※八百万の神喜劇にかける僕らの思いは、こちらをご覧ください☆
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そして今日は、
『スサノオと嘆きの巨神を巡る旅』。
ス「…あいつ(オオクニヌシ)なりに、
心を痛めてるんやろう…。
『自分がタケミナカタを頼らずに、
国譲りの決断を早めていたならば、
辛い思いをさせなくて、
済んだのかもしれない』と…。
何と言っても、
大切な自分の息子やからな…」
出ることの叶わない、
『封印されし強すぎた神』、
タケミナカタ。
一体僕は何を知り、
何をすればいいのだろうか…?
そんなことを思い、
東京に帰った僕は、
この日導かれるように、
『ある場所』へと向かった。
それは東京から車で、
約3時間半。
長野県北部に位置する、
『伝説の龍神』、
九頭龍大神が鎮座すると言われている、
『戸隠神社 奥社』。
もちろんこの後に、
タケミナカタさんの鎮まる、
諏訪大社に行くことも一つの目的だったが、
その前に僕はここ最近、
昨年(2017年)の夏の、
『日本の神を巡る旅』をしていたその時に
この戸隠の場所で、
九頭龍大神さんに言われた、
ある『言葉』を思い返していた。
その『言葉』とは…?
約1年半。
その中で僕は、
『日本の神を巡る旅』を完結させ、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20181202/07/yuji-arakawa/fa/6c/j/o0607108014313606378.jpg?caw=800)
知られざる神々の姿を映し出すという、
新しい形を生み出し、
『菊理媛を巡る旅』の中で、
その手法を、
確固たるものとすることが出来た。
今回のタケミナカタさん、
ヤマトタケル、安倍晴明、
空海、仏の世界を巡る旅…。
そして、
世界中の神話へと、
対象を広げていき、
『その先にいつか、
国や宗教という垣根を越えて、
世界中の神さまたちが一堂に介する、
新しい神話を作る』。
僕のこの『志』は、
九頭龍大神さんに、
どう映るのか?
まだまだ僕が未熟だった故、
九頭龍大神さんの姿も見えなければ、
スサノオさんを通してしか、
言葉も聞こえなかったけれど。
今僕のこの、
『志』は、
九頭龍大神さんを動かすほどの、
『志』となり得ているのか?
そのことを知りたくて、
僕は九頭龍大神の鎮まる、
『戸隠神社 奥社』にやってきた。
参道の入り口から、
九頭龍大神の鎮まるお社までは、
大人の足で、
徒歩約30~40分。
この日はまだ暖冬の影響か、
雪は降ってはいなかったが、
本格的な冬が訪れると、
ここ戸隠神社 奥社では、
幻想的な景色が見られる。
木の造形に、
心を奪われる。
ス「あぁ、この土地…、
というか九頭龍大神が持つ力やな。
この地に鎮まる神の力によって、
木々すらも、
『龍』の力を持つ」
言葉に出来ないほどの、
地球規模の神威を思い出し、
僕は気を引き締め直した。
最後に迎える少し急な階段を、
一歩ずつ、
一歩ずつ歩き…。
…ようやく辿り着いた、
九頭龍大神さんの、
お社で参拝をする。
二礼二拍手一礼をした、
その後に…。
目を瞑り、
手を合わせていたその時、
自然と心に湧いてきた思いは、
『感謝』だった。
…思えば、
僕の描く物語の本質は、
ここから始まったのかもしれない…。
『志』。
さほど間もなく、
まだまだ黎明期だったその時に、
僕はこの戸隠の地に来て、
『志』という言葉を授かった。
まだ初期の頃に頂けた、
この言葉があったから僕は、
日々の激変や変わりゆく環境、
加速していく忙しさの中でも、
本質の部分で大きくぶれることなく、
今日のこの日まで、
ただまっすぐに、
『見えざる神さまの世界を突き詰めたい』、
という思いで、
物語を描き続けてこれたのだと思う。
そう思って僕は、
再び目を開けて、
お社の背後に位置する、
九頭龍大神のご神体である、
戸隠山を見上げた。
…その時だった…。
先程まで晴れ渡っていた空を、
雲が覆い、
地鳴りのような音と共に、
僕の心の根っこ、
魂の部分に直接響くように、
昨年と同じように、
映画の中でしか聞けないような、
野太く、
重厚な声が、
確かに聴こえてきた。
…再び…来たか…」
昨年は聴くことすら叶わなかった、
九頭龍大神のその声。
まだ姿を見ることは叶わないとはいえ、
確かな前進に喜びを感じながらも、
しかし一瞬のその後には、
気を引き締め直した。
浮かれた気持ちで、
向き合っていい神さまではない。
九頭龍大神「…何の…用だ…?」
一言、一言に、
振動するように、
心が揺さぶられていく…。
この圧倒的な神の前で、
見せかけの嘘偽りや建前が、
通用するわけがない。
届くのはその言葉通り、
『天まで届くほどの志』から生まれる、
言葉だけである。
そう思って僕は、
大きく息を吸い込むと共に、
まっすぐに天に言葉を発した。
あ「…ようやくここに、
戻ってこれました…。
昨年の夏のお言葉以来、
たくさんの神さまたちと出会い、
その中で自分の甘さや未熟さを知り、
それでも必死に食らいつき、
今日まで何とか、
『自分にしか歩めない道』を、
見つけることが出来ました。
その…『自分にしか歩めない道』と共に、
これから僕は、
世界の神々を巡る旅に出ます。
…知識と感性、
人と神、
日本と世界、
国と宗教、
過去と現在…。
その対極に位置する、
すべてのバランスを取りながら、
あるべきものをあるべき形で伝え…。
そしていつか、
世界中の神さまが、
『調和』の名のもとに、
一同に介する、
新しい世界の神話を作る。
その…『志』を伝えに、
本日参らせて頂きました」
…途中、
言葉が詰まりそうになりながらも、
何とか言いきることが出来た。
ここに嘘偽りはない。
見せかけだけの綺麗事もない。
あるのはただ、
今の僕自身が持つ、
心からの願望であり、
『志』だけだった。
…沈黙の時間が流れる。
そして…?
九頭龍大神「ぬるい」
あ「………。
…え…?」
九頭龍大神「その程度の志では、
まだまだぬるい…。
天まで届くほどの志とは、
自らが亡き後も、
数百年先の未来を見据えて、
『今』を生きることだ…。
汝はまだ、
数年先すら見えておらん…」
あ「…え…あ…」
九頭龍大神「…汝はまだまだ甘い…。
その程度の志で、
我を動かせると思うな…」
…その…、
言葉と共に、
九頭龍大神が、
その場を去っていったことがわかった…。
神さまに嘘はつけない世界だから、
自分でもまだ気づけていない甘さが、
この身に残っているのだろう。
…しかし…、
一体どうすればいいのか…?
ス「…まぁ、あんまり考え込むな。
肯定的に考えるならば、
まだまだお前には伸びしろがある、
ということや。
そのために、
今ある道に全力を注げ。
自らしか歩めない道があるとするならば、
それをもっと高みにまで、
昇らせろ。
お前が言う世界なんてものは、
そんなに甘いものじゃない。
宗教や神の名のもとに、
数千万人、
数億人が、
命を落としてきた世界やぞ。
そんな世界にこれからお前は、
立ち向かおうとしていることを。
忘れるんじゃない」
…どこかで僕は、
世界というものを、
甘く見てしまっていたのかもしれない…。
ここ、
戸隠に来る前に想像していたような、
結果ではなかったけれど…。
確かに僕の胸に今、
さらなる大きな、
『志の種』が、
打ち込まれた。
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