モラハラを受け続けてきた人、
毒親育ちの人、
カサンドラの人、
等は、
話が通じない人と長いこと居過ぎたせいか、他の人に対しても、「この人も話が通じない!」と早い段階で決めつけてしまいやすい、
ということがあります。
(人を敵と見なしやすいと言い換えることもできそうです)
これも一つの後遺症かと思います。
「あと少し話せば通じるだろう」というかなり手前の段階で、「話が通じない!」と結論づけ、諦めたり攻撃的になったりして、その人との関係を台無しにしてしまう、
ということが起きます。
早い段階で決めつけてしまった結果、「この人にはちゃんと(詳細を)話しても意味がない」と判断し、元々話す予定だった詳細の部分を話さずに終わらせてしまう、
というようにもなっていきます。
当然相手はその重要な詳細の部分を聞いていないため、(聞いていればわかったであろう人でも)あなたの言っていることがわからない、
ということが起きてしまいます。
悪循環ですね。
「この人も話が通じないのではないか」という疑念なく接していれば、おそらく良い関係を築いていただろう、という人に対して、諦めたり攻撃的になったりして、良い人間関係を築くチャンスを自分で壊してしまう、
ということが起きてしまうのです。
このような視点がないと、
「世の中話が通じない人ばかりだ!」と思い込んでしまい、あらゆる人の一つ一つの発言や一挙手一投足をマイナスな意味で、かつ被害的に捉えやすくなってしまいます。
また、良い関係を築けないのは自分にも原因があるのかもしれない、という視点が抜けてしまい、他責の人になってしまう可能性が出てきてしまいます。
それこそ、これまで自分が嫌っていたような人(モラハラ加害者、毒親、ASD傾向にある人等)に自分がなってしまうということにもなりかねません。
私のお客様は、身近にいる人(配偶者や両親等)が話の通じない人であることが多いです。
なんなら、身近にいる人のみが話の通じない人であることが多いです。
一番話が通じて欲しい人こそが話が通じない、
ということです。
こんな悲しいことはないわけですが、他人に対しても「話が通じない!」と早い段階で思い込むのを止める努力はして欲しいと思います。
話の通じない人に囲まれて生きてきた人は信じられないかもしれませんが、話が通じる人はちゃんといますからね(何をもって話が通じる通じないなのかはさておき)。
最低限気を付けていただきたいのは、
身内が通じないなら、他人にも通じるはずがない、
という思い込みです。
身内か他人かという、関係性的なものはまったく関係ないです。
関係性的なものは排除して、目の前にいる人その人が話の通じる人かそうでないか、を見てください。
(参考ブログ:なぜ毒親への期待をやめられないのか-身内と他人について-)
次に、人を疑って接していると、あなたにいったいどういうことが起きるのか、少し具体的にお伝えしておきます。
例えば、私のようなカウンセラーや店員さん等に対して、疑って接してしまうとどういうことが起きるのか、をお伝えします。
カウンセラーは、上記のようなこと(話の通じない人と居過ぎることによる後遺症)が起こる可能性があるとある程度わかっているので、多少冷静に聴くことができ、対立するということはあまりないかもしれませんが、
このような後遺症について知らない人、
モラハラや毒親やカサンドラ症候群等の知識のない人、
そもそもあなたがこのようになってしまった経緯(モラハラ等被害を受けた経緯)を知らない人、
等からすると、
「何もしていないのになぜこんなに攻撃を受けないといけないのだろう」
「なんでこんなに私に対して圧がすごいのだろう」
等と思われてしまいます。
攻撃的になられたり、「私この人に疑われているな」とプレッシャーを感じると、普段当たり前にできていることができなくなったりすることがあると思いますが、こうして結果的にあなたが良いサービスを受けられなくなる、
ということが起きてしまうのです。
良いサービスを受けられないため、さらに疑念を抱き、それが相手に伝わり、さらに良いサービスを受けられなくなり…という悪循環になります。
(参考ブログ:「自分が思うその通りの現実を自分で作っているという話の⑥に記載)
ちなみに私は、普段自分がお客さんの立場になった時は、店員さん等になるべくプレッシャーをかけないように意識しています。
そのせいか、あまり嫌な気持ちになるようなサービスにあったことがないです。
よく口コミを見てからお店に行ったりすることがありますが、悪い評価として書かれているような悪いサービスにあったことがありません。
やたらと悪いサービスにあう方がいますが、クレームをしようと思うようなサービスを受けてしまう原因がもしかしたら自分にもあるのかもしれない、という視点を持つ必要はあります。
(もちろん本当に何もしていないのに悪いサービスにあたってしまう人もいますけどね…)
あまりこの後遺症に自分で気付けていない方が多いので、こういうことが自分にもあるかもしれないと思いながら人と接していくことが大切です。
通じる人とのコミュニケーションの経験が少ないと、「あと少し話せば通じるだろう」という感覚が身につきません。
確かに、身近な人が話の通じない人ばかりだった、という人は運が悪かったと思いますし、仕方のないことです。
しかし、身近な人が通じないから他人も同じように通じないはずだ、と思い込んでしまうと、話の通じる人を見逃し、通じる人とのコミュニケーションの経験が積めなくなってしまうので、そこは注意が必要です。
私は両親二人とも話が通じない人(それぞれ違う種類の通じなさ)ですが、高校時代くらいに早々に諦めて、友達等との話の通じるコミュニケーションの経験を積んでいきました。
できればこのような後遺症があるということを理解している人と練習を積みましょう。
なかなかいないですけどね。
カウンセラーさんはだいたいの人は理解があるのではないでしょうか。
私もこれまでお客様から、このような後遺症によって懐疑的になられたり攻撃的になられたことがありましたが、冷静に対応し、今ではそのお客様と「最初あんなことありましたよね」等と笑える関係になっている方が何人かいらっしゃいます。
あの時私が後遺症について頭に入っていなければ、お客様から懐疑的になられたり攻撃的になられたことに対して冷静に対応できていなかったかもしれません。
今とても信頼関係が築けていると感じているだけに、冷静に対応できていなかった場合の事を考えるとゾッとすることがあります。
本当に良かった良かった(^^)
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<参考ページ>
<参考ブログ>
なぜモラハラの後遺症はこわいのか②(+モラハラ加害者の特徴)
なぜモラハラの後遺症はこわいのか④-いつも選ぶ相手に不安定さがつきまとう-
なぜカサンドラ症候群はつらいのか⑥-カサンドラの怒りについて-
なぜカサンドラ症候群はつらいのか⑧-話の一部を切り取って話す-
なぜカサンドラ症候群はつらいのか⑨-見たものだけで判断する-
なぜカサンドラ症候群はつらいのか⑩-「自分はそうは思わない」-
なぜカサンドラ症候群はつらいのか⑫-知識がつくことによるつらさ-
自己愛性パーソナリティ障害(NPD)とASDの共通点-ねじ曲げて解釈することについて-
自己愛性パーソナリティ障害のパートナーと離れないとどうなるか
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