今年2月に行われた九州大学の一般選抜・前期日程の理科の入試問題で、「生物基礎・生物」においてアミノ酸の表記にミスがあったと。
アミノ酸の一文字表記の T をトレオニン(またはスレオニン、threonine)とすべきところを、問題文ではチロシンと誤記していた。
チロシン(tyrosine)の一文字表記は Y である。
タンパク質を構成する20種類の L 体アミノ酸の一文字表記は、多くは英語の綴りの頭文字と同じだが、頭文字が同じアミノ酸があることから、頭文字とは違う一文字表記になっているものがある。
例えば、アで始まるアミノ酸にはアラニン(alanine)、アスパラギン(asparagine)、アスパラギン酸(aspartic acid)、アルギニン(arginine)があり、一文字表記はそれぞれ順に A、N、D、R となる。
高校の生物の試験でもアミノ酸の一文字表記が出題されるほど “お馴染み” なのだが、それを九大の出題者が間違えるとはね。
しかも、今回の出題ミスは外部からの指摘で分かったというところがなおさら情けない。
COVID-19 のパンデミックの時、TBS で土曜日 22時から放送の「情報7daysニュースキャスター」にコメンテーターとして出演している大学教授が、SARS-CoV-2 の変異株(デルタ株)の説明でアミノ酸一文字表記の L をリジン(lysine)と言ってしまったが、L はロイシン(leucine)であり、リジンの一文字表記は K である(番組ではその後も訂正はなかった)。
生放送での言い間違いは仕方がないが、入試問題はダブルチェックやそれ以上のチェックを受けるべきもので、今回の出題ミスは余りに初歩的で低レベルだった。
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