重ねてきた知識や、

 

自らが見てきた世界に自信があるならば、

 

すぐに姿を消していく。

 

 

 

 

 

 

これまでの出雲大社や美保神社で、


経験してきた日々を思い返し、

『自分の歩んできた道に間違いはない』。

 

 

 

 

 

 

…そう思えたその瞬間、

 

僕は心静かに、

 

 

コトシロヌシさんの鎮まる本殿に向かって、

 

手を合わせ、

 

参拝することが出来た。

…そして、

 

そこに…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『日本史上初の王 オオクニヌシ』の息子であり、

 

『すべての事を知る主』、


コトシロヌシさんがその姿を、

 

現した。

コトシロヌシ「………」

 

 

 

 

 

 

無言で僕を見つめるコトシロヌシさんに、

 

その感情を読めない僕は戸惑いながらも、

 

 

少しの緊張とともに、

 

言葉を掛けさせて頂く。

 

 

 

 

 

 

あ「あ、あの…、

 

初めまして…僕、

 

荒川祐二と、申します…」

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「………。

 

…やぁっ!!


 

 

 

 

…。

……。

………。

…………。

 

 

 

 

…え?

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「よう来たなぁ!!

 

待ってた!待ってた!!

 

ありがとうな~!!」

 

 

 

 

 

 

あ「えっ…、あっ、

 

えっ…?」

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「どうしたん!?

 

鳩が豆鉄砲を食ったような顔して!!

 

ほら!!大丈夫、大丈夫っ!!

 

怖くないから!!

 

リラックス!リラッ~クスッ!!

あ「いや…あの、ちょっと、

 

すいません…。

 


スサノオさん…、


どういうことですか…(小声)」

 

 

 

 

 

 

ス「まぁ…そうやろうな…。

 

意外かもしれんけど、

 

これが『コトシロヌシ』や。

 

 

忘れたらあかんで。

 

こいつは、

 

『福の神 エビス』でもあるんやから」

あ「あ、そっ!そうかっ!!

 

確かエビスさんが鯛を釣っている姿が、

 


古事記の中で、


コトシロヌシさんが釣りをしていた姿と、

 

同一視されたっていう…。

 

 

で、でも、

 

なんで関西弁?」

 

 

 

 

ス「コトシロヌシ系のエビスの総本社は、

 

大阪の『今宮戎神社』やからな…」

あ「そ、そうですか…」




コトシロヌシ「なぁにをさっきから、

 

コソコソ喋ってんの~!!

 

僕も混ぜてや~!!

 

 

ちなみに君の噂も、

 

よぅ聞いてるで~!!

 

ありがとうな~!僕らのために~!

 

 

 

 

 

 

あ「い、いえ…、

 

そんな滅相もない…」

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「こうしてな、

 

人間の世界でも何百年、何千年経っても、

 

こうして僕らのことを気に掛けて、

 

訪ねてくれる人たちがいる。

 

 

こんな幸せあるかなぁ…」

 

 

 

 

 

 

…そう言うと、

 

コトシロヌシさんは本当に嬉しそうに、

 

ニッコリと笑った。

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「それはな、

 

きっと君が求めてる僕の弟も、

 

同じ気持ちやと思うで。

 

 

神話の中でどう描かれようと、

 

それをきっかけに、

 

今でもこうして、

 

思ってくれる人がいるんやから。

 

 

世の中、

 

悪いと思われることが、

 

決して悪いわけではない。

 

 

僕らはホンマ幸せ者や

 

 

 

 

 

 

…『世の中、悪いと思われることが、

 

決して悪いわけではない』。

 

 

 

 

 

 

この短い言葉こそが、

 

コトシロヌシさんとタケミナカタさんが歩んできた、

 

 

これまでの道のりを象徴しているようで、

 

僕の心に強く刻み込まれた。

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「スサノオさん!ご無沙汰っ!!」

 

 

 

 

ス「おぅ」

 

 

 

 

コトシロヌシ「何か面白いことしてますやん!!

 

良いな~!!人間と行動してたら楽しいでしょ~!!

 

僕もそんなんしたいな~!!」

 

 

 

 

ス「まぁ、せやな。

 

こうしてお前の真実の姿を、

 

 

人とともに伝えるのが、

 

役割でもあったりするからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「僕の真実の姿…?(キョトン)」

 

 

 

 

 

 

 

あ「(いや、『キョトン』って。笑)

 

あの、コトシロヌシさんと、

 

タケミナカタさんが、

 

 

今も犠牲となって、

 

中央構造線と、

 

糸魚川―静岡構造線が交錯する

 

この諏訪の地や、

 

美保の海から、

 

 

この国を災害から護ってくれている、

 

という…」

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「犠牲…?災害…?

 

あぁぁぁぁあ!!あぁっ!!あぁっ!!

 

何やっ!!そのことかっ!!

 

そんなん当たり前やん!!

 

僕ら神やねんからっ!!

 

 

何!?感謝してくれてんの?

 

そんなんめっちゃ嬉しいわ~!!」

 

 

 

 

 

 

あ&ス「………」

 

 

 

 

ス「ちょっと、こいつやりにくいやろ…(ボソッ)」

 

 

あ「えぇ…、思ってたのとは大分違います…(小声)」

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「いやぁでもなぁ、

 

そう言ってくれるのは嬉しいんやけど、

 

 

別に僕らだけが、

 

頑張ってるわけちゃうねんって

 

 

 

 

あ「僕らだけが頑張っているわけじゃない?」

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「君が言うてんのは、

 

古事記の話やろ?

 

 

僕が海に身を投げて、

 

津波を抑えてるみたいな。

 

 

日本人ってなぁ、

 

ホンマそういう美談が好きやからな~!!

 

 

まぁそりゃ感謝してくれるのは嬉しいけどな、

 

君知ってる?

 

中央構造線の上にある神社のこと?

あ「中央構造線の上にある神社?

 

どういうことでしょう?」

 

 

 

 

コトシロヌシ「中央構造線の上にはな、

 

諏訪大社の他にも、

 

西から阿蘇神社、幣立神宮、

 

修験道の山である石鎚山、剣山、

 

淡路島、高野山、

 

 

そして伊勢神宮、

 

豊川稲荷、

 

香取神宮、

 

鹿島神宮までな、

 

 

多くの力の強い場所や神社が、

 

あってな

コトシロヌシ「まぁ中央構造線というのは、

 

今も大地を移動し続けている、


莫大な力を持つ、

 

大きな『龍脈』でもあるから、

 

 

その上にある、


というのもあるんやけど、


 

同時にその力が暴走せんように、

 

みんな抑えてもくれていてな

 

 

 

 

あ「な、なるほど…。

 

それが先程の、

 

僕らだけが頑張っているわけじゃないという…」

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「うん。

 

それもそうやし、

 

 

その他にも、

 

昔火山の噴火が多かったこの国の、

 

伊豆近辺の噴火を抑えるために作られた、

 

『三島大社』。



あそこには僕と一緒に、

 

『山の神 オオヤマツミ』さんが祀られていて、

 

一緒に噴火を抑えてくれてるし」

コトシロヌシ「富士山は、

 

『コノハナノサクヤ姫』が、


抑えてくれてるやろ?」

コトシロヌシ「それに『フォッサマグナ』っていう、

 

二つの巨大な大陸同士がくっついて、

 

 

この日本列島が出来た時に、

 

繋ぎ目として生まれた超巨大な溝」

コトシロヌシ「その断層が、

 

君の言ってる糸魚川―静岡構造線やけど、

 

 

そこをこの諏訪の地とともに、


護ってくれてるのは、

 

糸魚川の『ヌナカワ姫』やし」

コトシロヌシ「そうやってな、

 

天つ神も国つ神も関係なく、


 

今も八百万の神さんたちが、

 

この国を、

 

そして君たちを護ってくれてんねん。



別に僕らだけが、

 

悲劇のヒーローなわけちゃうよ」

あ「は、はい…」

 

 

 

 

コトシロヌシ「表があれば裏がある。

 

光があれば影がある。

 

陽があれば陰がある。

 

 

昔、


僕の父親のオオクニヌシさんがな、

 

天つ神さんたちに国を譲った時に、

 


僕らはそれまでの表の世界から、

 

裏の世界にまわったという、

 

ただそれだけやねん。

 

 

聞いたことあるやろ?

 

国を譲ってからオオクニヌシさんは、

 

『見えざる世界を司る王=幽冥界の主』となったって」

 

 

 

 

あ「は、はい…。

 

それだからオオクニヌシさんは、

 

『見えざる人の縁を司る、


縁結びの神』になったと…」

 

 

 

 

コトシロヌシ「僕らも一緒や。

 

僕や弟もその時をきっかけに、

 

裏側からこの国を護る側にまわったんや。

 

 

でもそれは悲劇でも、

 

美談でも何でもなくてな、

 

ただの役割やねん。

 

 

表の世界でタケミカヅチさんが、

 

地震を抑えてくれていて、

 

 

裏の世界でも僕の弟が、

 

地震を抑えてるように。

 

 

そのバランスがあるから、

 

この世の中は成り立ってんねん」

あ「…そうか。

 

…そうだったのですね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「だからな、

 

君のことは一目見て、

 

好きになったから言うけどな、

 

 

これからも旅を続けていく上で、

 

正義と悪、

 

敵と味方を作ったらあかん。

 

 

世の中はそんな2つで分けられるほど、

 

単純なものではないんや。

 

 

それぞれにある記憶や、

 

その時の事情や気持ち、

 

 

それを大局的な目で見て、

 

一人でも多くの人の幸せに、

 

その選択が繋がってきたのか、

 

 

そしてこれからもその選択が、

 

多くの人の幸せに繋がっていくのか。

 

 

そのことを考えながら、

 

君には誰かを敵にすることなく、

 

誰かを恨むことなく、

 

誰かを悲しませることなく、

 

 

大きな道を自由闊達に、

 

明るく、楽しく、

 

笑顔いっぱい、歩いていってほしい

…笑顔とともに告げられる、

 

コトシロヌシさんからのまっすぐな言葉が、

 

あまりに優しくて、

 

 

僕の目からは、

 

涙が溢れそうになった。

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「…でも、ホンマに嬉しいわぁ…。

 

来てくれてありがとうな…。

 

 

これでまた頑張れるわ」

 

 

 

 

 

 

『神は人の敬により、

 

威を増し』。

 

 

その言葉通りコトシロヌシさんは、

 

その姿を現した時よりも、

 

遥かに輝きを増していた。

コトシロヌシ「弟も喜ぶわぁ…。

 

はよ行ってあげてなぁ」

 

 

 

 

あ「は、はいっ!!

 

あの、諏訪大社上社本宮に行けば、

 

タケミナカタさん…、い、いやっ、

 

アマツミカボシさんにお会い出来ますでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシ「それは君次第や。

 

でも、大丈夫やと思うよ。

 

 

これからもその、

 

物事に真摯に向き合い、

 

伝えていこうって気持ちを、

 

忘れんようにな。

 

 

その一生懸命な姿こそを、

 

僕ら神はどこまでも応援するから

…その言葉とともに、

 

コトシロヌシさんは、

 

姿を消していった。

 

 

 

 

 

 

後に残されたのは、

 

これ以上ないほどに、

 

爽やかな気持ちだった。

この世の中には、

 

光があれば影もある。

 

表があれば裏もある。

 

陽があれば陰もある。





でも、

 

影だから、悪いわけじゃない。

 

裏があることが、ダメなわけじゃない。

 

陰だからといって、嘆くことじゃない。

 

 

 

 

光と影。

 

表と裏。

 

陽と陰。

 

天つ神と国つ神。

 

 

 

 

そのすべてが揃って、

 

この世界は成り立っている。

そこにあるものは、

 

人と人、人と神、人と自然、人と地球。

 

 

そのすべての存在が手を取り合って生きる、

 

優しい世界。

 

 

 

 

神さまがそのことに、

 

誇りを持って生きている世界だから、

 

 

 

 

僕らもまた、

 

この素晴らしき神さまたちが、

 

生きているこの国で、

 

 

 

 

神さまたちを見習い、

 

神さまたちを敬い、

 

神さまたちとともに、

 

 

これからも未来を歩いていこう。

『この国に生まれてよかった』。

 

 

 

 

 

 

 

今心にフッと湧いてきた、

 

この言葉。

 

 

旅の終わりにこの言葉を言えたことが、

 

この旅を通しての僕の成長であり、

 

 

きっとこれを見てくれている皆さんに、

 

伝えたかったことなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

コトシロヌシさん、タケミナカタさん、

 

そして八百万の神々さま、

 

本当にありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

『スサノオとタケミナカタの真実を巡る旅』、

 

明日で最終回!


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2019年5月1日より、初期メンバー募集開始☆
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