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米中首脳会談の目的
この記事は4月7日時点で書いておりますが、米中首脳会談が始まったようです。アメリカ側と中国側の両側面から、どのような目的を持った会談なのか?そしてどのような影響があるのか?について少々考察してみたいと思います。
前段としてトランプ大統領の命によって、シリア政府にミサイルを50数発も打ち込んだというニュースが流れました。シリア政府への直接的な攻撃は、これが初めてだそうです。
簡単に申しますとシリア政府はロシアからの支援を受けており、これに対しての攻撃を強化したということは、暗にロシアへの嫌がらせ、プレッシャーのたぐいだと思います。また北朝鮮に向けてのプレッシャーという面ももちろんあるでしょう。
また北朝鮮の核開発、またミサイル射程の長距離化、そしてロシアと中国の蜜月、中国の南沙諸島への進出といった情勢もあります。
以前、アメリカの目的は露中の分断にあると論じまして、トランプになってからはロシア重視なのか?と思っていたのですが、シリア政府に対する攻撃の件を見ていると「あれ?やっぱり中国と?」とどうもわからなくなってきました。
何は兎も角として、北朝鮮問題とグローバル・インバランス(貿易不均衡)の是正がトランプ側の目的と報じられ、中国側はそれに対して平行線の議論に持ち込むことが報道されておりますので、今回の会談で何か大きな進展がある、ということは「殆どありえない」のだと思います。
しかし一方で「大国同士の新たなる世界秩序の模索」という面においては、日本としては危惧するべき事態が進んでいるのかもしれません。
何故、首脳会談なのか?
おおよそ首脳会談前には外交の事務方同士の交渉やすり合わせ、こういったものが行われているのは国際政治における常識です。しかし報道によるとどうも「平行線の可能性が強い」そうで、実際に4月7日に報じられたところによると、トランプの言葉で「議論は平行線で収穫は全くなしだ」だそうです。
では具体的な収穫以外の意味が、この米中首脳会談にはあると見たほうが自然でしょう。
しかしここで「両国の首脳同士の信頼関係の醸成」という「幼稚な議論」はやめておきましょう。
利害の一致する可能性があるから信頼関係を築くのであって、信頼関係が築かれたから利害を越えて物事が進むというわけではありません。
安倍政権は後者で考えていて、プーチンは前者で考えてた。それが日露首脳会談における外交的敗北なのですから、今さらこの幼稚な議論を持ち出すこと事態がナンセンスですしね。
では何故?
米軍の「将軍様首切り作戦」だとかなんだとかが報じられましたが、あれはオバマ政権化からあるオペレーションのようです。そして大体的に報じられたのは「北朝鮮に対するプレッシャー」という面が強いでしょう。
そして今回の首脳会談も、実は単なるプレッシャー目的なのではないか?と私には見えます。
「収穫は何もない、しかし友だちになった」というトランプの言は、正にそのことを現しているのではないか?と思えます。
また中国側としても北朝鮮に手を焼いているのは事実です。
一般的には「北朝鮮が中国を必要としている」と見られますが、実は逆の構造も地政学的には見られます。先日も論じた通り、北朝鮮とは中国とアメリカの緩衝地帯であり、むしろ北朝鮮の瓦解は中国にとっては国際社会からの介入を受けるという意味で「今のところはあってはならない」話なのです。
だからこそ「中国の手を焼く振る舞い」が北朝鮮には可能なわけです。
とすると、この点においてはアメリカと中国の思惑は見事に一致する、と解釈可能です。中国は北朝鮮に「言うことを聞け!」というプレッシャー、アメリカは北朝鮮に「核開発とかやめろや!」というプレッシャーを必要としているのでしょう。
大国同士の新たな秩序の模索
一方で私が注目しているのは、以前にトランプが「一つの中国を認めた」ということです。そして冒頭で紹介したように、シリア政府へのミサイルぶち込みでロシアの面子を潰しに行った、要するに「オバマ政権下からの政策に変更なし」と見えるわけです。
中国に対しては協調路線、ロシアに対して敵対路線、というスタンスはそのまま従来のオバマ政権のスタンスじゃないかと。
また米中首脳会談前に日本政府に連絡を入れるなど”まだ”一定の配慮は見られますが、もはやアメリカには中国と喧嘩する力は一切ないと見るべきでしょう。
従って中国がこのまま膨張を続けた場合、東アジアに米軍を駐留させるコストがアメリカが得られるメリットを上回り、遅かれ早かれアジア重視の戦略は破綻し、アメリカは撤退を余儀なくされる日が来るのだと思います。
そうなると日本を飛び越して米中が手を結ぶ蓋然性は極めて高いでしょう。
つまり東アジア地域は中国に任せるというわけです。
今回の会談でそうなる可能性は殆ど無いでしょうけれども、今後の大きな流れとして上記の話は割りと可能性の高いシナリオの1つである、という点は頭に入れておくべきです。
少なくとも「米中首脳会談前に安倍総理に電話があった!しゅごい!」などと言う人は、相当に頭が悪い人なのだと思います。
さて、日本はどうする?
P.S
安倍首相「米政府の決意を支持」…シリア攻撃(ライブドア)
安倍首相は7日午後、シリアのアサド政権に対する米軍の攻撃に関連して、「化学兵器の拡散と使用を絶対に許さないとの米政府の決意を支持する」と述べた。
上記のようなニュースが有りまして、ちょっとなに言っているのかわかんない(笑)
これは従来の「ロシア敵視、中国へ配慮」というアメリカ外交の姿勢を支持する、ということと同義なのですね。
中国への配慮は確かに、アメリカの利益にはなるでしょうけれども、日本の利益にはなりませんので「主権国家に対する重大な主権の侵害だ」とか「まだ事実確認を急いでいる」とか言っとくべきでして、いきなり「支持」て小泉純一郎元総理が犯した「イラク戦争の支持」と同じ失態になりそうな。
あの時も「大量破壊兵器がある!」が口実でしたものね。
大体、化学兵器使用が本当でも、反政府側を支援して「主権侵害」をしているのは、もともとアメリカ側でしょうに。シリアはどの沼が決定ですな。これでますますアメリカは、衰退を早めるかもですね。
(まぁ、もともとシリアに関してはオバマの失態なんですけれども)
安倍総理の外交が如何に「ビジョンのない場当たり的なものなのか」を端的に表す発言ですね。
いや、ビジョンはあるか・・・アメリカ様の属国というビジョンが(笑)
これだったら、日露首脳会談なんていらんかったやんか。北方領土で後退までしてからに、まったく(怒)
笑い事じゃないんだけど、笑うしかないですねっと。
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毎日更新されているんですが、当然ながら私も毎日みています。多分見始めて7~8年くらい?むっちゃ勉強になりますから。
本日の男の料理 たまごサンド
今日はたまごサンド。手軽にできて美味しいですし、野菜もタンパク質も炭水化物も取れる優れもの。ちなみに私、サンドイッチにトマトは入れない派です(笑)
上記の画像のような感じのほうが、作りやすいかも。でも下記のレシピはスタンダードな作り方。
材料
- パン
- ゆで卵
- レタス
- 胡瓜
- ハム
- スライスチーズ
- マヨネーズ
- マスタード
- バター
調理手順
- 胡瓜は斜めに薄切り、レタスは細かめにちぎって冷水につける。ゆで卵は粗みじんにしてマヨネーズで和える。
- パンにバター、マスタード少々、マヨネーズを塗って、ゆで卵、レタス、胡瓜、ハム、スライスチーズをのせていきます。各食材の間にマヨネーズを入れると、接着剤代わりになります。
- パン切り包丁で4等分に切って出来上がり!