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スランプ復帰後から一気に書きすぎて、疲れ果ててる荒川祐二&Teamスサノオです☆


 

 

 

 

 

 



 

『スサノオと菊理媛を巡る旅』。

※これまでのお話はこちら☆

1話目. 新たなる旅の始まり

2話目. 謎多き女神ククリヒメ?

3話目. たった二行の女神

4話目. 伝説の神の別れ

5話目. 閲覧注意!

6話目. 黄泉の国の魔物

7話目. 黄泉守人の出現

8話目. 荒川祐二、穢れる

9話目. 瀬織津姫の登場

10話目. 菊理媛の風

11話目. 生と死を司る女神とは

12話目. 白き山の女神

13話目. 伝説の男、再び

14話目. 八百万の神々と共に

15話目. ニギハヤヒが語る闇

16話目. 天武天皇に会う

17話目. ミッチーの登場

18話目. 伝説を作った男

19話目. 天武伝説

20話目. 血の穢れの始まり

 




□■□■□

※前回までのあらすじ

今年の4月に父を亡くし、

 

その魂の行く末を知りたくなった僕は、

 

 

『生と死を司る女神 菊理媛』を巡る、

 

旅に出た。

 

 

その謎多き女神 菊理媛が唯一、

 

その姿を現す神話、

 

『日本書紀』。

その日本書紀成立の礎を築いたと言われている、

 

天武天皇に会うことが、


 

菊理媛に繋がる何かの、


きっかけになるかもしれない。

 

 



そう考えた僕は、

 

天武天皇の魂に会いに行った。

彼は若かりし頃、

 

この国の行く末を憂えて、

 

 

『壬申の乱』という、

 

日本史上最大の内乱を勝ち抜いて、

 

天皇となった。

 

 



しかし『王』として、

 

国を治めるには問題が山積みだった。

 

 

自らを王と認めない者…。

 

自らが作る国の方針に従わない者…。

 

 

そんな中、

 

天武天皇が国を治めるために選んだ方法は、

 

 

自らが『神』となり、

 

その威光によって、

 

国を治めていくことだった。

 

 



そして『神』となった天武天皇は、

 

1000年続く国の土台を築くため、

 


自らに従わぬ者に、

 

『血の穢れ』を与えることを誓った…。

この旅で何度も出てくる言葉、

 

『血の穢れ』。

 

その言葉の意味とは…?

□■□■□

 

 

 

 

 

 

 

 

…頭が痛い。

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日以来、

 

夢を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

『我に従わぬという者がいるならば、


血の穢れを与えよう』。

その言葉とともに、

 

天武天皇の恐ろしいまでの、

 

形相に触れてから、

 

 





まるで何かの祟りに、

 

遭ってしまったかのように、

 

頭が痛い。

 

 

 



 

そしてなぜか眠りにつくと、

 

黄泉の国の番人『黄泉守人』が、

 

夢枕に立っては、

黄泉平坂に行った、

 

あの時と同じように、

 

 

 

 

 

 

「弱き者よ、弱き者よ…」と、

 

僕に言葉を発し続ける。

 

 

 

 

 

 

一体その言葉はなぜ僕に、

 

発し続けられているのか…?







…そして、

 

『血の穢れ』。







今回の菊理媛を巡る旅の中で、

 

何度も何度も出てきている、

 

 

神さまたちをも嘆かせてきた、

 

この言葉。







僕はきっとこの言葉の意味を、

 

知らなければいけない。

 

 

 

 



………。

 






…しかし正直に申し上げると僕は、

 

この『血の穢れ』という言葉の意味を、

 

 

 

 

 

 

天武天皇が発した、

 

『我に従わぬという者がいるならば、

 

血の穢れを与えよう』という、

 

 

その言葉と同時に、

 

分かってしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

それは数千年という時を超えた、

 

この現代でも、

 


今も人々が抱え続ける、


『過ち』のこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

その成り立ちを伝えるために今、

 

僕は開いてはいけない歴史の扉を、

 

開こうとしているのかもしれない。

それは決して、

 

生半可な気持ちで伝えられることではなく、

 

丁寧に、丁寧に、

 





 

且つ慎重に、

 

伝えなければいけない。

 



 

 

 

そう思った僕らはこの日、

 

再びの、


ある場所へと向かった。

?「…本当に行くのじゃな?」

 

 

 

 

 

 

あ「…はい」

 

 

 

 

 

 

天武天皇・持統天皇の時代を生きた、

 

『伝説の呪術師』役行者。

その魂の鎮まる龍泉寺へ、

 

再び赴いた僕は、

 

 

 



 

決意とともに、

 

こう告げた。







あ「もう…覚悟は出来ています。

 

 

…どんな未来も過去も、

 

受け入れる覚悟が…」

 

 

 

 

 

 

役行者「………。

 

お主にはこれまでにも聞いてきたが…、



…その先に何を求める?」

 

 

 

 

 

 

あ「………。

 

…僕がいつもお伝えしていることと、

 

同じになってしまうのですが。

 

 

人の歴史に於いても、

 

神の歴史に於いても、

 

 

あるべきものを、

 

あるべき形で伝える。

 

 

それが僕のこの人生に於ける、

 

役割だと思っています。

 

 

例えそれがもし、

 

歴史上の極悪人だと言われていようとも、

 

 

そこには確かに、

 

その人たちがその時代を生きた、

 

命の足跡があると思っています」





役行者「………」







あ「その積み重ねられてきた、

 

数えきれないほどの歴史の足跡の、

 

一番先に自分たちがいる。

 

 

僕らがこれからの未来をしっかりと、

 

生きていくためには、

 

過去になにがあったのか。

 

 

これまでの人の歴史と神の歴史を、

 

あるべき形で知り、伝え、

 

 

そして今、

 

それを知った上で、

 

 

自分たちに何が出来るかを、

 

それぞれが考えて生きていくことが、

 

必要なことなのではないか、


と思えるのです

 

 

 

 



 

 

役行者「………。

 

理解した…。

 

それでは今からお主の意識を飛ばそう…。

 

 

彼(か)の者の生きた時代へと…

 

 

 

 



 

 

あ「彼の者…?

 

役行者さんの生きた時代ではなく…?」

 

 

 

 

 

 

役行者「儂(わし)が生きた時代と、

 

同じ天武・持統天皇の時代のことでもある…。

 

 

今からお主の魂は、

 

ある若者の身へと乗り移り、

 

 

その者の生きた時代を、

 

見てもらうこととなる…。

 

 

遥か古代から、

 

現代に至るまで、

 

 

数えきれないほどの人々の、

 

魂を救済してきた、

 

 

一人の『勇者』の生きた時代をな…

役行者さんがそう言うと、

 

僕の視界がグルグルと音を立てるように、

 

まわり始め、

 

 





同時に辺り一帯が、

 

燃え上がるように、

 

 

真っ赤に染まり始めた…。

 

 

 

 

 

 

…次に再び僕が、

 

目を覚ましたその時に、

 

聴こえてきたのは、

 

 

 

 

 

 

『やめろ!!やめろぉぉぉぉぉっ!!』という、

 

ある男たちの叫び声だった。


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