なぜモラハラの後遺症はこわいのか②(+モラハラ加害者の特徴) | 共依存克服・夫婦問題カウンセラー大村祐輔 takeheartのブログ

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モラハラ加害者は、相手(被害者)に対して、健全な人であれば変える必要がないと思えることを、変えるように(直すように)言うことがあります。

 

この記事では大きく2つ紹介いたします。

 

1つ目は、

【被害者の長所を短所として言う(または解釈する)】

というものです。

 

この、被害者の長所を短所として言う(または解釈する)、

ということにも2種類あります。

 

①モラハラ加害者の捉え方のゆがみによるケース
 

健全な人であれば長所に見えるようなものが短所に見えてしまうということです。

その結果、被害者の長所を短所として責めるのです。

 

自分(モラハラ加害者)の捉え方のゆがみに気付かず、本当にそう見えてしまうのです。

悪意がないだけにタチが悪いです。

 

被害者からのご相談を受けていると、本来は加害者側の人がカウンセリングを受けて捉え方のゆがみを直すべき、と思うことは本当に多いです。
加害者が減れば被害者も減るわけですからね。

 

②モラハラ加害者が被害者の長所を短所に故意に言い換えるケース(自己愛性パーソナリティ障害の人に多い)

 

長所とわかっていて短所に言い換えるのです。

無茶苦茶なこととわかっていても強引に言います。

そして言い続けます。

極めて悪質です。

 

①、②いずれにおいても、加害者が被害者に言う言葉や解釈、つまり結果は同じようなものとなります。

 

少しですが例を挙げると、

 

自分の意見を言える→生意気だ

元気、明るい→騒がしい、うるさい

落ち着いている→暗い、とろい

丁寧→要領が悪い

慎重、協調性がある→優柔不断

 

等のようになります。

 

あまりに言われ続けると、自分(被害者)では長所だと思っていたことが短所に思えてくるようになり、短所だと思っていたことは超短所に思えてくるようになってしまいます

 

これが後遺症です。

他の人間関係でも自信をもって接することができなくなります。

仮にモラハラ加害者から離れても同様です。

 

被害者の方の多くは、元々自分自身でも自分のあらゆる点を短所と見なす傾向にありますので注意が必要です。

そういった自滅タイプがモラハラのターゲットに選ばれやすいからです。

 

長所と短所は表裏一体ですから、短所を長所に言い換える練習は必要です。

なかなか自分一人でできるようになるのは難しいため、カウンセリングの中でお客様と一緒に行うことがあります。

 

 

2つ目は、

【正解不正解がないようなことを間違いとして言う】

というものです。

自分の思う正解と少しでも違えば否定してきます。
 

こちらも2種類あります。

 

①本当にそう信じて疑わないタイプ(ASDの人に多い)

 

「個人的なこだわり(考え方)」と「一般的なこと」の区別がついていないため、「個人的なこだわり(考え方)」を「一般的なこと」だと思って言うタイプです。

 

そもそも、自分の習慣が「個人的なこだわり(考え方)」なのか「一般的なこと」なのかということ自体考えたことがない人も多いです。


(「一般的であれ」と言っているわけではありません。しかし、一般的なことというのをある程度知っておく必要はあります。一般的なことと自分のこだわりがどれ程かけ離れているか、立ち位置は知っておかないと、予期せず加害者となってしまうからです)

 

②故意に言うタイプ(自己愛性パーソナリティ障害の人に多い)

 

①と関連付けて説明するなら、「個人的なこだわり(考え方)」と「一般的なこと」の区別がだいたいついているが、故意に「個人的なこだわり(考え方)」を「一般的なこと」として言うタイプです。

 

モラハラ加害者(特に②のタイプ)は、このように自分の身勝手な正しさを押し通さないと生きていけない余裕のない人なのですが、被害を受けている真っ只中にいる人はそんな風に見る余裕はないと思います。

 

言い続ければ洗脳できるという自信があるのでしょう。

裏を返せばそれだけ被害者は舐められているとも言えます。

 

こちらも1つ目と同様、①、②いずれにおいても、加害者が被害者に言う言葉や解釈、つまり結果は同じようなものとなります。

 

「こういう時にはこうすべきだ」

「こういう時にはこう言うべきだ」

「こういう時にはこうリアクションするべきだ」

 

というもので、内容が極めて現実的ではないです。

 

もう少し具体的に言うと、

 

「なぜコップを右手で持って飲まないのか」

「その遊び方はおかしい」

「なぜ歩く時に左足から出さないのか」

「なぜおれの言ったことに○○と言わないのか」

 

等このくらいのレベルのことを言ってきます(これはもちろん比喩ですが、このまま言う人もいます)。

 

特に「こう言うべきだ」に関しては、モラハラ加害者が欲しい言葉を一字一句違わずに言わないと訂正されます。

 

「なぜコップを右手で持って飲まないのか」レベルの言動はまだかわいいもので、「なぜコップを足でつかんで飲まないのか」レベルの言動をしてくることもあります(比喩です)。

 

こんなレベルでも何度も言われると洗脳されます。

 

こういったモラハラ加害者の現実的ではない言葉を真に受けると、直さなくて良いところを直そうとしたり、実際に直してしまったりして、だんだんとおかしな人間になっていってしまいます。

自分というもの(自分が今まで信じてきたもの)が壊れていきます。

自分が自分でない感覚に陥っていきます。

 

これが後遺症です。

他の人間関係で自信をもって接することができなくなります。

言葉がうまく出てこなくなります。

仮にモラハラ加害者から離れても同様です。

 

 

毒親に育てられた人(AC)も同じようなことが起きます。

毒親の言動行動はモラハラですからね。

 

被害者は、自分に自信がなくなってきたり、自分が自分でなくなってきたら、第三者(もちろん私大村でも構いません)に確認した方が良いです。

 

そもそも自分が被害者であると気付かないといけないわけですが、「なんだかわからないけど、この人といると自分に自信がなくなってきたり、自分が自分でなくなってくるなぁ」と思ったらそれがサインです。

 

後遺症がさらなる後遺症を呼びますので、早めの対処が必要です。

 

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