2020/7/6の授業
今回はリスニングの授業です。みなさんもお持ちの楽器で、私と一緒にモードで遊びましょう!

 

モードpart3は…

 

上差し『その他のモード』です

 

その他とはメジャー・スケール・ファミリー以外のモード達です。

 

 

モード・シリーズは…

 

1回目

『モードとは何か?』

 

モードの解釈

モードの覚え方

 

2回目

『モードで遊ぼう』

モードのキャラ音

 

キャラ音を使ったモードのベースライン

モードのヴォイシング

モードのバンプ

 

等、モードの勉強法を紹介しました。

 

 

キョロキョロ今回は

メジャー・スケール・ファミリー以外のモードを紹介致します

 

前回、前々回の方法を使って自分でモードに対する造詣を深めていってくださいね。

 

 

真顔現代のジャズで、よく使用されるモードは28種類あります。

 

メジャー・スケールに属する7つのモード

 

メロディック・マイナーに属する7つのモード

 

ハーモニック・マイナーに属する7つのモード

 

ハーモニック・メジャーに属する7つのモード

 

7x4=28

 
 

チュー最初ににメジャー・スケールも含めた4つのスケールがそれぞれ持つ7つのモードの名前、構成音を記します。

 

各モードの主音を低音で鳴らしながら弾いてみてください。

 

ニコメジャー・スケールが内包する7種のモード(前回紹介した7つのモード)

主音 = C

 

 

真顔メロディック・マイナー・スケールが内包する7種のモード

主音 = C

 

 

 

ショックハーモニック・マイナー・スケールが内包する7種のモード

主音 = C

 ドリアン#4の第3音は♭です(ミス)後ほど直します。

 

ぶーハーモニック・メジャー・スケールが内包する7種のモード

主音 = C

 

 

上差しさてさて、ここからが本当のモードの楽しさを味わえる授業になります。

 

 

ウインクモードはキャラだ!色彩だ!と訳の解んない事言ってるなこのおっさん!?と思われてるのは十分承知の上ですが、

 

『お楽しみはこれから・・・』

 

上差し何故キャラという表現を使うのか?それは、キャラ(個性)が強いほど、人は興味を持つ(覚える)!?これを利用して音楽(芸術全般)は成り立っているからなのです。

 

キャラとは「違和感?」です

 

あれ?って思うから人は覚えるのです。

 

あれっ?と思わない物を無理矢理覚えさせるような勉強はどこかおかしいと思いませんか?

 

 

滝汗同じ顔の人が50人出て来る映画のストーリーをあなたは理解する事が出来るでしょうか?

 

ゲッソリこの世にアイオニアンしかモードが無かったら???一体全体どうなるんでしょう???

 

笑い泣き世界はハトぽっぽだらけです・・・

 

 

 

真顔作曲家達は先ず興味を持ち(あれっ?)

 

モードを観察し、

 

友達になり、

 

一緒に旅をして、

 

『物語』を作っていったのです。

 

ニコニコエリック・サティ(1866~1925)というフランスの作曲家がいます。

彼の残した作品は色彩そのものです。ドビュッシー、ラヴェル、も影響を受けたという彼の作品は、モードが放つ「異常な個性」を最大限利用した作品が多数ありますので、是非参考にしてみてください。

 

上差しそれでは、あなたの友達になるかもしれないモード達を紹介していきましょう。

 

譜例は動画で音が確認できます。

 

メジャースケールの家族は前回紹介しましたので省きます。

 

右差し紹介するモードの元になる代表的なスケール(ファミリー)は4種類あります

 

Major 

Melodic Minor

Harmonic Minor

Harmonic Major

 

これらのスケールが持つモード達の名前、構成音のDegree、音程間隔、主和音(に成りうるコード)を紹介します

 

ただしメジャースケールは前回紹介しましたので省きます。

 

 

上差しあなたが自分の楽器でこれらのモードを練習する時は、主音(主和音)を鳴らしながらモードをなるべくランダムに弾くようにしてください。メロディっぽくしようとしなくても構いません。自分の楽器の中に「モードのランプ」がつくようなイメージ(鍵盤、やフレットがモードの形に光る)で練習してください。

 

今回のモードのサウンドはYoutube限定動画で音が確認できます。

 

右差しMelodic Minor

上行下行同じ形状のJazz Melodic Minor Scale

 

全てのモードがコンテンポラリー・ジャズには欠かせないキャラを持っている。

 

特にAlterd と Lydian♭7はドミナントコードに対して頻繁に使われるモード。

 

 

 

 

右差しHarmonic Minor

コード進行を生み出す為に適したマイナー・スケール

 

ナチュラル・マイナー(Aeolian)の7番目の音が長7度に変化しているので、リーディングトーン(導音)をスケール内に持つ。

 

そのためトニックに解決するドミナントが存在するので、マイナーのコード進行はこのスケールを元に作られる事が多い

 

半音3つ、増2度が1つ、できる特殊な音程間隔を持つ。

 

右差しHarmonic Major

 

スケール内に全てのタイプのコードを含む、汎用性抜群のミステリアス・モード群。

 

コンテンポラリー・ジャズを象徴するサウンドの一つオーギュメント音程を持つ。

 

コード進行を作る事が出来るスケール(functional)の中で最も不思議なサウンドを作るのに適したスケール。

 

ウインクいかがでしたか?

笑っちゃうくらい

いろんなモードがあるでしょ?

 

 

 

上差しおさらいをしましょう!上差し

 

今回紹介した4種類のスケール(ファミリー)

 

Major 

Melodic Minor

Harmonic Minor

Harmonic Major

 

は、各7つのモードを持っている

 

すなわち

7x4=28種類のモードがあります。

 

上差し追加情報!

 

28種類のモードは

 

全て『Functional』(機能的)です。

 

「機能的」とはコード進行を作る事が出来るという事です。

 

スケール内の音程が均等に並んでいるシンメトリック・スケール(ホールトーン、ディミニッシュ、シンメトリック・オーギュメント・・・等)はどの音から弾いても同じ音程間隔になってしまうので違い(キャラ)を持ったモードやコード進行を作る事が出来ません。

 

即ちスケールには

 

FunctionalSymmetricの2種類あるという事です。

 

 

上差し音程間隔はモードの個性

 

Functional Scale達は音程間隔が均等ではないので個性が違う

 

だから・・・

 

音程間隔は

モードの個性

 

と、言う訳です。

 

 

真顔モード・シリーズは…

 

1回目

『モードとは何か?』

 

 

 

2回目

『モードで遊ぼう』

 

 

 

3回目

『その他のモード』

 

で、一つの内容となっています。

 

続けてご覧になっていただくとモードの全貌が明らかになっていくと思います。

 

 

お・し・ま・い