『道』Blog

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道下和彦=Guitaristのブログです。
音楽ネタ中心に、思いついたら何でも書きます。


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この記事は私が音大でやっている授業内容をざっくりと記しています。
How to improvise とはどんなクラスか?アドリブをどうやってやるのか?アドリブがどうやったら上手くなるのかという疑問に答えるよりも、アドリブにはこんな考え方が…こんな練習方が…「有るよ」といったようなアドリブに関する情報の「カタログ」というイメージで授業計画を作りました。


えー
モードの伴奏
私が受ける質問に「1発物の伴奏ってどうやるのですか?」というものがあります。確かにモード曲の代表といえば"So What"や"Impressions"などDmが延々と続く曲などは、「ずっとDmを弾くのかな?」「テンションは押さえていいのかな?」「ベースラインはどうやってやるのかな?」なんてね?昔は「コピーしたらええねん!」と答えておりましたが、昨今そういう訳にもいかず・・・
と、言う訳で今回はモードの伴奏について。
「モードにコードってあるんですか?」という質問も良く受けます。何故こんな質問をするかというと、モードとは旋律、フレーズ、メロディの為にある物という固定観念の様な物?があるのだと思います。こういった先入観は何処からくるのか?というと、それはもういろんな本に乗っている例の奴・・・
「DmはDドリアン」「G7はGミクソリディアン」と意味不明の説明があるからなのでは?

もうボチボチ、モードとはメロディでもフレーズでもコードでもない…
In other words! 単音でもいい、和音にもなれる、メロディにもベースラインにもなれる、フレーズも作れるし雰囲気、色彩、いやさ、空気まで作れる!正に色即是空、空即是色の世界なのである!とは、教則本に書けないので「DmはDドリアン」ということになるのです。
 

ニヤリ

モードを使って様々な色彩を味わえる楽しい実験をいたしましょう

☆インターバル・ヴォイシング
スケール内の音程を使ってモードの色彩を更に豊にすることが出来ます。

2音間の音程
2.3.4.5.6.7


3音間の音程
22.32.42.52.62.72
23.33.43.53.63.73
24.34.44.54.64.74
25.35.45.55.65.75
26.36.46.56.66.76
27.37.47.57.67.77

これらを全部示すと数多くて見にくいので抜粋いたします。


3音のインターバルヴォイシングを見てみましょう。


これらのインターバルヴォイシングをモードのコード・ワークとして使用します。

ルートを鳴らしながら


 

これはもはや伴奏の練習ではありませんしソロの練習でも無い・・・これはモード遊びなんです。「色」を覚える遊び・・各モードの色彩を覚えましょう!

さらに発展させて、モードのベースラインを弾きながらその上でインターバルヴォイシングを弾きましょう!

 

という具合にモードな毎日を歩みます・・・

 

ウインク

現代のジャズで、研究するべきモードは28種類あります。それら全てのモードで遊んでください。

 

ニコメジャー・スケールが内包する7種のモード

⒈アイオニアン(ionian)

1,2,3,4,5,6,7

⒉ドリアン(dorian)

1,2,♭3,4,5,6,♭7

⒊フリジアン(phrygian)

1,♭2,♭3,4,5,♭6,♭7

⒋リディアン(lydian)

1,2,3,#4,5,6,7

⒌ミクソリディアン(mixolydian)

1,2,3,4,5,6,♭7

⒍エオリアン(aeorian)

1,2,♭3,4,5,♭6,♭7

⒎ロクリアン(locrian)

1,♭2,♭3,4,♭5,♭6,♭7

 

真顔メロディック・マイナー・スケールが内包する7種のモード

⒈メロディック・マイナー(melodic minor)

1,2,♭3,4,5,6,7

⒉ドリアン♭2(dorian)

1,♭2,♭3,4,5,6,♭7

⒊リディアン#5(Lydian#5)

1,2,3,#4,#5,6,7

⒋リディアン♭7(lydian)

1,2,3,#4,5,6,♭7

⒌ミクソリディアン♭6(mixolydian)

1,2,3,4,5,♭6,♭7

⒍ロクリアン♮2(locrian ♮2)

1,2,♭3,4,♭5,♭6,♭7

⒎オルタード・ドミナント(alterd dominant)

1,♭2,♭3,♭4,♭5,♭6,♭7

 

ショックハーモニック・マイナー・スケールが内包する7種のモード

⒈ハーモニック・マイナー(harmonic minor)

1,2,♭3,4,5,♭6,7

⒉ロクリアン♮ 6(locrian ♮ 6)

1,♭2,♭3,4,♭5,6,♭7

⒊アイオニアン#5(Ionian#5)

1,2,3,4,#5,6,7

⒋ドリアン#4(dorian#4)

1,2,♭3,#4,5,6,♭7

⒌フリジアン・メジャー(phrygian major)

1,♭2,3,4,5,♭6,♭7

⒍リディアン#2(9)(lydian#9)

1,#2,3,#4,5,6,7

⒎オルタード・ドミナント♭♭7(alterd dominant♭♭)

1,♭2,♭3,♭4,♭5,♭6,♭♭7

 

ぶーハーモニック・メジャー・スケールが内包する7種のモード

⒈ハーモニック・メジャー(harmonic major)

1,2,3,4,5,♭6,7

⒉ドリアン♭5(dorian♭5)

1,2,♭3,4,♭5,6,♭7

⒊フリジアン♭4(phrygian♭4)

1,♭2,♭3,♭4,5,♭6,♭7

⒋リディアン♭3(lydian♭3)

1,2,♭3,#4,5,6,7

⒌ミクソリディアン♭2(mixolydian♭2)

1,♭2,3,4,5,6,♭7

⒍リディアン#5#2(9)(lydian#5 #9)

1,#2,3,#4,#5,6,7

⒎ロクリアン♭♭7(locrian♭♭)

1,♭2,♭3,4,♭5,♭6,♭♭7

 

 

えー

モードのダイアトニックコード

ダイアトニック・コードもモードにとって重要なアナライズです。これらを使って様々な練習方法、アレンジや作曲の道具として使います。これらの7つのモードのダイアトニック・コード表を12キーで作りましょう。ローマ数字アナライズも忘れずに。

 

Triads in Cmajor Derivative and Parallel

7th Chords in Cmajor Derivative and Parallel

 

 

まとめ

モードとはスケールのことでもコードのことでもはありません。色彩の事です。その色彩を醸し出す様々な要因をアナライズによって観察しましょう。色彩というキーワードを体現するミュージシャンの一人がギタリストのJohn Abercrombieです。彼は正に印象派ジャズの代表する一人だと思います。

 

 

 

 

 

 

絶賛!発売中です!

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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この記事は私が音大でやっている授業内容をざっくりと記しています。
How to improvise とはどんなクラスか?アドリブをどうやってやるのか?アドリブがどうやったら上手くなるのかという疑問に答えるよりも、アドリブにはこんな考え方が…こんな練習方が…「有るよ」といったようなアドリブに関する情報の「カタログ」というイメージで授業計画を作りました。

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今日のお題は・・・
☆覚えたら便利な4つのスケールと、それぞれのスケールが内包する7つのモード
先ずは4つのスケールを紹介しましょう!
メージャー・スケール
メロディック・マイナー・スケール
ハーモニック・マイナー・スケール
ハーモニック・メージャー・スケール

です。
しばらく眺めて何が違うのか見てください。何故これら4つのスケールが重要なのか?これだけの情報では分かりません。ここで「アナライズ」の登場です。各スケールが内包するモード、それぞれのスケールが持つ特徴、その他様々な情報を注意深く見てください。









上記の4つのスケールアナライズを12のキーで書いていくというのがバークリーの「ラインライティング」という授業の最初の宿題でした。上記のアナライズ表にはスケールについて主に5つの情報が示されています。
それは
(1)スケールの中にあるダイアトニックの7つのモード(名)
(2)同一音から始まる7つのモード
(3)7つのモードのトニックコード
(4)モードの隣同士の音程
(5)モードのルートからの音程。
もちろん各モードの名前も覚えましょう。
学生の私は「なんでこんな面倒くさいことをやるんだろ?」と…かなりの量なので辟易としましたが確かに、これをやった後にはその前には見えなかった音楽の構造が解るようになって作曲、アレンジ、もちろんアドリブや楽曲分析なども楽になったのも覚えています。しかし、スケールのアナライズなんてものは既に過去の人々が嫌と言うほどやってる訳ですから、なんでわざわざやらなくてはならないのか?結果だけを教えてくれればいいのでは?と、思ってました…
他にも、様々なアナライズをバークリーではやらされる訳ですが、それらをやってるうちに何となく意味が分かって来て、子供のころに読んだ「ファーブル昆虫記」の事を思い出しました…?要するに私は今、「スケールを観察してる」のだ、と・・・結局は音楽を形作る色んなパーツたちに愛情を持って接するということなのでしょうね。ちなみにファーブルさんはフンコロガシの卵がどこに産みつけられるのか?ということを30年の歳月を掛けて発見したそうです・・・
と、言う訳でアナライズ(分析)とは観察のことである・・・でした。

☆モードの練習
各スケールが内包する7つのモードを練習します。効果的な練習法を2つ紹介します。

1)ダイアトニック7種類のコードを伴奏にして一つのスケールを練習する。
CMajor Scale
各モードと伴奏コード
C Ionian/CM7
F Dorian/Dm7
E Phrygian/Em7
F Lydian/FM7
G Mixolydian/G7
A Aeolian/Am7
B Locrian/Bm7♭5

2)同一のルートから始まる7種類のモードを練習する。
Cから始まる7つのモードと伴奏コード
C Ionian/CM7(C Major Scale)
C Dorian/Cm7(B♭Major Scale)
C Phrygian/Cm7(A♭Major Scale)
C Lydian/CM7(G Major Scale)
C Mixolydian/C7(F Major Scale)
C Aeolian/Cm7(E♭Major Scale)
C Locrian/Cm7♭5(D♭Major Scale)


モード練習するには、バンプ(伴奏)をつくってそれに合わせてモード遊びを致しましょう。モードを練習するときは、必ずランダムに音を選択する練習をするのが効果的であるとヴァイブ奏者のゲイリー・バートン氏が授業の時に言っていました。この動画は大変参考になります。



下記の譜例のようなモードのベース・ラインを作ってこれらのベース・ラインを左手で弾きながら、またはループマシンに録音して、または他の人に弾いてもらって、Cメージャースケールを弾きまくってください。聞こえてくるかな?モードのムードが・・・


アイオニアン


ドリアン


フリジアン


リディアン


ミクソリディアン


エオリアン


ロクリアン



続いてはベースラインの上にモードサウンドを使ってコードを弾いてみましょう。選ぶ音は各モードのなかから適当なインターバルを並べて伴奏(らしき)物を作ってベースラインの上に重ねてみてください。モードはメロディを作る為の技法でコードは一発なんでしょ?と思うなかれ、実はコードこそモードサウンドの核になるのです。

Cionianのヴォイシング

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上のバンプはCメージャースケールの音のみで作っています。2小節(が適当)のリズムパターンを作ります。Cの音を中心にする(Cから始まる様にする)という事以外は好きな様に作れば良いと思います。もちろん、作り方に寄っては「へんてこ」なパターンが出来る事もありますが、それで良いんです、「へんてこが出来ておもしろい」「まともな物ができたけど、ん~~~つまんない」創作の楽しみはここにあります。「モード」という素材を使っていろんな音楽を作る、それは様々なミュージシャンが意図してるかどうかは別として、やっている事です。きっとそのミュージシャンはその「ムード」が好きなのでしょうね。例えば・・・あのビートルズはモード大好きミュージシャンです。
Eleanor Rigbyはドリアン



Norwegian Woodはミクソリディアン



マハヴィシュヌ・オーケストラに影響されたジェフ・ベックはモード・オタクです。
Red Bootsはミクソリディアン



フランク・ザッパはリディアンが大好き!そして変態!!



弟子の?スティーブ・バイもリディアンが大好き!そして変態!!!!


Diamond Dust
この曲は僕的にはモード的作曲法の最高峰だと思います。
作曲はキーボードのマックス・ミドルトン
メロディックマイナー、リディアン、ミクソリディアンなどのモードを自由に操り、見事な曲に仕上げています。
おまけにアレンジはジョージマーティン、ギター
はもちろんジェフベック。



手前味噌ですが、私のギター無窮動トレーニングの赤版はモード中心に書いてますので参考になると思いますよ。







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ジャズ無窮動トレーニング発売を記念?して、無窮動をみんなで楽しもう!と言う企画その1(2はあるかな?)

 

本記事の主旨は読者又は生徒さんやライブに来てくれたお客様などの質問に私が任意で答える企画です。

 

 

今回は「ジャズ無窮動トレーニングの音域」について

 
ジャズ無窮動トレーニングは元はギター無窮動トレーニングの1(黒版)のタブ譜を無しにしたものです。ギターの音域は意外にも広くて…
ですから当然楽器によっては演奏不可能な場所もあります。
実際ジャズ無窮動で使われる音域は、
です。
 
 
例えばトランペットは
 
これより上はきつかったりしますし・・・
 
 
 
フルートは
これより低いのは無理です・・・
 
えー
 
そこで、フレーズの音域を部分的に変更して自分の楽器に適応させるのです。方法はざっくりと3つ・・・
 
1.フレーズを変えずにオクターブ移調する
 
2.フレーズを変える
 
3.調を変更する
 
のいずれかでしょう
 
 
爆  笑
 
☆フレーズを変えずにオクターブ移調する
 
この方法はメロディを作るときによく使われる作曲法の小ネタの一つです。
例1)
例えば上記のフレーズは2小節目の1拍目からトランペットにはきつい音域が続きますが・・・・
 
例2)
例2のように青で囲んだ部分を1オクターブ下げることによって演奏可能にします。オクターブ下げるところは任意ですがフレーズが自然と思われるところを探してみてください。
 
実はこの方法はバッハ等によく見られる方法です。
例3)
例3はただソ、ファ、ミ、レ、ド、シ、ラ、ソ、ファ、ミ、レ、ド・・・・・
と延々スケールが下がってるだけなんですが、途中でオクターブ移調を使ってメロディにしています。通常弱拍でオクターブ移調することが多いので皆さんも参考にしてやってみてください。
 
下記の譜例はバッハの無伴奏バイオリンソナタin Bmですが・・・
上の譜例が元です。
赤線で囲まれた部分はただのスケールの行ったり来たりなんですがオクターブ移調を施す事によって魅力的なメロディに変えています。音域を調整するのみではなく「かっこ良く」する一つのテクニックと言えます。
 
もう一丁無窮動で例を・・・
 
例4)
 
1小節目の2拍目裏からオクターブ移調して、2小節目の2拍目裏から戻ります。
例5)
 
3小節目の3拍裏からオクターブ移調して、4小節目の3拍裏で戻します。
例6)
 
と、行った具合に音域を変更してみてくださいね。
 
ニヤリ
 
☆フレーズを変える
 
これはもうあなた次第!と言うことになりますが・・・
 
例7)このフレーズも高すぎるところがありますが・・・
 
下記のように・・・
例8)
ご覧になってお分かりだと思いますが、音域外のところを休符にします。「そんなのずるいー!」とおっしゃるなかれ!どこに休符を入れたらかっこよくなるか?は無窮動のもう一つの楽しみ方であります。
 
 
☆調を変える
お気に入りのフレーズでどうしても自分の楽器に音域が合わなければ調を変更して演奏可能にする。これが一番簡単な方法でしょう。
 
例8)Cから長6度下げてE♭にしました。
 
と、言う具合に皆さんの手でどんどんアレンジしてみてください。ジャズ無窮動は全楽器用なってはいますが、楽器によってはそのままでは出来ません。トランペットのhiC以上は頻繁に出てきますし、フルートの最低音より下もたまに出てきます。その場合は創意工夫して演奏するか、そこはどんどん変更するなり飛ばすなり自由になさってくださいね。因にクラリネットは記譜上の音域がクラリネットと一致するので移調せずにそのままやればOKです。その他鍵盤楽器は何でもOK!サックスはトランペット同様工夫が必要になります。
 
何か疑問質問があれば時間許す限り、そして私の頭脳が回転する限りお答えしますので、コメント欄にでも書いてくださいまし。
 
 
 
 
 
 

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